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ダイバー的サンシャイン水族館の楽しみ方

ダイバー的サンシャイン水族館の楽しみ方

東京都豊島区東池袋、都会の真ん中にある《サンシャイン水族館》は、地上から約40mに位置する「天空のオアシス」をコンセプトに掲げる水族館です。展示方法に工夫があり、生き物の生態を至近距離で楽しむことができます。また展示技術も高く、じっくり生態観察を行なうことができる各展示にも注目です。ビルの屋上にあるとは思えない《サンシャイン水族館》の魅力に迫ります。

2023年3月情報です

サンシャイン水族館のここが凄い!

大水槽「サンシャインラグーン」

大水槽「サンシャインラグーン」

高層ビルの10階に約240トンもの水量を誇る「サンシャインラグーン」。多彩な海洋生物が生活する南国の浅い海中をイメージした大水槽です。約45種1,500点もの生き物が暮らしています。一見、他の水族館にもある大きな水槽に見えますがここは敷地面積が狭く水量にも制限があるビルの屋上。それを感じさせない大迫力の「サンシャインラグーン」は圧巻です。じつは水槽の形や照明の濃淡、光の屈折を利用した視覚効果等、臨場感や奥行き感が出るための展示工夫が施されています。生き物を観察するのとはまた違った楽しみ方もできますね。

空飛ぶペンギン?!のんびり&いきいきアシカ♡

空飛ぶペンギン?!のんびり&いきいきアシカ♡

「鳥であるペンギンが空を飛べるようになるには?」という発想から生まれた特殊な水槽にいるのは南アフリカに生息するケープペンギン。都会のビル群を背景に上空を飛び交うように泳ぐ姿を観察することができるユニークな展示は、《サンシャイン水族館》を象徴するアイコン的な展示水槽に。近くのドーナツ型水槽「サンシャインアクアリング」には、手を伸ばせば届きそうな距離で頭上を泳ぐ人気者のアシカの姿も。「アシカたちの砂浜」は現在親子のアシカを展示しており、のんびりと過ごす姿が観察できます。

癒されたい方はこちらへどうぞ♪

癒されたい方はこちらへどうぞ♪

太陽の光が降り注ぐ南国の海をイメージした「サンシャインラグーン」と対照的に、暗い海の中にいるのはふわふわと優雅に漂うミズクラゲ。クラゲを鑑賞する6つの水槽で構成された、海月空感(クラゲパノラマ、クラゲスクリーン、クラゲトンネル、クラゲルーペ、クラゲドロップ、夢幻海月)のひとつ、「クラゲパノラマ」水槽は、横幅が日本最大級の湾曲展示水槽。水流、照明、音や香りといった空間全体にこだわりが。クラゲの浮遊感やゆったり感を感じ、暗い海の中でクラゲに包まれるような没入感を体感できます。

サンシャイン水族館のひみつ

サンシャイン水族館のひみつ

ビルの屋上にある《サンシャイン水族館》。海水はどうしているのかというと、ほぼ毎日、伊豆諸島の八丈島近海から海水が運ばれてくるのです。運ばれてきた海水は地下の貯水槽に蓄えられ、約60m上の屋上の水槽にポンプで運ばれます。海水のろ過装置や、生き物ごとに水温調節をする熱交換器などを経て、水族館内の水槽へ。海がない都会の水族館だからこその工夫が随所にあるのですね。

サンシャイン水族館のひみつ

《サンシャイン水族館》で使用しているエサの種類は約70種。生き物の状態を考慮しながら不足しがちなビタミンやカルシウムのバランス調整、配食組合せを変えたりしています。エサの大きさも、それぞれの口の大きさに合わせて調餌しているという細やかさ。1日に作るエサの量はなんと約100キロ! 海水と同様、生き物たちが元気に暮らせる工夫や努力がされているのです。

サンシャイン水族館のひみつ
サンシャイン水族館のひみつ

《サンシャイン水族館》には、展示にも随所に工夫があります。屋内展示では、前述の「サンシャインラグーン」のように水槽形状や照明などで、ビルの中を思わせないような空間の使い方が特徴的です。屋外展示では、空を広く見せるために周囲のビルが建つ位置を計算した水槽配置がされています。都会のビル屋上ならではの演出。これも《サンシャイン水族館》だからできることですね。

《サンシャシン水族館》を支えるスタッフさんたち

《サンシャイン水族館》は多くのスタッフが、生き物を支えています。魚類を中心に飼育・展示を行なう「魚類担当スタッフ」、アシカやペンギン等の動物を中心に担当する「海獣類担当スタッフ」、「獣医」や「設備担当スタッフ」、大水槽のエサやりや清掃を担当する「ダイバー」、水族館の接客を担当する「スマイルスタッフ」などなど。海や生き物が好きなダイバーのみなさんは、一度は“水族館で働くこと”に興味を持った方も多いのでは? ご興味のある方は下記よりお問い合わせを。

《サンシャイン水族館》キャスト募集

《サンシャイン水族館》館長 丸山 克志さんからメッセージ

《サンシャイン水族館》館長 丸山 克志さん

「地味で小さなお魚が好き」という丸山館長。

「当館での生き物との出会いが、ダイバーの皆さんの海での出会いでは気づかなかった「ココロ動かす、発見」につながると嬉しいです。」

【プロフィール】
長年魚類を中心に飼育スタッフを経験し、1991年のしながわ水族館オープンや、2011年のサンシャイン水族館リニューアルに携わった水族館と海の生き物のスペシャリスト。2015年にサンシャイン水族館の館長に就任

美ら海をいつまでも。《サンシャイン水族館》が取り組むサンゴプロジェクト

美ら海をいつまでも。《サンシャイン水族館》が取り組むサンゴプロジェクト

近年サンゴ礁は温暖化や環境汚染などさまざまな影響により減ってきています。《サンシャイン水族館》では、沖縄県恩納村の協力のもと、2006年から「サンゴプロジェクト」を実施しています。都内にありながらサンゴの海をずっと守り続けている水族館なのです。

サンゴプロジェクトとは

サンゴプロジェクトとは

「サンゴ返還プロジェクト」は2006年にスタート。《サンシャイン水族館》の水槽で育て、殖やしたサンゴを沖縄の海へ還す活動です。一方、2014年から新たに始まった「サンゴ礁再生プロジェクト」では、沖縄の海で育てたサンゴを産卵により殖やしていこうというものです。《サンシャイン水族館》では、失われつつあるサンゴ礁の再生を願って、引き続きプロジェクトを推進していきます。

恩納村との活動

恩納村との活動

恩納村との活動

サンゴ礁の再生~恩納村の海から~

サンゴ礁の再生~恩納村の海から~

《サンシャイン水族館》は2006年のサンゴプロジェクトの始動時から、恩納村産サンゴの常設展示・飼育をしています。これは、恩納村産サンゴのDNAを保管する役割も担っています。また、《サンシャイン水族館》のあるサンシャインシティで、沖縄県にスポットを当てたイベント「沖縄めんそーれフェスタ」を2009年から実施しています。
サンゴの展示やイベントを通して、沖縄やサンゴに興味を持っていただくことが、「サンゴ礁の抱えている問題を解決する一歩」になると考えています。

サンシャイン水族館のサンゴプロジェクトはこちらをご覧ください≫

サンシャイン水族館の日本初!

1993年開始「夜の探検隊」は飼育スタッフの発案から始まった

1993年開始「夜の探検隊」は飼育スタッフの発案から始まった

日本初の都市型高層水族館である《サンシャイン水族館》がこれまで行なってきた水族館に泊まって夜の生態活動を観察する「夜の探検隊」などの画期的な企画には、「日本初」がいっぱい。2013年からサービスを開始したARアプリを用いたナビゲーションシステム「ペンギンナビ」は世界初の企画。2013年6月に開催したカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルの2部門で銀賞・銅賞を受賞しています。

氷の妖精クリオネ

氷の妖精クリオネ

チンアナゴ

チンアナゴ

生物の展示では、1979年のガーデンイール(チンアナゴ)の展示、1987年パンダイルカ(イロワケイルカ)の展示は日本初。1994年のクリオネの特別公開は、北海道以外の水族館で初公開となる快挙でした。最近では深海のアイドル、メンダコの国内最長展示期間を更新しています。
常にワクワクを提供してくれて、進化する《サンシャイン水族館》に今後も注目ですね!

※パンダイルカは現在展示していません。
※ペンギンナビはサービスを終了しています。

サンシャイン水族館

■特別展開催10周年記念! 大人気シリーズが復活!
「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)ReMix」
3月17日(金)~11月5日(日)まで。詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。

サンシャイン水族館《特別展》もうどく展 ReMix

もうどく展 ReMix

■大好評の年パスはお早目に!
約2回分の入場料で1年間何度でも入場できるお得すぎる年パスは、新規購入・発行・更新を2023年6月30日(金)で終了します。お求めはお早目に!

サンシャイン水族館の年間パスポート

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サンシャイン水族館

〒170-8630 東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
TEL:03-3989-3466 (春夏9:30~21:00、秋冬10:00~18:00)

アクセスはこちら≫

写真提供・取材協力/サンシャイン水族館
ライター/嶋崎 真太郎