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現地の海から2021.04.08
祝!「マリンダイビング大賞」1位、2位入賞!サイパンの人気ガイドが教える
おすすめダイビングスポット&生き物セレクション
先日発表となった「マリンダイビング大賞2021」の最終結果で、見事「海外ダイビングガイド部門」の1位と2位に輝いたのが、サイパンの《スーパーフィッシュダイビングサイパン》石原美雪さんと、《S2CLUBサイパン店》中丸健太郎さん。いまだ新型コロナウイルス感染症の影響で現地に行きづらい状況は続いていますが(※)「サイパンの海に潜るのが待ちきれない!」という皆さんのために、おふたりにサイパンのお気に入りのダイビングスポットと、サイパンでぜひ見てほしい生き物を紹介していただきました。最近の注目ニュースと併せてぜひご覧ください!
※現在、日本からサイパンへの渡航は、ユナイテッド航空の成田発グアム経由(毎日運航)で可能です。グアムーサイパン間は4月現在、週4便運航しています。入国に際しては、PCR検査と5日間の指定施設での強制隔離等が必要となります。詳細は、マリアナ政府観光局公式サイトでご確認ください。
海外ダイビングガイド部門1位
《スーパーフィッシュダイビングサイパン》
石原美雪さん
群馬県出身で、ダイビングインストラクター歴19年、サイパン歴18年。《スーパーフィッシュダイビングサイパン》スタッフ。
「私自身もダイビングが大好きです。好きなことを仕事にできているのでやりがいを感じます。水中では安心、安全、楽しさ、そしてお客様とお話をさせていただき、その方の好みにあったガイディングを心がけています。」
海外ダイビングガイド部門2位
《S2CLUBサイパン店》
中丸健太郎さん
学生時代にサイパンでダイビングライセンス取得。1999年にオーストラリアでインストラクター取得。2000年から《S2CLUBサイパン店》で勤務。
「透明度の良いサイパンの海をのんびり潜るのが好きです。皆様がサイパンでの休暇を最高に楽しんでいただけるように、自分自身もしっかり楽しいと思えるダイビングを心がけています。未だに船酔いしますが。。。」
サイパンでお気に入りのダイビングスポット
石原さんの「サイパンでお気に入りのダイビングスポット」Best3
1)テニアングロット
見せ場がたくさんあるから好きです! 地形は綺麗だし、マクロも探しがいがあってワクワクします。洞窟スポットなのに暗くないし、見る場所によっては穴の形がキティちゃんの顔に見えるところも。吐いた泡がボコボコと水面へ上がっていく光景は絶対見てほしいです。
2)ディンプル
潜降すると周りに集まってくるカスミチョウチョウウオが癖になります。何よりも好きなのは、泳ぐとカスミチョウチョウウオがついてきてくれることです。その光景が旗のように見え、またそれを見て喜んでくれるゲストのみなさんの姿を見るのが私は大好きです。
3)ラウラウ
サイパンの中で透明度は良くない方ですが、ホッとできるスポットのひとつです。カメの遭遇率も高いですし、マクロも探しがいがあってガイドとしては気合いが入ります。こんなホッとできるスポットなのに、アジダマとかでちゃうのもなかなか珍しいのではないでしょうか。
中丸さんの「サイパンでお気に入りのダイビングスポット」Best3
1)オブジャン
学生時代のサイパン旅行でダイビングをして以来、好きなダイビングスポット不動の1位を守り続けています。白い砂と青い海、とても明るい水中が「あぁ、サイパンだなぁ」と思わせてくれます。モンツキカエルウオなどの小さい生き物を探して楽しむこともできますが、全部無視してぼ~っとただただ水中にいることを楽しみましょう!
2)グロット
地形の迫力、透明度の良さ、何よりその非日常な光景が、何回潜ってもワクワクさせてくれます。「グロットでマクロ?」と思うかもしれませんが、意外と小さな生き物も豊富に楽しめます。階段は本当にしんどいですよ。覚悟していらしてくださいね(笑)。
3)B29(エミリー)
第2次世界大戦で墜落した川西式弐式大艇という日本軍の飛行機が見られます。ここ数年はマダラトビエイの群れが狙えるので、そちらがスポットのメインイベントになりつつあります。透明度が良いことが多く、水深も10mよりも浅いため、白い砂地と相まってサイパンらしい明るい水中が楽しめます。
サイパンで潜ったらぜひ見てほしい生き物
石原さんの「サイパンで潜ったらぜひ見てほしい生き物」Best3
1)モンツキカエルウオ
一言でいえばかわいい!!! 個体によって顔の表情が違います。ちょっときついお顔の子もいれば、優しいお顔の子もいます。なかでも私は、指を近づけると噛みついてくる子が大好きです! モンツキカエルウオさんには申し訳ないけれど嚙まれたいです。
2)セダカギンポ
1度見たら皆もファンになっちゃいます。目がサッカーボールのところもかわいいのですが、よ~~~く見ていただくと頭の上につけまつげがついているかのように毛が生えている姿がたまりません。とてもシャイなので、寄るときはそ~~っとお願いします。
3)ハルゲルダグアハンとハリゲルダマレッソ
大きくて見やすくて、そしてかわいい!!! 体は半透明なのに触覚などが白黒のふさふさなところがまたかわいさを引き立てます。ウミウシがあまり好きでない方もこの子は喜んでいただけるので好きです~~~。ぜひリクエストしてください。
ハルゲルダグアハン
ハリゲルダマレッソ
中丸さんの「サイパンで潜ったらぜひ見てほしい生き物」Best3
1)「ラウラウビーチ」のアオウミガメ
こんなにダイバーに慣れているカメがいるの?と、ガイドですら驚いてしまうほど、全く逃げないカメとゆっくり遊ぶことができます。水面に呼吸に上がっても、また戻って来てくれることすらあるくらいです。1ダイブ丸々カメと遊ぶこともできちゃいますよ。
2)マダラトビエイ
優雅に泳ぐ姿は単体でも楽しめますが、11月から4月頃までは群れが見られることも。20枚を超えてくると大迫力です! マダラトビエイはとても臆病なので 決して追いかけず慌てず待つスタイル。今年はポイントに入るダイバーが少なかったので、来年はとても期待できる気がします!
3)ニラミハナダイとボニンハナダイ
「テニアンフレミング」で見られる深場のアイドル的存在のハナダイ2種。どちらも生息範囲も狭く、レア感そそられるハナダイです。ニラミハナダイは30m以深なので上級者限定ですが、ボニンハナダイは水深25m程度で見られます。和名は小笠原諸島の通称「ボニン」が由来です。
ニラミハナダイ
ボニンハナダイ
そのほか、サイパンの注目ニュースはこれ!
From 石原さん
自宅にいながら海外を体験できるオンラインツアー。サイパンも何社かやっていますので、旅行のできない今、現在のサイパンを感じることができます。
また、サイパンのYouTuberも増えました。人気なのは「それいけオーラくん」。サイパン情報はこちらを見れば、ほぼ入手可能です。
From 中丸さん
コロナの感染が始まって以来、全く観光客がいないサイパンですが、ダイビングガイドもこの期間中に新しいことを始めた人が多く、ウインドサーフィンやSUPなどのマリンスポーツ、鍾乳洞や秘境ビーチへのトレッキングなど、新しいサイパンの魅力もどんどん発信されています。ダイビングもこれまで全く情報のなかったサイパンのサンゴの産卵の調査が有志のガイドたちで始まり、昨年産卵を観察できたデータを元に今年も活動が始まっています。
⇒サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクト(Facebookページ)
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