「マリンダイビング」2017年1月号
現地ガイドおすすめ
2017年潜りたい海
- ▼フィリピン・ボホール
- ▼ タイ・プーケット
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ギンガメ&バラクーダの大群に癒しのマクロスポット
フィリピン・ボホール
快適リゾートを拠点に多彩なスポットを潜りまくれる
ボホールの海では、ウミガメともよく会える
ボホールの海の最大の魅力は、ギンガメアジトルネードのバリカサグ島やバラクーダの群れが見られるパミラカン島などの大物スポットへの遠征が簡単にできること。ボホールの海を潜るには、パングラオ島などのリゾートに滞在するが、《ノバビーチリゾート》ならカニハゼやニチリンダテハゼが簡単に見られるマクロスポットが目の前! 世界中のダイバーがやって来る、フィリピンの中でも人気のダイビングエリアなのだ。
現地ガイドおすすめ! 今、潜りたいダイビングスポット
ボホールの海ならおまかせの《ノバビーチリゾート》のガイド、谷川景子さんと奈良拓海さんに、今の時期潜りたいダイビングスポットを聞いてみた。
1.バリカサグ島のサンクチュアリ
ギンガメアジの巨大な群れは圧巻
「豪快なドロップオフにギンガメアジのトルネードが高確率で見られます」。光がキラキラと射し込むサンゴの大群落から、一気に落ちていく雄大な景観、サンゴ礁に群れる魚たちも見どころだ。
2.パミラカン島のサイトA
ナンヨウキサンゴ&ハナダイのコラボシーンを楽しもう
「ナンヨウキサンゴの林に群れるハナダイやバラクーダの群れが見られます」。潮通しがよいスポットで、ハードコーラル、ソフトコーラルともに豊富。パープルビューティ(ハナダイの仲間)の群れがとてもきれいなスポットだ。
3.パングラオ島のノバビーチリゾート前
背ビレにある2つ黒い模様が特徴的なカニハゼ
「白砂のハウスリーフはカニハゼやニチリンダテハゼ、リングアイジョーフィッシュの宝庫です」。リゾート前から水面を静かに、滑るように移動する“いかだダイビング”は、《ノバビーチリゾート》の名物ダイビングスタイル。
現地サービス発 最新トピックス
「海を見下ろすテラスが大きくなり、一日中海を満喫出来ます。リーズナブルに滞在出来るSDルームが新たに2室完成。海一望のレストランがリフレッシュを完了しました」。アフターダイブにのんびり海を見ながら過ごせる《ノバビーチリゾート》だが、ますます施設も快適に!
プールもあり、アフターダイブにくつろげる《ノバビーチリゾート》
アフターダイブのおすすめ情報
「世界の7不思議チョコレートヒル、世界最小のメガネザル ターシャ観光がおすすめです。また夕陽が綺麗なアロナビーチ、タグビラランでのショッピングツアー、そして《ノバビーチリゾート》で海を見ながら過ごす時間も楽しんでください」
《ノバビーチリゾート》谷川景子さん
《ノバビーチリゾート》奈良拓海さん
アフターダイブのお楽しみも盛りだくさん!
タイ・プーケット
日帰りツアーで、ショートクルーズで魚影の濃い海を満喫
シミラン諸島の近く「コボン」では、マンタと高確率で会える
「完成されたビーチリゾート・プーケット」~昔から有名なビーチリゾート・プーケットはタイの発展と共に成長してきたリゾート地。そんなプーケット発で潜れるダイビングエリアは、シミラン諸島、ヒンデン&ヒンムアン、ラチャヤイ島とバリエーション豊富。またタイ屈指のリゾート地・プーケットは、アフターダイブも充実。衣食住ならぬ、「潜・食・住」がすべて揃っている!
現地ガイドおすすめ! 今、潜りたいダイビングスポット
プーケット発のダイビングエリアならおまかせの《カタダイビングサービス》の畑 隼佑さんに、今の時期潜りたいダイビングスポットを聞いてみた。
1.シミラン諸島
ダイナミックな地形が楽しめる「エレファントヘッドロック」
「乾季(11~5月GWまで)のみ行ける期間限定の海。国立公園に指定され、アンダマン海ならではの魚種・魚影が楽しめます。白い砂地とサンゴ礁の癒し系スポット、山のようにそそり立つ巨岩スポット、外洋の隠れ根スポットとバリエーション豊かです。日帰りはもちろん、思いっきり楽しむなら最短2泊3日からのショートクルーズがオススメです」
2.ヒンデン&ヒンムアン
クルーズで潜る「コ・ハー」では、手つかずのソフトコーラルが美しい
「プーケットから南へ100kmの沖合にある隠れ根。マンタやジンベエとの遭遇もよくあります。水深50m以上のドロップオフや、全長1kmにも及ぶサンゴ礁の根、クルーズで周るピピ島やコ・ハーなどでは、石灰質の断崖絶壁の地形や水中ケーブなどが見られ、地形派ダイバーにオススメ。プーケット到着日から乗船可能なクルーズで最短2泊3日から行けます」
3.ラチャヤイ島
白砂の海底が明るいラチャヤイ島は、ビギナーでも安心して潜れる
「とにかくお手軽! プーケットから南に1時間半、大きな王様の島と呼ばれるラチャヤイ島は講習や体験ダイビング、スノーケリングにもすべて良し! どんな天候でも落ち着いて潜れるのも魅力の一つ。浅場はハードコーラルが群生し、深場にはサンゴ復興のために沈めた魚礁群が不思議な景観を醸し出しています」
現地サービス発 最新トピックス
「《カタダイビングサービス》では、今シーズンからプライベートダイブクルーズを販売開始! プーケットで唯一の少人数制クルーザー(定員10名)、MV/Giamani号を使ってシミランはもちろん、南アンダマン海、ヒンデン&ヒンムアンクルーズも常時開催。プーケットの海を知り尽くしたベテランスタッフがご案内させていただきます!」
アンダマン海ならではの生物豊富な「リチェリューロック」にもクルーズなら快適に潜りに行ける
アフターダイブのおすすめ情報
「夜のパトンビーチはクラブやディスコが広がる歓楽街! タイ名物(?)オカマさんたちとの交流なんかも楽しめます(苦笑)。ショッピングはDuty Freeはもちろん、最近は週末だけでなくいろいろな場所でナイトマーケットが開催されています。公共交通機関がほとんどないため、移動にはトゥクトゥク貸し切りがオススメ。プーケットタウンに出掛けてローカル屋台街を散策したり、南タイならではの海鮮タイ料理もオススメです」
《カタダイビングサービス》畑隼佑(通称:のび太)さん
新艇就航でダイブエリアがさらに広がった!
パプアニューギニア・マダン
手つかずのワイルドな海で、自然のエナジーを感じる
元気なサンゴ礁が目の前に広がるマダンの海。のんびりした島の空気感に癒される
南太平洋のパプアニューギニアにはいくつかのダイブエリアがあるが、中でも日本人ガイドが常駐していて、リゾートも快適なのがマダン。どこまでも続くサンゴ礁や、うっそうと生えたソフトコーラルは壮大な自然のエナジーを感じる。エルニーニョ現象で海水温が上昇し、世界的にサンゴ礁に影響が出ているが、マダンのサンゴ礁は水温に負けず、本来あるべき自然の姿をしている。
現地ガイドおすすめ! 今、潜りたいダイビングスポット
マダンのダイビングスポットならおまかせの《ニューギニダイブアドベンチャー》の山口高宏さんに、今の時期潜りたいダイビングスポットを聞いてみた。
1.PLANET ROCK
サンゴの群生が視界一面に広がる
「外洋にある巨大な隠れ根。通年魚影が濃く、フュージラーやオーシャニックトリガーフィッシュがダイバーの周りを360度埋め尽くします。雨季はカレントが弱いので、この魚影をゆっくり見られることが魅力。根の上のサンゴ礁はいつまでも見ていたくなるくらい美しいです」
2.BARRACUDA POINT
次から次へと現れるバラクーダの群れは圧巻
「ボートでたった10分で行ける大物狙いのスポットです。丸々と太ったギンガメアジの群れやバラクーダの群れ、雨季はモブラがよく見られるようになります。マンタのように大きなモブラもいれば、数尾で編隊を組んで泳いでくることもあります」
3.THE QUARRY
巨大なハタの仲間・タマカイにも会える
「マダンリゾートから約50km離れたノースコースト沿いのスポット(スペシャルトリップのため要追加料金)。5年ほど潜られていない手つかずのスポットで、ビーチ沿いでありながらダイナミックなドロップオフでソフトコーラルがワイルドに生い茂っています。世界最大のハタ、2m近いタマカイも潜んでいます」
現地サービス発 最新トピックス
「新艇DALLMAN DIVERが就航。リゾートから60kmほど離れた大物エリア『バガバグ島』へ日帰りで行けるようになりました。またマダンリゾートから50kmほど離れたノースコーストのダイブサイトにも日帰りで行けるようになりました。ここ5年ほど潜られていないので手つかず状態です。マダンリゾート周辺よりも透明度が良く、沈船と地形がメインのスポットですが、大物も多いです」
DALLMAN DIVERで、いろいろなスポットに潜りに行ける
アフターダイブのおすすめ情報
「出発日の前日はオプションで2ダイブできますが、ビレッジツアーや戦跡ツアーもオススメ。ビレッジツアーでは伝統のダンス・シンシンも見られます。村の人懐っこいかわいい子どもたちと遊んだり、村のココナッツをその場でとってごちそうしてくれることもあります。またカヤックをレンタルして近隣の島やマングローブの入り江を探検してみるとおもしろいですよ」
《ニューギニダイブアドベンチャー》山口高宏さん