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羽田から55分 黒潮が育む生きもの天国
八丈島でダイビング

八丈島でダイビング

羽田空港から飛行機でわずか55分。伊豆七島南端に位置する八丈島は、黒潮の恩恵で多彩な生物と出会える国内屈指のダイビングアイランド。春はウミウシやクジラ、夏はウミガメに南方系の魚たち、秋は幼魚があふれるにぎやかな海、冬は驚くほど澄み切った「八丈ブルー」。季節によって異なる生きものとの出会いがあるのも、この海の大きな魅力。初めて訪れる人はもちろん、何度潜っても新しい発見が待っている海です。

※2026年7月31日現在の情報です

「八丈ブルー」はどんな海?

八丈島の海で会えるユウゼンは日本固有種のチョウチョウウオの仲間。ブルーの海によく映える

八丈島の海で会えるユウゼンは日本固有種のチョウチョウウオの仲間。ブルーの海によく映える 写真提供/ 仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)

八丈島の海を語るうえで欠かせないのが、島のすぐ近くを流れる黒潮です。日本最大の暖流である黒潮は、透明度の高い暖かな海水を島の周囲へ運び込み、青く澄み切った「八丈ブルー」を生み出しています。

黒潮が育む抜群の透明度

透明度の高い海で、さまざまな魚群に出会える。ツバメウオの群れもよく見られる

透明度の高い海で、さまざまな魚群に出会える。ツバメウオの群れもよく見られる 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

透明度の高さも八丈島の海の魅力の一つ。20〜30mを超える日も多く、コンディションが良ければ50m近くまで見渡せることも。頭上から差し込む太陽の光が水中を照らし、まるで空を飛んでいるかのような浮遊感を味わえます。

回遊魚も多数やって来る。夏から秋にかけてよく見られる

回遊魚も多数やって来る。夏から秋にかけてよく見られる 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

黒潮はさまざまな魚たちを運んできます。タカベやムロアジなどの群れが海中を埋め尽くし、夏から秋にかけては南方系の季節来遊魚も数多く姿を見せます。潜る季節によって出会える魚が変わるため、何度訪れても飽きることがありません。

火山島だから生まれたダイナミックな地形

ブルーの海に射し込む光と壮大なアーチ。青と黒のコントラストが美しい

ブルーの海に射し込む光と壮大なアーチ。青と黒のコントラストが美しい 写真提供/仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)

八丈島は火山活動によって形成された島。そのため海中にも溶岩がつくり出した豪快な地形が広がっています。一気に落ち込むドロップオフ、アーチやトンネル、ゴツゴツとした溶岩地形など、潜るスポットによってさまざまな景観が楽しめます。

島を囲む多彩なダイビングスポット

八丈島には個性豊かなダイビングスポットが点在しています。島を代表する人気スポット「ナズマド」は、潮通しが良く大物との遭遇も期待できるスーパービーチスポット。沖に巨大なアーチがある「八重根(やえね)」、トンネルやドロップオフが豪快な「乙千代ヶ浜(おっちょがはま)」、三ツ又アーチのある「底土(そこど)」は、ビーチエントリーで潜れます。

正面に八丈富士が見える「ナズマド」。エントリー、エグジットがしやすいようにスロープが設置されている

正面に八丈富士が見える「ナズマド」。エントリー、エグジットがしやすいようにスロープが設置されている 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

また五又アーチのある「イデサリ」、回遊魚との遭遇率が高い「局長(きょくちょう)」などでは、ボートダイビングが楽しめます。

なお潜るスポットは、風向きや海況に合わせて選べるため、ビギナーからベテランまで、それぞれのレベルや目的に合わせたダイビングが楽しめるのも八丈島ならではです。

※八丈島のアクセスやダイビングスポットなどの基本情報はコチラを参照してください。

八丈島で会いたい海の生きものたち

八丈島は年間を通して見られる生きものがとても豊富。魚はもちろん、ウミウシや甲殻類などもたくさん見られ、フィッシュウオッチングや水中撮影の被写体には事欠きません。

八丈島の海のレギュラーメンバーたち

遭遇確率が高い! アオウミガメ

ビーチエントリーでアオウミガメと会える海は、日本全国を見渡してもなかなかない。写真は「底土」で撮影されたもの

ビーチエントリーでアオウミガメと会える海は、日本全国を見渡してもなかなかない。写真は「底土」で撮影されたもの 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

八丈島を代表する人気者といえば、やはりアオウミガメです。ビーチスポットでも高い確率で出会えるため、「八丈島に来て、初めてウミガメを間近で見た」というダイバーも少なくありません。エサを食べている姿や、岩陰で休憩中の姿などもゆっくり観察できます。

八丈島を代表する日本固有種 ユウゼン

友禅織のような模様が入るユウゼン。伊豆諸島、小笠原諸島などで見られる

友禅織のような模様が入るユウゼン。伊豆諸島、小笠原諸島などで見られる 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

八丈島へ行ったらぜひ狙いたい魚がユウゼン。初夏や秋には数十匹が集まる「ユウゼン玉」が見られることもあります。

色鮮やかなヤッコの仲間たち

サンゴ礁域に生息するレンテンヤッコの幼魚。色鮮やかで美しい

サンゴ礁域に生息するレンテンヤッコの幼魚。色鮮やかで美しい 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

渦巻のような模様が目印のタテジマキンチャクダイの幼魚

渦巻のような模様が目印のタテジマキンチャクダイの幼魚 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

黄色とブルーの鮮やかなコントラストがひと際目立つタテジマキンチャクダイの成魚。成長とともに模様が変わる様子が、八丈島では観察できる

黄色とブルーの鮮やかなコントラストがひと際目立つタテジマキンチャクダイの成魚。成長とともに模様が変わる様子が、八丈島では観察できる 写真提供/仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)

色柄が個性的な南方系のヤッコの仲間たちも見どころのひとつ。かわいい幼魚は夏から秋に見かける機会が増えるので、ぜひ探してみましょう。

そのほかにも、テングダイやタカベの群れ、色鮮やかなキンギョハナダイ、フタイロハナゴイなどのハナダイの仲間、冬から春にかけて種類豊富に観察できるウミウシ、夏から秋にかけて現れる季節来遊魚など、生きものとの出会いは尽きません。

薄紫色の淡い色合いがきれいなシンデレラウミウシ

薄紫色の淡い色合いがきれいなシンデレラウミウシ 写真提供/仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)

ナメモンガラは、日本近海では伊豆諸島、小笠原諸島、沖縄周辺にすむモンガラカワハギ科の魚。オスとメスで色が違い、オスは黄色っぽく、尾びれが赤色

ナメモンガラは、日本近海では伊豆諸島、小笠原諸島、沖縄周辺にすむモンガラカワハギ科の魚。オスとメスで色が違い、オスは黄色っぽく、尾びれが赤色 写真提供/仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)

運が良ければ遭遇チャンスあり! 海の大物たち

「ナズマド」で出会ったミナミハンドウイルカの群れ。ドルフィンスイムにもぜひトライしてみたい

「ナズマド」で出会ったミナミハンドウイルカの群れ。ドルフィンスイムにもぜひトライしてみたい 写真提供/仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)

八丈島では思いがけない大物との出会いも期待できます。島周辺にはミナミハンドウイルカが生息しており、ドルフィンスイムツアーも人気です。冬から春にはザトウクジラが回遊し、ホエールウオッチングが楽しめる年もあります。

さらに、ニタリやハンマーヘッドシャークとの遭遇例もあり、近年はジンベエザメが現れて大きな話題となりました。毎回出会えるわけではありませんが、「何が現れるかわからない」というワクワク感も、黒潮の海ならではの魅力です。

八丈島ダイビング年間カレンダー

八丈島は一年を通して潜ることができ、それぞれの季節に違った魅力があります。

春(3〜5月)は、ウミウシの種類も豊富。ザトウクジラのシーズンでもあり、ホエールウオッチングも楽しめます。

初夏(6月頃)になると、水温も上昇。ユウゼンやレンテンヤッコなど、八丈島らしい魚たちの活動も活発になります。そして、夏(7〜9月)はアオウミガメ、魚群、季節来遊魚など、生きものとの出会いが最もにぎやかになります。

秋(10〜11月)は一年で最も魚種が豊富になる季節。幼魚やハナダイの仲間、カンパチやツムブリなどの回遊魚も登場し、フォト派ダイバーにも人気です。

冬(12〜2月)も見どころは豊富。透明度は一年でもトップクラス。ウミウシやエビ・カニの仲間たちも多く見られます。

シーズン表

※気温は気象庁発表の1981~2010年の平均値より編集。
※水温は気象庁発表の2016年から2020年の平均値より編集。
※その年の黒潮ルートや気象によって変動があります。

ダイビングだけじゃない。島時間を楽しもう

自然豊かな八丈島。アフターダイビングは、のんびり島時間を楽しみたい

自然豊かな八丈島。アフターダイビングは、のんびり島時間を楽しみたい 写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)

八丈島の楽しみは海だけではありません。
ダイビングの後は、海を眺めながら入れる温泉で疲れを癒やすのがおすすめ。島には個性豊かな温泉が点在し、絶景露天風呂も人気です。

食の魅力も豊富で、甘めのタレで漬けた島寿司、栄養豊富な明日葉、独特の風味で知られるくさや、新鮮な地魚料理、島焼酎など、島ならではの味覚を堪能できます。近年はジャージー牛乳を使った乳製品やジェラートも人気を集めています。

夜には街明かりの少ない島ならではの満天の星が広がり、昼とはまったく違う表情を見せてくれます。体力に余裕があれば、八丈富士へのトレッキングもおすすめ。山頂から望む島と海の景色は、八丈島の旅をさらに思い出深いものにしてくれるでしょう。

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初めての八丈島ダイビングQ&A

最後に、八丈島へ潜りに行く前にチェックしておきたいことをQ&Aでご紹介。しっかり準備して、楽しいダイビングトリップを楽しんでくださいね。

Q. 初心者でも潜れますか?
A.
はい。穏やかなビーチスポットも多く、体験ダイビングや初心者講習を行っているショップも充実しています。海況に合わせてスポットを選べるため、安心して楽しめます。

Q. ベストシーズンはいつですか?
A.
八丈島は一年中楽しめるダイビングエリアです。透明度を楽しみたいなら冬、生きものの豊富さなら夏〜秋、ウミウシなら春など、目的によっておすすめの季節が変わります。

Q. 何泊がおすすめですか?
A.
2泊3日あれば2〜4ダイブをゆったり楽しめます。天候や海況の変化も考えると、3泊以上の日程ならさらに満喫できるでしょう。

Q. ボートダイビングとビーチダイビングはどう違いますか?
A.
八丈島ではビーチダイビングが中心ですが、ショップによってはボートダイビングも開催しています。ビーチはエントリーしやすく、生きもの観察に最適。ボートでは沖合のダイナミックなポイントを楽しめます。

Q. スーツはドライ? ウエット?
A.
夏から秋は5mmウエットスーツが快適です。冬から春はドライスーツがおすすめ。初夏や晩秋はその年の水温に合わせて選ぶと安心です。詳しくは利用するダイビングショップへ確認しましょう。

八丈島は、昨年は50年に一度の大災害級の台風が直撃し、大きな被害を受けました。しかし、島内は被害からの復興が進んでいるので、以前と変わらずにダイビングを楽しめる環境が整っています。ぜひ、「八丈ブルー」の海を満喫しに、ダイビング旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

安全・安心に潜ろう!
八丈島スキューバダイビング事業者協会

八丈島のダイビングガイドの安全に対する意識は高く、横のネットワークも強いのが特徴です。《八丈島スキューバダイビング事業者協会》では、セーフティダイブのためのマナー&ルールづくり、ビーチや釣り場の清掃活動、ダイビング情報の発信などを行なっています。詳しくは公式サイトFacebookをご確認ください。

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