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空から見たパラオ ~空と海の世界~

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ダイビングと違う角度から見てみよう 空から見たパラオ

パラオといえば、どうしても海の中のイメージが率先するが、実は空から見ても非常に美しい。
今回はセスナ遊覧《スマイルエアー》に乗ったときに撮影した、空から見たパラオの空の動画とともに
パラオをご紹介します!

ダイブ&トラベル大賞で人気No.1のパラオ

 読者からの投票で人気のエリアなどを決める「ダイブ&トラベル大賞」。パラオは2012、2013と2年連続で1位に輝いている。その人気っぷりがわかるだろう。
パラオは日本の真南約3,000㌔に浮かぶ、およそ600の島から成る国。日本からはデルタ航空の直行便で約4時間半とかなり近い。年間を通じて温かく、まさにダイバーの楽園。
第二次世界大戦前に日本の委任統治領だったこともあり、多くのパラオ人は親日的。年配の方の中には日本語を話す人もいるほどだ。パラオは、きっとあなたを暖かく迎えてくれるはず。

きのこのようなロックアイランドの島々

きのこのようなロックアイランドの島々

 写真は“セブンティアイランド”と呼ばれている、パラオのシンボル。保護地区となっているため船では入れない。近くまで行けるのは空からだけだ

 パラオの島は“ロックアイランド”と呼ばれ、きのこのような特徴的な形をしている。これらはサンゴが隆起してできた島々で、長い年月をかけてその上に緑が覆うようになった。さらに海水面は波によって浸食され、えぐられたような形になっている。ゆえに、まん丸い島が浮いているように見える。これも空から見るとよくわかるゾ。

早速、空から見たダイビングスポットを見てみよう!

人気No.1スポット ブルーコーナー&ブルーホール

 突き出たリーフの上に無数の魚がうごめく「ブルーコーナー」。パラオ人気No.1スポットであり、上空から見てもその特徴的な形がはっきりとわかる。
そのすぐ左隣に4つの穴が開いているのが見えるだろうか。これは人気地形スポットの「ブルーホール」。ダイバーから見ると大きな穴だが、空から見るとかわいく見える。

 「ブルーコーナー」の付き出したリーフの左右には、左写真のギンガメアジやバラクーダがたくさん。そのほかサメがウヨウヨと泳ぎ、タカサゴ系の群れがサーッと優雅に通り過ぎる、魚影が非常に濃いシーンが見られる。(「ブルーコーナー」についてはマリンダイビング1月号で詳しく特集しているのでぜひご覧ください!)。
空から見ると小さな「ブルーホール」も、ダイバーが入るとこんなに広い(右写真)。美しい青の世界が堪能できる。水深20〜27㍍とそこそこ深いので、中性浮力に気を付けよう。

ギンガメアジやバラクーダ
ブルーホール

水深500㍍以上まで落ちる地形が見もの!ビッグドロップオフ周辺

 長くゆるやかな線を描く島沿いには、「ビッグドロップオフ」や「ニュードロップオフ」などのドロップオフ系のスポットが連なる。こちらも「ブルーコーナー」と並んで魚影が濃い人気スポットだ。特に「ビッグドロップオフ」は水深500㍍以上もあり、実際に潜ると非常にダイナミック。空から見ると沖側の濃い藍色の部分に当たる。

 「ビッグドロップオフ」には壁についた大きなイソバナが特徴。潮通しがいいので、元気に育っている。その周りには色のきれいなハナダイや、写真右のイロブダイの幼魚、ハゼ、エビ・カニなどマクロがたくさん。彼らは色が鮮やかなので見ていてとても楽しい。

イソバナ
イロブダイの幼魚

空からマンタを発見!!ジャーマンチャネル

 マンタのクリーニングステーションがあることで有名な「ジャーマンチャネル」。ドイツ軍が第二次世界大戦時にサンゴを割って海の道を作ったというが、空から見るとはっきりわかるのがおもしろい。飛行中、なんとマンタを発見! 船と並走して走る姿を捉えることができたが、おわかりだろうか(同開始後、左側にいるボートの前を泳ぐ黒い生物がマンタ)

 「ジャーマンチャネル」のマンタの特徴は、ダイバーとの距離が近いこと。チャネルの水路は最大水深18㍍程度だが、12〜16㍍付近にクリーニングステーションと呼ばれる背の低い根があり、そこにやってくる。つまりダイバーといる水深が同じなので、見上げることなく、同じ目線でマンタと会うことができるのだ。
そのほかネジリンボウ(右写真)やクマノミのコロニーなど、砂地にもかわいい生物がたくさん。

マンタ
ネジリンボウ

サンゴが素晴らしい ウーロンチャネル

  “ウーロン”と呼ばれるエリアにある水路。「ジャーマンチャネル」とは違って、水路が途中で切れているのが特徴(海側からだとわからなかった)。水路の奥には高さ10㍍はあろうかという大きなヨコミゾスリバチサンゴの群生があり、お見事。全体的にサンゴが多い。

 ギンガメアジやナンヨウツバメウオなどの大きな群れが見もの。取材時はべたなぎだったので、左写真の様に水中からギンガメアジの群れの後ろに青空をはっきり見ることができた。さらに海底のサンゴも司会に入り、非常にフォトジェニック。テーブルサンゴやエダサンゴは1ダイブ中どこでも見られるくらいきれい。

ギンガメアジやナンヨウツバメウオ
海底のサンゴ

番外編

ちょっと休憩……ランチタイムの無人島♪

ちょっと休憩……ランチタイムの無人島♪

  お昼は無人島に上陸して食べることが多い。空から見ると、ダイビングボートやオプショナルツアーのボートが何隻も停泊している島がある。上からだと中の様子は見えないが、美しいビーチを見ながら皆でお昼を食べているのだろう。

 パラオの海は透明度が高くキレイ。時間を忘れてずっと歩いていたくなるほど。ランチはお弁当になるが、たまにパラオ人のスタッフが潜っている間に釣りをして、穫れた魚を焼いたり煮たりして食べさせてくれる。ちなみに右の写真は《MSOパラオ》のスティンさんが料理してくれたハギ。激流の中生きてきた彼の肉は非常に厚く美味でした。感謝。

ハギ

隔離されたクラゲの楽園 ジェリーフィッシュレイク

 オプショナルツアーで人気のスポット。「ジェリーフィッシュレイク」と呼ばれる湖には、タコクラゲがい~っぱい!! 「毒はないの・・・?」と心配になるが、ここにいるタコクラゲは無毒。なぜなら、長い間タコクラゲがいる湖が海から隔離され、外敵がいなくなったことで毒が退化してしまったからだ。空から見るとスノーケラーが見えておもしろい。

 実際のタコクラゲの海はこんな感じ。タコクラゲは非常に弱い生き物なので、故意に掴んだりしないようにしよう。入場するには専用の許可証(100㌦)が必要になる。

タコクラゲ

お肌ツルツル☆女性に人気 ミルキーウェイ

 海底に沈殿された白い石灰質の泥。これを塗るとお肌がツルツルになるといわれており、オプショナルツアーで人気。空から見ると周りの海の青とは明らかに違う色に感動。

 今回の取材で初めてミルキーウェイを体験したモデルの鈴木あやちゃん。ベタベタ体に塗る様子に「おもしろーい!」と大はしゃぎ。タイミングが合えばダイビング中にも立ち寄ることができるので相談してみよう。

ミルキーウェイ

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