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手つかずの自然がそのままに!西伊豆の新エリア 静浦

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手つかずの自然がそのままに!西伊豆の新エリア 静浦(しずうら)

西伊豆に新たにダイビングエリアがオープン! 一つの根を中心としたダイビングスポットの周りには、生物相豊かな自然が広がる。コンパクトながらぎゅぎゅっと要素を凝縮した静浦、何が出てきてもおかしくないそのワクワク感を、ぜひあなたも体感して!

静浦ってどこにあるの?

 西伊豆の玄関口、南北に伸びた沼津市の中央より南に位置する。沼津駅周辺や沼津港は観光地としてにぎやかなイメージが強いが、静浦は山に囲まれいくつかの神社もある、とても閑静で落ち着いている地域。とはいえ、沼津市街地から車でたった20分程度という場所なので、ダイビング後に沼津観光!ということも可能なのだ。

静浦はハナハゼが多い! 単体でも見られるが、夏に向けて群れているのがよく見られるようになる
静浦はハナハゼが多い! 単体でも見られるが、夏に向けて群れているのがよく見られるようになる

ポイントココがPoint!!  アクセスが超いい!!

とくに主張したいのは、アクセスの良さ。
○車の場合、渋滞にひっかからなければ東京から2時間、名古屋からでも3時間強で着いてしまう。
どちらからの場合も新東名高速を利用。長泉沼津ICを降りてそのまま伊豆縦貫道、伊豆中央道へ入る。江間ICを降りて一つ目の信号を右折。道なりに進み、狩野川放水路を越えたところで右折、次の信号(口野放水路)を左折したら、あとは海沿いに沿って進むだけ。右手前方に黄色い建物が見えてきたら、そこがゴール。

○電車で来る場合はJR新幹線などを使い、まずは三島駅へ。そこから伊豆箱根鉄道駿豆線・修善寺方面に乗り換え、韮山駅まで行く。静浦の拠点となる《静浦ダイビングセンター》では韮山駅までの送迎も行なっている。

(地図が示している場所は、《静浦ダイビングセンター》運営会社の《(有) ピーディーフライマリーナ》です)

静浦でダイビングをするには?

 静浦でダイビングをやりたい!と思ったら《静浦ダイビングセンター》が拠点となる。ここは今年の4月1日にグランドオープンしたばかりの新しいダイビングサービスだ。ガイドダイビング・セルフダイビング・講習・各種スペシャルティなどを受け付け。もちろんショップの利用も可能で、駐車場は広いし、器材セッティング場も広々。大きなテラスベンチも4つもあって、大人数でも十分対応可能だ。

静浦でダイビングをするには?

静浦の海はこんな海!

 静浦という土地は、静浦港付近ではマダイやメジナ、クロダイなどが釣れ、それもサイズが大きいと釣り人に人気のスポットとして知られていたが、ダイバーが潜ることはほぼなかった。それゆえ、静浦の海にはありのままの自然が残されている。静浦の名物ともいえるサンゴの一種、ヒメエダミドリイシは、いかにも健康的に生き生きと育ち、我々を出迎えてくれる。沖に行けば人のサイズほどのソフトコーラルも! 元気いっぱいの海を体感できることだろう。

ビーチスポットが4つ
今後はボートもオープン予定

①コーラルポイント

コーラルポイント

ネンブツダイがびっしり! 沖合に出るほど潮あたりが良くなるので、大物を含め群れが期待できる

②マリーナ前

マリーナ前

貝殻にすっぽり、まるでゆりかごで眠るようなカサゴの幼体。落ち着いた海況は魚も安心するのだろうか

③試験場前

試験場前

急降下するドロップオフがあるスポットではないので、砂地にいる生物をゆっくり探すのにもおすすめ

④ショートドロップ

ショートドロップ

根に張り付いたいけすの網がさまざまな生物のたまり場となっている

ポイントココがPoint!!  手つかずのサンゴがある!

とても鮮やかなハードコーラル。周りには南国チックな魚もいる。ヒメエダミドリイシというこのサンゴ、実はこの種では最北の生息ではないかと考えられているのだ。ここ4~5年で個体数が増え群生が広がり続けていて元気いっぱい。専門家と調査を続け、この貴重なサンゴをダイバーも楽しめ、かつ保護するためのルール作りを進めている。

堤防左側の階段を下り、エントリーしてから30m程度進んだところに群生している。水深は7mと浅めで行きやすい

シーズナリティ

自然豊かな静浦。四季ごとにどんな生き物が見られるのか、春夏秋冬に分けてご紹介!

春は新たな生命が生まれる季節! これはマダコの抱卵を捉えた一枚。「ショートドロップ」にて撮影

春は新たな生命が生まれる季節! これはマダコの抱卵を捉えた一枚。「ショートドロップ」にて撮影

こちらも春の風物詩、ミスガイ。こう見えてもウミウシの仲間で、特徴的な外套膜が中の貝を守っている

こちらも春の風物詩、ミスガイ。こう見えてもウミウシの仲間で、特徴的な外套膜が中の貝を守っている

「試験場前」で見られたムレハタタテダイの群れ。南国チックな模様が夏の訪れを知らせてくれる

「試験場前」で見られたムレハタタテダイの群れ。南国チックな模様が夏の訪れを知らせてくれる

まだら模様が特徴的なイソギンチャクエビは「試験場前」にて。講習向けの穏やかなスポットでもかわいらしい生き物派はたくさんいる

まだら模様が特徴的なイソギンチャクエビは「試験場前」にて。講習向けの穏やかなスポットでもかわいらしい生き物派はたくさんいる

「マリーナ前」の浅瀬で見つけたミカヅキツバメウオの若魚。ゆったりとした泳ぎ方がとても優雅

「マリーナ前」の浅瀬で見つけたミカヅキツバメウオの若魚。ゆったりとした泳ぎ方がとても優雅

秋には季節来遊魚もやってくる! ミナミハコフグの赤ちゃんは「ショートドロップ」にて。ぷくっとした姿がかわいらしい

秋には季節来遊魚もやってくる! ミナミハコフグの赤ちゃんは「ショートドロップ」にて。ぷくっとした姿がかわいらしい

冬にはウミウシ類も増えてくる。このミズタマウミウシのほか、静浦ではイガグリウミウシがよく見られる

冬にはウミウシ類も増えてくる。このミズタマウミウシのほか、静浦ではイガグリウミウシがよく見られる

マトウダイは冬の風物詩。特徴的な柄がよく目立つ。「コーラルポイント」の先、「飛び根」にて

マトウダイは冬の風物詩。特徴的な柄がよく目立つ。「コーラルポイント」の先、「飛び根」にて

ビギナーもOK! だけど中性浮力はマスターしよう

 講習も行なえる静浦は、もちろんビギナーの利用も大歓迎! スポットの中心となる大きな根の上は水深10m前後の部分も広く、そこにも多種多様な生物が生息している。ヒメエダミドリイシがある場所も水深7mとビギナーにもやさしい。だが、根を外れてしまうと砂地が広がり、泥っぽい場所もある。フィンをばたつかせてしまうと、辺り一帯が一気に砂煙に。視界がなくなってしまう。貴重なサンゴを傷つけないためにも、自分の身を守るためにも、中性浮力をマスターして行こう!

キレイ&使いやすい施設も自慢

 マネージャーの千葉淳さんが長年の経験を生かし、ダイバーの声を聴き、使いやすさを追求して作った自慢の施設。外の簡易シャワーの他にシャワー室もあり、荷物置き場もたくさんの更衣室あり、スーツのまま入れるお風呂も完成! また、出来立てのベンチスペースは、パラソルを広げれば一気にリゾートチックに早変わり。海の中だけでなく開放的で使いやすい陸上施設も快適!

正面の黄色い建物が受け付け兼事務所。左手のベンチに座ってみんなでランチしよう! 当日の9:00までに連絡すればお弁当(648円)も予約できる

正面の黄色い建物が受け付け兼事務所。左手のベンチに座ってみんなでランチしよう! 当日の9:00までに連絡すればお弁当(648円)も予約できる

器材洗い用の桶「洗い丸」は、使い勝手の良い高さ

器材洗い用の桶「洗い丸」は、使い勝手の良い高さ

ピカピカの更衣室も広々としていて、10人以上同時に着替えても余裕!

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事務所には鍵付ロッカーも完備。貴重品はここに入れて

事務所には鍵付ロッカーも完備。貴重品はここに入れて

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