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どこにある? 行き方は? どうやって潜る?
柏島~秋冬の海もスゴイ!

柏島~秋冬の海もスゴイ!

ダイバーの間で柏島(かしわじま)といえば日本でも屈指のダイビングエリアということで有名ですが、ダイビングを始める前までは柏島の名を聞くことはほとんどなかったはず。ということで、ダイビングを始めたばかりで柏島のことを知らない方や行ったことのない方に、「はじめの一歩」特集をお届けします!

※2026年9月の情報です

ダイビング的に柏島ってどんなところ?

ごちゃ混ぜ天国!

温帯の魚として人気のテングダイも泳ぎ回っています

温帯の魚として人気のテングダイも泳ぎ回っています
写真/松野和志(柏島ダイビングサービスAQUAS)

柏島は、四国の高知県西部、大月町にある島。島といっても橋が架かっていて渡って行けるので、実は便利なところです。
そんな柏島はダイビング的にいうと、どんなところなのでしょう?《柏島ダイビングサービスAQUAS(アクアス)》(以下AQUASと表記)のオーナーガイド、松野和志さんにお伺いしました。
「一言で言うと、『ごちゃ混ぜ天国』。温帯種と熱帯種が混じり合い、生物の種類が日本一ともいわれています」 そうなんです! 南西から透明度が高くて暖かい黒潮の分枝流が当たり、地理的には温帯域に位置する大月町・柏島ですが、サンゴも生息し、本来南の島でしか生息しないような魚や海岸生物があちこちに。それでいて温帯の海ならではの魚や生きものもいて、“ごちゃ混ぜ“感満載です。
魚種の数も、1,300種以上と、この狭い海域で沖縄諸島全域と同じぐらいの種類が見つかっていて、日本一との呼び名も高いわけです。

ダイビングスポットは6カ所でも…

「後浜」では珍しいボロカサゴも出現。色の美しさもひときわ

「後浜」では珍しいボロカサゴも出現。色の美しさもひときわ
写真/目黒次生(柏島ダイビングサービスSEAZOO)

柏島にはダイビングスポットはいくつあるのでしょう?
実は、島の周りには「後浜(うしろはま)」が1カ所しかなく、ここが大人気スポットなのです。
「ダイビングスポットは6カ所で、係留ブイが22個あります」と教えてくれたのは、《柏島ダイビングサービスSEAZOO(シーズー)》(以下、SEAZOOと表記)のオーナーガイド、目黒次生さん。
「後浜」のブイは、西から東に(港から近いほうから)1番、1.5番、2番、2.5番、3番、4番、5番、6番、7番、8番と10カ所あって、1ダイブで1カ所をじっくり潜ったり、2~3つのブイをぐるりと巡ったりと、いろいろなパターンを楽しめます。ブイの場所ごとに環境が変化していて、見られる魚や生きものが異なるので、「後浜」は何度潜ってもおもしろいのです。
しかし、島の対岸の大月町側にもいくつかブイが設置されていてさまざまなダイビングが楽しめます。

【お詫びと訂正】2025年秋の紹介でブイの番号を逆に紹介していました。読者ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをここでお詫び申し上げます。

初心者からベテランまで楽しめる

ダイビングスポットはいくつかありますが、ベテラン向けで初心者が潜れないということはないでしょうか?
「同じスポットでも、巡るコースによって初心者もベテランも楽しめます」と目黒さんが言うように、初心者が心配する必要はありません。

≫ 柏島への行き方はこちらをご覧ください

柏島のダイビングスタイル

日帰り? 泊まりがけ?

高知県在住者であれば、柏島の日帰りダイビングも可能ですが、お隣の愛媛県でも瀬戸内海側在住だと車で片道4時間はかかりますので、泊まりがけで訪れる人が多いようです。ましてやほかの都道府県からは泊まりがけがデフォルト。でも、エリアによっては、金曜夜に家を出て、土日に潜り、午後柏島を出れば、週末にダイビングを楽しむこともできます。

一日のスケジュール

ボートで5分で青い世界へ

ボートで5分で青い世界へ
写真/大引雨音(柏島ダイビングサービス7me)

一日のダイビングの始まりは、まずダイビングショップ、ダイビングサービスに集合することになります。
ダイビングスポットへは、各お店が所有するダイビングボートでアクセスします。
一日のおおまかなスケジュールを《柏島ダイビングサービス7me(ナナミ)》(以下、7meと表記)の大引雨音さんに聞きました。

ファンダインビング(3本)の場合(例)
7:00 お店集合(受付&器材セッティング)
8:00 出港 1本目のダイビング
ダイビング後、店に戻って休憩
10:00 出港 2本目のダイビング
ダイビング後、店に踊ってランチ休憩
13:00 出港 3本目のダイビング
14:00過ぎ 店に戻ってシャワー、着替え
15:00頃 ログ付け

といった感じです。《AQUAS》も《SEAZOO》も、1本目のダイビングは8時出港が普通です。
ちなみに、《7me》では、スノーケリング&スキンダイビングツアーも開催されていて、午前は8:15お店集合、9:00出港、スノーケリングやイルカウオッチングを楽しんで11:30~12:00頃に帰港。午後も12:15お店集合、13:00出港でスノーケリング&スキンダイビング、1530~16:00に帰港といった感じで楽しめるとか。ダイビングをしない家族やお友達に参加してもらえば、自分が潜っている間、たっぷり楽しんでもらえますね。

10月、11月、12月の見どころを現地ガイドがオススメ

10月

一年で一番魚種が多い!
~《AQUAS》松野さん

 透明感がたまらない、サラサハタの幼魚

透明感がたまらない、サラサハタの幼魚
写真/松野和志(AQUAS)

水温24〜25℃ 海況:透明度が良いことが多いです。
季節来遊魚が多く見られます。一年で一番魚種が多いと言っても過言ではないほど。写真のサラサハタの幼魚のような、珍しい来遊漁に会えるのもこの時期!

今年はこの子が数カ所に!
~《SEAZOO》目黒次生さん

チョウチョウコショウダイの幼魚は動きもたまらないかわいさ

チョウチョウコショウダイの幼魚は動きもたまらないかわいさ
写真/目黒次生(SEAZOO)

今年はチョウチョウコショウダイの幼魚が数カ所で出ているのでぜひ見に来てください、おすすめです!
水温25〜27℃で砂地やサンゴの中でではハゼはまだ見ることができます。今年久しぶりにイレズミコバンハゼも出ました! ホムラハゼ、イレズミコバンハゼ、ホタテツノハゼ、ヤシャハゼなども狙い目です。

ウミガメや魚群が狙える!
~《7me》大引雨音さん

大好物の藻を貪っているアオウミガメ

大好物の藻を貪っているアオウミガメ
写真/大引雨音(7me)

水温: 約25℃
海況: 透明度最高!
ぜひ見てほしい魚や生きもの。まだウミガメ、魚の群れ狙えます。スノーケリングやスキンダイビングでも会えます!

11月

海の人気者たちが次々と見られる!
~《SEAZOO》目黒さん

色鮮やかなボロカサゴに会えることも

色鮮やかなボロカサゴに会えることも
写真/目黒次生(SEAZOO)

水温23〜25℃で、スズメダイやボロカサゴ、ニシキフウライウオなどに出会えます。
コビトスズメダイ、アルファスズメダイなどのレアな子たちも出てきてます。

回遊魚からマクロ系生物までいっぱい
~《7me》大引さん

ピグミーシーホースことコダマタツやオオウミウマなどタツノオトシゴの仲間などにも会えます

ピグミーシーホースことコダマタツやオオウミウマなどタツノオトシゴの仲間などにも会えます
写真/大引雨音(7me)

水温:約23℃
海況:透明度めっちゃ最高!
潮が流れているタイミングは、回遊魚たちがキビナゴを追うアタックシーンが見られます。
※「一日のスケジュール」のところの写真参照

フォトジェニックなシーンの宝庫
~《AQUAS》松野さん

カエルアンコウが3尾そろい踏み

カエルアンコウが3尾そろい踏み
写真/松野和志(AQUAS)

10月と変わらず、来遊魚も多く、またエビ・カニ系、カエルアンコウ系、ウミウシが増えてきます!

12月

透明度抜群!
~《7me》大引さん

青~い海中をウメイロモドキの群れが。その下でツバメウオが悠然と

青~い海中をウメイロモドキの群れが。その下でツバメウオが悠然と
写真/大引雨音(7me)

水温:約21℃
海況:透明度もう痺れる位最高!
透明度がめっちゃいいのでワイド狙いも楽しいです!

ワイドが狙える青い海
~《AQUAS》松野さん

あちこちで青い海に映えるウミトサカが群生しています

あちこちで青い海に映えるウミトサカが群生しています
写真/松野和志(AQUAS)

水温:20〜22℃、海況:北西の風で荒れることもありますが、潜れたら抜群の透明度です!

ウミウシが増える
~《SEAZOO》目黒さん

クロスジリュウグウウミウシの子ども。小さくて色鮮やか

クロスジリュウグウウミウシの子ども。小さくて色鮮やか
写真/目黒次生(SEAZOO)

水温20~23℃。ウミウシや甲殻類などに出会えます。具体的にはウミウシカクレエビ、クロスジリュウグウウミウシなど。

よく行く柏島のダイビングスポット

後浜

ヤシャハゼとヒレナガネジリンボウが一緒に巣穴に

ヤシャハゼとヒレナガネジリンボウが一緒に巣穴に
写真/目黒次生(SEAZOO)

青い海にカマスの群れも

青い海にカマスの群れも
写真/大引雨音(7me)

柏島といえばやっぱり「後浜」!(《SEAZOO》の目黒さん、《7me》の大引さん)
港からボートで5分ほどで行け、浅瀬のサンゴやトロピカルフィッシュ、人気のハゼからピグミーシーホースなどいろいろな魚や生きものが見られます。

勤崎(つとめざき)

キンギョハナダイが花吹雪のように群れるところも

キンギョハナダイが花吹雪のように群れるところも
写真/松野和志(AQUAS)

ボートで10分、対岸の大月町にある、なだらかなドロップオフスポット。
「キンギョハナダイが乱舞するポイントでは、ワイドもマクロも楽しめます」と《AQUAS》の松野さん。

竜ヶ浜(りゅうがはま)

シコロサンゴの群落が浅瀬に。魚群もやってきます

シコロサンゴの群落が浅瀬に。魚群もやってきます
写真/大引雨音(7me)

こちらもすぐ対岸にあるスポット。「初心者にもオススメです」と《7me》の大引さん。

民家下

島の対岸のスポットの中でも一番近いスポット。「エビ・カニ類も多く、フィッシュウオッチングや水中撮影にぴったり」と《SEAZOO》の目黒さん。

柏島のダイビングサービス

そして、柏島でダイビングをするならダイビングサービス、ダイビングショップと呼ばれるお店を利用することになります。お店は柏島島内と対岸に十数軒あり、日本でも屈指のダイビングビレッジとなっています。ここでは取材にご協力してくださったおすすめの3店をご紹介! お店情報は一問一等方式でご回答いただいています。

緊張する暇もないくらい、楽しくて笑顔の絶えない休日を

柏島ダイビングサービス AQUAS(アクアス)

TEL:0880-76-0100
E-mail: aquas@kashiwajima.com
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島130

写真/AQUAS

写真/AQUAS

店の雰囲気

フォト派のグループや、お一人の方が多いですが、こちらに来て皆さんすぐ仲良くなってます。ビギナーの方や、四国旅行のついでに寄ってくださる方も最近とても多いです。

ガイド陣

ベテランガイドのオーナー夫妻(松野和志さんと靖子さん)とガイドスタッフ1〜2名体制です。

ダイビングボート

屋根付きのボートでタンクホルダーもあり快適です。

宿泊施設

お店の建物内に併設されていて、ベッドルーム3部屋とロフト付き和室1部屋の4部屋です。食事をするリビングから見える海は絶景です。

編集部から

「後浜」に近い、柏島で最も栄えている港から徒歩5分足らずにあるオシャレな一軒家のお店。バリバリの水中写真派のゲストから思いっきり海を楽しみたいファンダイバーが集まり、いつもにぎやかで笑いの絶えない雰囲気です。看板犬のハッピーが遊んでくれることも。

水中写真が撮りたい人は要チェック!

柏島ダイビングサービスSEAZOO(シーズー)

TEL:フリーダイヤル0120-4908-15
E-mail: info@seazoo.jp.net
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島50番地

写真/SEAZOO

写真/SEAZOO

店の雰囲気

個人で来る方が多く、協調性がありすぐにみんなが仲良くなっています。

ガイド陣

柏島のガイド歴25年以上の目黒夫妻(目黒次生さん、けいこさん)は、水中写真や生物に詳しく優しい穏やかな人柄です。今年入店の女性スタッフはただいま猛勉強中!!優しく見守ってください。

ダイビングボート

タンクホルダーと椅子を装備したダイビング専用ボートは定員14名と11名の2隻。

宿泊施設

店舗2階に宿泊施設がありツインベッドの洋室4室、和室が1室あります。同階に浴室、洗濯機、トイレがああって快適。ダイビングの休憩中も部屋で過ごせます。

編集部から

水中写真派にも人気で、お目当ての被写体がいる場合はそれに応じて、柏島で上手に撮りたい!という方にはカメラのタイプを見極めて、“撮れる”旬の生きものを撮らせてくれる、懐の広さがうれしいお店。有名人気カメラマンと一緒に潜れるフォトイベントもよく開催しているので、チェックしてみて♪

初めての人や初心者に人気のお店。11月には一日1組限定の宿泊施設もオープン

Divers Cafe & Bar 7me

TEL:090-6609-0127
E-mail: diverscafebar7me@gmail.com
〒788-0342 高知県幡多郡大月町一切174-2

写真提供/7me

写真提供/7me

店の雰囲気

《7me》へご来店くださるゲスト様でご新規の方は、約90%が柏島の海遊びが初めての方です。せっかくの柏島だからガッツリ潜りたい、でも、Cカード取り立て、ブランクがある、写真を始めたばかりなど、大体経験本数100本未満の方が多くご利用くださる傾向にあります。
常勤スタッフ3名のうち、女性スタッフが2名常勤しています。ご来店くださるゲスト様は女性の方が、約7割です。

ガイド陣

オーナーガイドの大西新祐さんを含め常勤スタッフ3名(男性1名、大引雨音さん含む女性2名)、シーズンスタッフ若干名です。

ダイビングボート

1号船:「カナロア号」はダイビング、スノーケリング、スキンダイビング用。定員15名(写真はこちら)
2号船:「ルアナ号」はスノーケリング、スキンダイビング専用船で定員35名

宿泊施設

ダイビングスポット「勤崎」「サルガウド」を見下ろせるオーシャンビュー。直営の宿泊施設(一軒家2階建て)を2026年からスタッフたちがフルリフォーム中で、2026年11月OPEN予定です。「1日1組限定1グループ」ですので、個人、ショップ問わずご利用ください。

編集部から

柏島の対岸、一切エリアの港にお店があり、ダイビングに出かけるのに楽々。ダイビングだけでなくイルカウオッチングも開催しているので、オールマイティに海を楽しみたい方に人気です。お店はカフェ&バーも併設!

柏島への行き方

透明度がいい日は、まるで海外の名所のように海底に映るボートの影が見えることも!

透明度がいい日は、まるで海外の名所のように海底に映るボートの影が見えることも!
写真/松野和志(AQUAS)

四国からだけでなく、柏島へは日本全国からのダイバーが集まっています。高知市からでも電車、車で3時間ぐらいかかるとあって簡単にアクセスできるエリアではないため、近隣エリアからは車で出かける方がほとんど。
東京やその他全国の方々は航空機や新幹線などの電車、深夜バスなどを利用しています。いずれも柏島まで車で約1時間の「宿毛(すくも)」駅を目指します。宿毛駅に行けば時間帯に寄りますが、ダイビングサービスの送迎をお願いできるためです。

なお、柏島へのアクセスは《AQUAS》のホームページに詳細があります。

構成/後藤ゆかり(編集ライター)

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