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地球の海フォトコンテスト2019
ネイチャー・環境部門 上位入賞

準グランプリ

タルマワシの子育て
濱田かおる/大阪府

キヤノンEOS5DMarkⅢ シグマ50㍉マクロ ネクサス5DMKⅢ S-2000 f11 1/250秒 ISO320 沖縄県・久米島 -3㍍

この写真は久米島で、ライトトラップダイブで撮影しました。被写体は深海性甲殻類のタルマワシの仲間、タルマワシモドキだと思います。大きさは2cm弱。今まで見た子育て中のタルマワシより、子供が育っていて大きいなぁと思って撮影しました。映画『エイリアン』のモデルというウワサもある妙な生き物が、セッセと子育てをしている様子がお気に入りの1枚です。

審査員作品評

福永友保
これは最近流行のナイト撮影かな。こういった透明な生き物は、光を反射するとクリスタルのようで、無条件に美しい存在です。そういう被写体が子供を抱えているという意外性。背景を真っ黒に落としているところには、「魅せよう」という撮影者の意志が感じられます。

奥谷喬司
とても面白いシーンです。タルマワシ(浮遊性の甲殻類の仲間)のメスは、サルパという浮遊性のホヤの内部に入り込んで産卵・子育てをする習性が知られています。巣(ハウス)となったホヤを樽(たる)に見立てて名付けられたわけですが、この写真では親は完全に外に出ています。子供たちのほうは、うっすら見える小さな樽の中に入っているようですけれど。もちろん親が樽の外に出ることはありますが、この場合そもそも母親が樽の中に入れないのではないでしょうか。こういったこともあるのかなぁ、不思議ですね。カメラマンが先入観なしにパッと撮ったとき、生物学的に新しい知見や貴重な情報が得られる写真となることがしばしばあるものです。

瀬能 宏
タルマワシが子育てしているところでしょうか? よく撮れていますね。絵的に面白いですし、真横から撮ったことで形や行動などの全体像がわかりやすくなっていると思います。ただ背景が真っ暗で、絵はがきのように被写体だけクローズアップされているので、重力の方向や周囲の状況がわかりません。もう少し生息環境の情報が入っていると良かったかな、と思います。

大澤隆文
子供を腹部に抱くのではなく、脚で捕らえるようにして育てているのが面白く(名前の由来とは違うかもしれませんが、一見、〝樽状の物を回している〟ようにも見える?)、またこの子供たちの体が光って映えるように撮影している点も印象的です。ユニークでありながらも、こうした生物の大切さや繊細さが伝わりやすい写真で、高い評価がついたと思います。

第3位

先導者たち
久保耕平/東京都

ソニーα7S SEL2870F3.5-5.6 PULUZ f3.5 1/1250秒 ISO160 フィリピン・セブ島 -5㍍

セブでダイビング中、いつもより中層部を漂っているジンベエザメに出会いました。ふと見ると、小魚たちがジンベエザメのすぐ前に! 口を開ければ食べられてしまいそうな姿に驚き、思わず撮影いたしました。昨年のビーチ部門に続き、今年はネイチャー・環境部門で選んでいただきありがとうございます。「標準レンズ、ストロボなし」という撮影スタイルで賞を取れたことがとてもうれしいです。これからも、この撮影方法で、機材ではなく手法によって誰でも良い写真が撮れるということを証明していきたいです。

審査員作品評

瀬能 宏
コガネシマアジの幼魚がジンベエザメを先導するかのように泳いでいるところですね。大型魚の脇に写っている写真はよくありますが、このように下から見上げて一部を切り取るという構図は少ない。背景に水面が写っているのでどういうところにいたのかよくわかりますし、大きなジンベエザメとの対比で、生態や大きさがわかりやすい。シンプルで色味もたいへんアッサリしていますが、いろいろな情報をわかりやすく語ってくれる作品だと思います。

大澤隆文
繁殖や子育てといった生殖に関わるシーンが、作品としては見栄えがしやすく、多く投稿されているなかで、こうした異なる生物種が仲良く暮らしているほのぼのとした日常を、うまく描き出していると思います。

優秀賞

入賞作品のうち、特に審査員の心に響いたもの、または最後まで上位入賞を競った作品です。

藻から生まれる宝物
石原亜起子/埼玉県

オリンパスTG-2 PT-053 内蔵 f6.3 1/500秒 ISO100 鹿児島県・屋久島 -0.5㍍

審査員作品評

福永友保
海底の海藻が光合成で酸素を作り、それが水泡となって外に出てきたという状態かな。ただの空気の玉なのに、光の加減でステンレスか水銀のように見え、妙に存在感があり美しい。大きく引き伸ばすと、一層迫力が出るタイプの作品です。陸の原生林やアマゾンのような熱帯雨林だけでなく、海の中の藻場やアマモ場からも膨大な酸素が作り出され、地球環境に寄与していることに気づかされますね。ダイビングをする方たちの、自然に対する豊かな感性を感じました。

Pisces
Kinder Cai/中国

ニコンD850 AF-Sマイクロニッコール60㍉f/2.8G ノーティカムD850 Retra f22 1/200秒 ISO400 フィリピン -10㍍

審査員作品評

瀬能 宏
小さなクラゲの触手間に魚が一所懸命入り込もうとしているところがうまく撮れています。背景処理に問題はあるかもしれませんが、この場合は被写体を強調する効果になっており、この魚たちはクラゲの触手に触れてしまっても大丈夫ということがわかりますね。ただ、これ魚の種類が微妙にわからないんですよ。撮影地はフィリピンとのことですが、ちょっと見たことのない魚です。両者は一見同じ種に見えますが、こっち(左)はアジの仲間であることは間違いない。ただ、こっち(右)は顔だけ見るとスジハナビラウオ属(エボシダイ科)のようにも見えます。

希望
藤田貴美子/兵庫県

オリンパスTG-4 ノーティカムTG3 自然光 f2.8 1/400秒 ISO100 沖縄県・西表島 -1㍍

審査員作品評

大澤隆文
陸上でも、新たな緑の芽吹きは(紅葉などと並んで)典型的な被写体のひとつですが、海の中でこのような構図というのも面白いですね。魚介類のみならず、海の中の森、緑も、今後さらに注目が寄せられることに期待しています。

New Life
Vania Kam/香港

ニコンD750 AF-S VRマイクロニッコール105㍉ f/2.8G ノーティカム Z-240×2灯 f18 1/200秒 ISO160 香港 -10㍍

審査員作品評

奥谷喬司
カの仲間なのですが、卵の形からするとコウイカの仲間なのですが、これほど発生が進んでいるのに大きな卵黄が残っている。タコはどの種類でも卵黄を完全に吸収し終えてから孵化するので、これほど育っていたら卵黄はもっと小さくなっています。そもそも、コウイカの特徴である甲が見えないのが不思議なのですが……あぁこれ、腹側から撮っているのかな。もしそうなら、まだ薄い甲は内臓に隠さ れて写真には写らないかも……けれど、普通はこのくらい成長していると見えるものなんです。
もしかすると、この種では体の成長に比較して甲の形成がかなり遅いのか、あるいはこの段階では甲が透明で写らないという可能性もあります。また、もしこれがケンサキイカやヤリイカの仲間なら甲が写らなくてもおかしくありませんが、そうなると今度は卵の形がおかしい。というわけで実に悩ましい。正直なところ標本が欲しい。

エリア賞

世界の素晴らしい海の中でも、特にダイバーに人気が高いエリアの名を冠した特別賞。ネイチャー・環境部門からは、伊豆諸島賞とパプアニューギニア賞の2賞が選出。

伊豆諸島賞
ゆっくり!

金澤香織/東京都

キヤノンEOSKissX3 EF100㍉F2.8LマクロIS USM ジリオン S-2000 f10 1/200秒 ISO200 東京都・八丈島 -8㍍

パプアニューギニア賞
Shark's Rondo

竹内眞弓/イギリス

ニコンD7100 トキナーAT-X 107 DX FISHEYE10-17 F3.5-4.5 ノーティカム Z-240×2灯 f5.6 1/320秒 ISO160 パプアニューギニア -10㍍

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