ビギナー必見!
動画で解説 ドライスーツのスキル
協力/ワールドダイブ、タバタ、稲取マリンスポーツセンター
ダイビングは夏だけやるもの。そんなふうに思っていませんか?
完全防水のドライスーツを着れば、冷たい水でも寒い冬でも快適に潜れちゃうんです!
ここではドライスーツの基本スキルを、動画でわかりやすくご紹介。素朴な疑問にもお答えします!
Let’s ドライスーツデビュー!!
ドライスーツって?
ドライスーツとは、首から足先まで一体になった完全防水のスーツのことで、濡れるのは顔と手だけ。動きやすい服の上から着る。
人気の秘密はズバリ保温性。体とスーツの間にある空気を体温で温めて保温効果を得るので、水の中でもあったか。凍えるような冷たい水でも、インナー次第で温かく潜ることができるのだ。さらに、海から上がった後はスーツを脱ぐだけ。面倒くさい着替えがないのも人気の理由の一つ。
水中でも濡れないので快適そのもの! 海から上がった後も上だけ抜いたらすぐ休憩できるのがうれしい
ドライスーツQ&A
Q. ドライスーツのメリットは?
A. やっぱり濡れないということ。体が水に濡れると疲労も増大してしまうが、ドライスーツは顔と手以外は濡れないのでウエットスーツの時とは疲労感が全然違う。また体が冷える心配も少ないので、特に女性など体調管理をする上でも最適。
Q. ドライスーツの季節はいつ?
A. 水温が20~22℃くらいになったらドライスーツにシフトする人が多いよう。関東・東海地方の場合は10月下旬~11月上旬から5~6月が目安。一方ダイバーの中には快適過ぎて1年中着ている人も。体感温度は人によってさまざまなので、「ドライスーツがいいな」と思ったらいつでもシフトしてOK。
Q. デメリットはある?
A. トイレに行きづらいこと、一人で着脱できないこと。トイレに行くにはいったん腰まで脱がなくてはならないことなど。ドライスーツは背中にファスナーがある場合が多いので、脱ぐ時には誰かに開けてもらわなければならない。メーカーによってはトイレ用ファスナー(男性のみ)をオプションで付けられる場合もあるので、心配な人はメーカーに問い合わせてみよう。フロントファスナーのオプションもある。
Q. 値段はどれくらい?
A. ドライスーツは20~30万円くらいが相場。簡単に手が出せる価格ではないが、体への負担が激減するメリットや、毎回レンタルすることを考慮すれば1着持っていたほうが便利だしオススメだ。
ドライスーツの着方
水没をせず、快適に潜るために正しい着方は大切。動画でわかりやすく説明するので、これを見て、ドライスーツの着方をマスターしよう!
ドライスーツ着用時は
器材装着をより簡単にしたいもの。
BCを装着したら、最後に給気バルブに中圧ホースを取り付けるのを忘れずに!
ドライスーツで潜降
潜降の際は耳ぬきもしなくてはならないので、
BCやドライスーツにある無駄な空気をスムーズに排出するのがポイント。
水中では浮力調整をドライスーツでしたほうがシンプルなので、BCは空気を抜いておいたほうがいいだろう。
吹き上げの対処法
ドライスーツを着ていて、よくあるトラブルが“吹き上げ”。足のほうにたまった空気が膨張し、逆さ状態で吹き上がるように浮上してしまうのだ。
排気操作を覚えておけば、これを防ぐこともできる! ただし、足が上がってきたと思ったらすぐ対処することがポイントだ。水深が浅いところでは、時すでに遅し。
スーツスクイズに注意!
スーツ内に空気が残っていると吹き上げのリスクがあるが、深く行けば行くほど空気の体積が水圧で小さくなるため、スーツ内にある程度空気がないと、肌を締め付けられ、ひどいときはうっ血を起こしたりする。そうならないためにも適度な給気が必要だ。
ドライスーツで浮上
深場から徐々に水深を浅くとるときも、安全停止が終わって浮上するときも、水深が浅くなる場合はスーツ内の空気が膨張するため、必ず排気をすることが必要。排気しすぎてスクイズを起こさない程度に、また排気が遅くて浮上速度が上がり過ぎないように、排気バルブをオートにセットして、スムーズに排気ができるようにしておこう。
(動画では排気バルブが2つ付いているタイプのドライスーツで、腕先のあるリストバルブから主に排気されているが)
ドライスーツの脱ぎ方
次にスムーズに脱ぐ方法を動画で見てみよう。一番の難関は「頭を脱ぐところ」だが、ここさえ終わればあとは比較的簡単に脱げる。
足を抜くときは片方の足でソールの後ろ部分を押さえると脱ぎやすい
脱ぐのも着るのも、慣れるまでは大変かもしれない。でもそれを乗り越えれば季節を問わず、冷たい海でも潜れるダイバーに大変身! さあ、あなたもドライスーツデビューして一年中快適ダイビングを楽しもう。