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柏島ダイビング基本情報決定版!
日本全国のダイバーが集まるスゴイ海 柏島

柏島ダイビング基本情報

四国は高知県の南西端に橋で結ばれる小さな島がある。柏の葉の形をしていることからその名を「柏島」といいます。黒潮の恵み、豊後水道の出入り口という絶好のロケーションが生む海は日本でも屈指の生き物天国。一年中楽しめる海の魅力をとことん紹介します!

※2021年12月現在の情報です。

名物ガイドが語る! イチオシスポット「後の浜」

柏島のダイビングスポットといえば、ココ「後の浜(うしろのはま 後浜と表記されることも)」。名前は一つですが、1番から6番までブイが10カ所ほど打ってあり、ブイごとにダイビングを楽しむスタイルが主流です。しかもそれぞれに地形や生息する生物がさまざまで、まさに多様性あふれる豊かな海を味わえるのです。
ここでは、柏島の名物人気ガイドさんにご登場いただき、魅力を語っていただきましょう!

まるで宙に浮いているような船。こんなに透明度がいいときもある(「後の浜」1番)

まるで宙に浮いているような船。こんなに透明度がいいときもある(「後の浜」1番)

四季折々の旬の生き物をウオッチングできる!
~FIN HOUSE 梶原秀一さん

後の浜1番

春の見どころ:ウミウシやフリソデエビなど、マクロ生物が豊富。5月から7月にはアオリイカの産卵も観察できる。
夏の見どころ:ネジリンボウやヤシャハゼなど、砂地のハゼが多い。
秋の見どころ:ハゼが多く、サンゴも多いので深場から浅場まで楽しめる。
冬の見どころ:ウミウシなどが多く現れ、ボロカサゴなどレアな生物が出ることもある。

5月から7月にかけて観察できるアオリイカの産卵

5月から7月にかけて観察できるアオリイカの産卵

後の浜3.5番

春の見どころ 年間を通して、ピグミーシーホースが見られることが多いポイント。
夏の見どころ 魚影が濃く、サンセットダイブではキンギョハナダイやレンテンヤッコの産卵が見られる。
秋の見どころ ハナヒゲウツボやニシキフウライウオが見られたり、比較的浅い所でハゼが多く見られる。
冬の見どころ ブイ周りの根にウミウシなど多く観察できる。

年間を通して見られる人気者、ピグミーシーホース。ガイドさんが教えてくれないと見分けがつきずらいけれど、比較的大きな個体も多いのでフォト派にはありがたいかも

年間を通して見られる人気者、ピグミーシーホース。ガイドさんが教えてくれないと見分けがつきずらいけれど、比較的大きな個体も多いのでフォト派にはありがたいかも

後の浜6番

漁礁があるため、年間通して魚影が濃いポイント。
特に夏、秋は水温が高く、カマスなど群れが多い。ウミガメが見られることも多い。
ワイド向きのポイントではあるが、漁礁にはヤギやカイメン類も多いため、ウミウシや幼魚、甲殻類などのマクロも楽しめる。

カマスの群れも圧巻!

カマスの群れも圧巻!

産卵行動や口内保育、季節来遊魚と枚挙にいとまなし!
~POLE POLE DIVE 西村直樹さん

1番

春の見どころ
サンカクハゼの産卵 春先には岩の隙間を覗き込んでみるとサンカクハゼの仲間の産卵行動が見られます、オス同士の喧嘩やメスを産卵どこまでエスコートするシーンも見応えがあります。

岩の隙間でペアリングしているサンカクハゼ。よく見ると奥にも

岩の隙間でペアリングしているサンカクハゼ。よく見ると奥にも産卵しているメスの姿が

夏の見どころ
イナズマヒカリイシモチの口内保育 いつもはもう少し深い水深に生息しているイナズマヒカリイシモチは産卵期に入ると20mあたりの水深へ上がってきて口内保育してるシーンを見られるようになります、季節限定の柏島ならではの一コマです。

柏島の固有種ともいわれるイナズマヒカリイシモチのこんな貴重なシーンに会えるかも

柏島の固有種ともいわれるイナズマヒカリイシモチのこんな貴重なシーンに会えるかも

秋の見どころ
ニシキフウライウオなどの季節来遊魚 毎年黒潮に運ばれてくる生物たち、毎ダイブあらたな出会いにドキドキしながら潜ります。

冬の見どころ
サンゴとソラスズメ 透明度も安定して良くなり、浅い水深のサンゴ群と近年増え続ける一方のソラスズメ群れを眺めるのも気持ちがいいです。

2番

春の見どころ
キンチャクフグちび キンチャクフグの仲間の1cm程の小さな子たちがよく見られる時期で、おどおどとした仕草でたのしませてくれます。

夏の見どころ
サンゴの産卵 一面に広がったサンゴ群の一斉産卵は圧巻の一言、年に3、4回静かな夜の海で繰り広げられるイベントです。

秋の見どころ
季節来遊のスズメダイ 黒潮と共に流れくる季節来遊魚で生まれた場所はフィリピン海域だろうか、屋久島界隈だろうか、亜熱帯産のスズメダイ達の幼魚の姿に見惚れてしまいます。

なかなか日本では見られないスズメダイの仲間の幼魚などが黒潮に乗ってやってくる

なかなか日本では見られないスズメダイの仲間の幼魚などが黒潮に乗ってやってくる

冬の見どころ
フリソデエビ 水温が下がり始めると、5mmくらいのフリソデエビがよく見つかるようになります、たくさんいるヒトデを確認しながら見つけ出すのは楽しいですよ。

3.5番

春の見どころ
ウミウシ 海藻が生えるようになるこの時期には、海藻を餌とするウミウシたちのシーズン。

ウミウシ好きな人にはたまらない!

ウミウシ好きな人にはたまらない!

夏の見どころ
スジグロガラスハゼ オドリカラマツを住処にするガラスハゼの仲間で、求愛の時期にはオスは尾鰭を黒くし、激しく鰭を動かし求愛する姿が見所です。

オドリカラマツに潜んでいるスジグロガラスハゼ。尾鰭が黒いのは求愛時期のみ

オドリカラマツに潜んでいるスジグロガラスハゼ。尾鰭が黒いのは求愛時期のみ

秋の見どころ
ヤシャハゼ 夏の砂地は共生ハゼのパラダイス! ネジリンボウ属の4種類が1つのポイントで全て見られるのはここ柏島だけではないでしょうか?

冬の見どころ
カンナツノザヤウミウシ カンナツノザヤウミウシやミズタマウミウシなどのツノザヤウミウシの仲間がよく見かけられるようになり、砂地の宝探しといった感じ。

まさにNo.1の1番も、ハゼ天国の3.5番も、楽しいスポットがズラリ♪
~柏島ダイビングサービスSEA ZOO 目黒けいこさん

1番

港を出て5分で着く「後浜」の「1番」。
春はアオリイカの産卵でよく使います。ハナイカも2021年は当たり年でタマゴの観察からハッチアウトまで観察できました。
夏はハゼやアオサハギの幼魚等の幼魚。1.5番にかけてゴロタを降りると20mから30mの砂地が広がり、キツネメネジリンボウやヤシャハゼ、年によりますが、ガルゴビーやモリシタダテハゼなんてレアものにも逢えたことがありました。
秋もニシキフウライウオ、冬もウデフリツノザヤウミウシやイレズミハゼsp.と飽きることのないナンバーワンポイントです。 

アオリイカの産卵シーン

アオリイカの産卵シーン

ホウセキカサゴが出現したことも!

ホウセキカサゴが出現したことも!

1.5番

1番と同じように1.5番も使いますが、ブイのすぐ岸側に広がる珊瑚礁が美しいポイントなので、ワイドにもよく使います。春はボラの大群も!

春にはボラが大群で浅瀬に集合

春にはボラが大群で浅瀬に集合

2番

定番のクダゴンベや、バイオレットボクサーシュリンプが人気です。
冬の今は小さなクマドリカエルアンコウが可愛いエリアです。

ジャパピグことハチジョウタツも見られる

ジャパピグことハチジョウタツも見られる

2.5番

夏にジョーやイナズマヒカリイシモチの口内保育、マダラタルミ幼魚やベラの幼魚も。
ブイから岸側にはアオウミガメの小さい子がよくいてくれてワイドは秋にはカマスの群れ等でよく使いました。
年間通してフリソデエビが見れるポイントです。

フリソデエビのペア

フリソデエビのペア

3番&3.5番

3番はやはりハナヒゲウツボでしょう。
なぜかハナヒゲウツボは3番から3.5番にかけてなんです。
3番と3.5番も楽しいエリアです。
下の砂地までは1番から1.5番より距離があるので、砂地までのゴロタで被写体を探して遊ぶ事が多いです。 レンテンヤッコの幼魚やヒメニラミベニハゼ、過去にはホムラハゼも見れました。

3.5番にはホタテツノハゼやネジリンボウ、ヤシャハゼ等が浅い砂地で見れる夏から冬にかけて楽しいハゼダイビングができるところです。キツネメネジリンボウは1番と1.5番ですけどね。

ゴロタを降りると29m位のウミウチワにピグミーシーホースが冬から春にかけていてくれます。
ブイの近くは魚影が濃いのでワイドにも向いてます。

「3番」といえば、やっぱりハナヒゲウツボ!

「3番」といえば、やっぱりハナヒゲウツボ!

1番から6番まで「後の浜」は一年中見どころ満点!
~柏島ダイビングサービスAQUAS 松野和志さん

1番

春の見どころ:アヤニシキやカギケノリなど美しい海藻と魚たちです。
夏の見どころ:ボラの群れ!アオリイカの産卵!です
秋の見どころ:砂地にハゼがたくさん出ます
冬の見どころ:浅いところにウミウシとエビカニが充実します。

ハナイカの産卵やハッチアウトなども見もの

ハナイカの産卵やハッチアウトなども見もの

3番

春の見どころ:海藻とテーブルサンゴが混在して、熱帯と温帯の両方の海が楽しめます。
夏の見どころ:クマノミやスズメダイの仲間などが産卵を始めます。
秋の見どころ:砂地がハゼ天国です。
冬の見どころ:透明度がいいのでワイドが面白いです。

イバラカンザシはちょっとした刺激で引っ込んでしまうのだが、カエルアンコウが乗ってもOK。柏島のイバラカンザシはおっとりしているのか?

イバラカンザシはちょっとした刺激で引っ込んでしまうのだが、カエルアンコウが乗ってもOK。柏島のイバラカンザシはおっとりしているのか?

4番

春の見どころ:海藻とサンゴにいろいろ生物を絡めて色彩が豊かな時期です。
夏の見どころ:レンテンヤッコとミヤケテグリ産卵が見れます感動です。
秋の見どころ:1年で一番魚が多いこの時期ワイドがサイコーに面白い
冬の見どころ:エビカニ、ウミウシが面白い

「後の浜」4番はワイドも素晴らしい

ツバメウオが群れることもある

ツバメウオが群れることもある

6番

春の見どころ:魚礁の周りにボラやカマスがいっぱいです。
夏の見どころ:魚礁の周りの砂地にハゼやボロカサゴが出てきます。
秋の見どころ:若魚の時期で魚礁の周りにかいらしぃ(編集部注:かわいらしい)魚でいっぱいです。
冬の見どころ:透明度が上がりワイド楽しいです。

魚礁の周りには魚がいっぱい!

魚礁の周りには魚がいっぱい!

柏島ってこんなところ

一周約4kmの小さくてかわいいトロピカルアイランド

柏島を代表するダイビングスポット「後の浜(うしろのはま)」のことを先に紹介しましたが、写真で見るとわかるように島はとても小さく周囲はわずか4km余り。足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園の中にあり、周囲の海は晴れた日にはエメラルドグリーンに輝く、まさに風光明媚な観光名所です。
本島とは2本の橋でつながっていて、《フィンハウス》などいくつかのダイビングサービスは本島側にもあります。いずれも住所は「大月町柏島」なのが柏島の特徴です。
冬は北風が吹くと確かに冷たいものの、年間を通して暖かく、沖縄の島々のように亜熱帯気候に属しているかと思われるほど。海の中もサンゴ群落が点在していて、熱帯の魚や生き物も多いのであながち亜熱帯といっても嘘ではないでしょう。

島の人々は宿泊施設やダイビング、釣りなどのサービス業に従事している方もいますが、多くは漁業をなりわいとしていて、漁業が盛んです。アオリイカ漁が盛んな時期は家々の軒先にアオリイカが干されているのが名物となっています(実際、アオリイカの干物は絶品!です)。また、ところてんの材料となるてんぐさも採れるので、島内には《お好み きみ》という、ところてんが名物のお店もあります(営業時間が9:30~14:00なのでダイビングの休憩時間にぜひどうぞ)。

四国本島側にある展望台からの柏島の眺め

四国本島側にある展望台からの柏島の眺め

柏島大橋の近くの本島サイド。柏島もそうだが、タイの養殖が盛んなエリアで、定置網があちこちにある

柏島大橋の近くの本島サイド。柏島もそうだが、タイの養殖が盛んなエリアで、定置網があちこちにある

柏島で新発見された魚や生き物も多数

柏島に全国のダイバーが集まるのは、ダイビングサービスのガイド陣が素晴らしいということも理由の一つですが、なんといっても、フォト派ダイバーをも大満足させる魚や生き物の種類や生態シーンの多さ! 柏島には1,000種以上の魚類が生息しているといわれますが、そのうち日本で初めて確認されたものが約100種いるというからスゴイ!
イナズマヒカリイシモチ、イザヨイベンケイハゼ、キツネメネジリンボウなどなど、柏島に行ったらぜひ会いたいですね♪

柏島で見つかったイナズマヒカリイシモチ

柏島で見つかったイナズマヒカリイシモチ

旅のヒント

島の中には郵便局や商店もありますが数は多くなく、コンビニエンスストアはありませんし、24時間営業のお店もありません。飲食店も島内には夜営業している店はほぼなく、基本的にはホテルや民宿、ダイビングサービスのゲストハウスなどの宿泊施設で食事をとるか、商店が開いている時間に食事を買うか、はたまた車で飲食店に行くか、です。なので、滞在する場合は食事付きの宿泊施設に泊まることをオススメします。

また関西方面や岡山・広島方面からなら日帰りでも行ける?と考えてしまいがちですが、片道4時間は確実にかかるので、週末ダイビングなら、金曜の夜に出たり、土曜の早朝に出たりして、1~2泊するといいでしょう。

柏島神社のある近辺が柏島の中心地。郵便局や商店があり、日中は八百屋さんなどの移動販売車がここに来て“店開き”をしたりしている

柏島神社のある近辺が柏島の中心地。郵便局や商店があり、日中は八百屋さんなどの移動販売車がここに来て“店開き”をしたりしている

一年中温暖で、まるで亜熱帯の島に来たかのよう。ハイビスカスやプルメリアなどトロピカルフラワーもそこここに

一年中温暖で、まるで亜熱帯の島に来たかのよう。ハイビスカスやプルメリアなどトロピカルフラワーもそこここに

毎日潜っている現地ガイドが惚れ込む柏島の海のスゴさ

四国ならではの海藻とサンゴと美しい彩り、豊かな生態系
一年中がベストシーズン!
~柏島ダイビングサービスAQUAS 松野和志さん

まっちゃんこと松野さんがコメントしてくれました♪

1ダイブの内容が濃くて通いたくなる♪とよく言われます
~柏島ダイビングサービスSEA ZOO 目黒けいこさん

黒潮がドーンと当たるのではなく、緩やかに柏島の代表的なポイント後浜にやってくるので、透明度も他のポイントより良いことが多く、生物も定着しやすいのだと思います。
何よりもポイントまでボートですぐ!というのが効率が良く、帰っきてからお昼休憩はお部屋でお昼寝できちゃうのも嬉しいところ。
どこをとってもフォトジェニックなので、どの季節も目が離せない程生物相が厚く、ネイチャーシーンに溢れているので柏島リピーターズ様は「柏島は3本潜っただけでも、6本潜った位、沢山の生物に逢えるのが凄いところだね! 1本1本の内容が濃いから通いたくなるよ。」と、おっしゃってくれます。
凄い海は沢山ありますが、ここはコンパクトに濃ゆく遊べる、かわいいマクロっ子たちの海のライブハウスやと思います。

サンゴの産卵だって狙える

サンゴの産卵だって狙える

すぐそばに日本屈指の多様な海が広がる幸せ
~柏島ダイビングサービスFIN HOUSE 梶原秀一さん

港から5分ほどのポイントで、非常に多くの生物が観察できることが特に魅力的です。また、初心者からベテランまで満足できる海だと思います。
レアものと呼ばれる生物が多いのも特徴ですが、フォト派ダイバーには、いろいろなシチュエーションでカメラを楽しめるので、何度来ても楽しめるポイントが多いです。
漁村なので、魚など食べ物がおいしいのも、ダイビングをしに来る楽しみだと思います。

マクロレンズで撮りたい生物も激アツだが、ワイドも楽しめるのが柏島のスゴイところ。「後の浜6番」ではウミガメにもよく会える

マクロレンズで撮りたい生物も激アツだが、ワイドも楽しめるのが柏島のスゴイところ。「後の浜6番」ではウミガメにもよく会える

潜れば潜るほど驚かされる、多様な海
~POLE POLE DIVE 西村直樹さん

周囲4kmの小さな柏島何の変哲もない島の周りの海は黒潮の影響や豊後水道の影響を受け温帯域、熱帯域の生物たちの入り混じる生物相の豊かな海。いろいろな環境がギュッと集まった箱庭のような環境もあり、四季の移り変わりを感じられ、潜り込めば潜り込むほどに、この海の生物の多様性に驚かされます。

「後の浜」3番はハゼ天国! こんな羨ましいシーンも夢じゃない

「後の浜」3番はハゼ天国! こんな羨ましいシーンも夢じゃない

ダイビング基本情報

体験ダイビングやダイビングライセンス講習(Cカード取得講習)も盛んな柏島ですが、日本全国からダイバーがやってくるほど人気の海を持っているのが柏島の最大の特長ともいえます。
ファンダイビングは基本は一日3ボートダイビングを利用する人が多いのですが、ダイビングサービスによっては早朝ダイビング、サンセットダイビング、ナイトダイビングなども開催。一日4~5ダイブする人も少なくないようです。ダイビングスポットへはボートでアクセスするため、ボートダイビングスタイルが主流です。各ダイビングサービスが専用のダイビングボートを所有していて、タンク置き場やエグジット用のラダー(はしご)がとても利用しやすくなっています。タンクはスチール、アルミとダイビングサービスによってまちまちですので、確認のうえウエイト量を決めるといいでしょう。

ダイビングスポットへは各ダイビングサービスが利用する港から出発。「後の浜」なら5分前後、本島側のスポットへは遠くても20分ぐらい。風が強い日や秋から春にかけてはボートコートを用意しておくといいでしょう。

船上では水中カメラの設定はできませんので、乗船前にしっかりと準備しておきましょう。ボートに乗ったら、所定のカメラ置き場に置いておきましょう。エグジット後は真水の水槽がたいていあるので、そちらに入れておきます。でも、フォト派ダイバーが多い場合は、水で塩を落としたらカメラ置き場に置いておきましょう。

なお、レンタル器材やカメラはたいていのダイビングサービスで利用可能です。予約時に申請しておくといいですよ。

《SEA ZOO》が利用している港の風景とダイビングボート

《SEA ZOO》が利用している港の風景とダイビングボート

シーズナリティ

たいていのエリアでは海の中に明確な四季があるわけではありませんが、柏島の場合、黒潮が近づくことが多く、その分枝流が来ると透明度が俄然アップしたり、南から運ばれてきた生物が増えたりと、四季以外の動きも見逃せません、でも水温が上がり始める春には求愛・交接・産卵行動が見られ、夏は生まれたばかりの魚たちでにぎやかになるなど、シーズンに応じて見どころが変わってくることも事実。
ここではざっと柏島のシーズナリティを見ておきましょう。

柏島のシーズナリティ

柏島のシーズナリティ

※気温、水温、降水量はCLIMATE-DATA.ORGより引用

春:4~6月

陸上では3月頃から春めいて気温も暖かくなってきますが、海の中の春の訪れはやや遅く、4月半ば頃になると水温も20℃台になることもあり、徐々に魚や生き物たちの動きが活発になってきます。冬の間隠れていた生き物たちも出てきて、一気ににぎやかに。アオリイカやハナイカの産卵行動も見ものです。

アオリイカの産卵床が設置され、その周りでたくさんのアオリイカが見られるうえ、求愛・交接・産卵行動などもじっくり見られます

アオリイカの産卵床が設置され、その周りでたくさんのアオリイカが見られるうえ、求愛・交接・産卵行動などもじっくり見られます

ハナイカも体色を変えながら、近づくダイバーを威嚇したり、メスに求愛したりといろいろな生態シーンを見せてくれます

ハナイカも体色を変えながら、近づくダイバーを威嚇したり、メスに求愛したりといろいろな生態シーンを見せてくれます

夏:7~9月

水温が26℃以上、時には30℃を超えることもあるほど温かくなり、海の中もにぎやかさが増し増しになります。浅瀬のサンゴ群落に陽が射し込み、ワイドなトロピカルシーンも楽しめます。透明度は悪いと10m以下になることもありますが、黒潮の分枝流が入ってくると30mオーバーになることも。南から魚や生き物も流れ着き、レアものに会えることもあります。群れも多く、圧巻です。

浅瀬ではサンゴの群落にキンギョハナダイをはじめ、魚たちがぐちゃっとまとまっていることも。写真は「後の浜」4番にて

浅瀬ではサンゴの群落にキンギョハナダイをはじめ、魚たちがぐちゃっとまとまっていることも。写真は「後の浜」4番にて

秋:10~12月

水温は徐々に下がってきますが、まだ水中は温かく、魚や生物もとても多い季節。透明度も基本的に良いことが多く、11月頃まではウエットスーツでも十分潜れます。人気のハゼやレアものもまだまだ出ていますので、たっぷりと楽しんでください。12月頃からは季節風で風が強い日は海から上がってから体が冷えますのでボートコートなど必携です。

人気のレアハゼ、ホタテツノハゼがこんな姿を見せてくれることも!

人気のレアハゼ、ホタテツノハゼがこんな姿を見せてくれることも!

冬:1~3月

海の中は厚手のウエットスーツでもフードベストがあれば寒さをあまり感じないのが柏島の海。でも、季節風が吹くと体感温度が一気に下がりますので、ボートではボートコートなどを着て保温を。透明度も良く、シャキッとした海中ですが、ウミウシの仲間がいろいろ出てくるので、目が離せません。

ウミウシがよく見られる時期。しかもこんなペアリングも! ミアミラウミウシとウミウシカクレエビ

ウミウシがよく見られる時期。しかもこんなペアリングも! ミアミラウミウシとウミウシカクレエビ

柏島のダイビングスポット情報

柏島のダイビングスポットは既に紹介している島の北に位置する「後の浜」のほかにもいくつかある。対岸の「勤崎(つとめざき)」の場合、ボートで約10分。

柏島(大月町)の主なダイビングスポット

柏島(大月町)の主なダイビングスポット

後の浜(うしろのはま)

柏島というよりは四国、いや、日本を代表するスポットともいえる。柏島の北の浜に沿って500~600mにわたってブイが1番から順番に6番まで設置されている。奥行き60~130m程度の棚にサンゴの群落が点在している。詳しくは上記のガイドさんのコメントを参照してください。

勤崎(つとめざき)

なだらかなドロップオフ状の地形になっていて、水深30m付近にはフォト派垂涎のアケボノハゼやハナゴンベなどが見つかることも。しっかりこぶのある体長1m大のコブダイがいたり、以前はここにいるはずのないユウゼンがいたり、予想外のサプライズ生物もいっぱい。ピグミーシーホースも常連。キビナゴが群れる季節にはカンパチやツムブリのアタックシーンが見られることも。ボートで約10分

サルガウド

浅場から深場の大きな根へとわたってさまざまな生物をウオッチング。季節によってはニシキフウウライウオやカミソリウオが。ジョーフィッシュの口内保育が見られる時期もある。浅瀬ではサンゴの隙間に珍しいパンダダルマハゼがいたり、エビ・カニ系が観察できる。ボートで約10分。

民家下(みんかした)

ダイビングサービスによっては、北と南に分けて潜ることも。北側の浅場に養殖イケスが沈船のように点在。これが人工漁礁になっていて、さまざまな生物が見られる。砂地にはヤシャハゼ、キツネメネジリンボウなども。南側はタツノオトシゴ類が多く、大きなオオウミウマに遭遇することも! ボートで約5~6分。

竜の浜(たつのはま)

冬でも北風に強く海況が安定しているので初心者でも潜りやすいスポット。砂地ではネジリンボウやカエルアンコウのほか、ミジンベニハゼが貝殻にいたり、イッポンテグリがヒレをパタパタさせていたりと、フィッシュウオッチングがじっくり楽しめる。ボートで4~5分。

6月は「ウミノフォトフェス」へ!

6月の第2週の土曜日11日に「ウミノフォトフェス」を開催してます。内容はビーチクリンアップやフォトコン、お魚セミナー、フォト旅など、高知の美味しいものブース、柏島で育ったマグロの解体ショーなど楽しいイベント盛りだくさんです。(柏島ダイビングサービスAQUAS 松野さんより)

ダイビングショップ情報

一周およそ4kmの小さな島ながら島内と柏島大橋の付近にたくさんのダイビングサービスが点在するダイビング天国。宿泊できるゲストハウスを持っているお店も多いが、ない場合も提携宿を紹介してもらえるので、予約時に聞いて予約してもらうといいだろう。

高知県幡多郡

柏島ダイビングサービス AQUAS(アクアス)

TEL:0880-76-0100
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島130

ガイドも頼れて頼もしいスタッフ陣。左から松野靖子さん、松野和志さん、もうすぐ柏島ガイド4年目になる岡田達也さん。そして3代目看板犬のピース

ガイドも頼れて頼もしいスタッフ陣。左から松野靖子さん、松野和志さん、もうすぐ柏島ガイド4年目になる岡田達也さん。そして3代目看板犬のピース

キレイで清潔でコロナ対策もされている店内。リビングスペースも広くて快適

キレイで清潔でコロナ対策もされている店内。リビングスペースも広くて快適

ガイド力がハンパないと話題。フォト派に大人気の店

港から歩いて2~3分、ひときわお洒落な建物が目を引く、泊まれるダイビングサービス。
ガイド会のメンバーでもあるまっちゃんこと松野和志さんを筆頭に、フォトジェニックなシーンを見せて撮らせてくれるガイドに圧倒的な定評があります。
「毎年数回、プロのカメラマンさんを招き『海辺の写真教室』を開催してます。 7月、8月、9月の21〜23時に新月周りにサンゴの産卵を観察する「サンゴでNight」を開催!」
と松野さん。やっちゃんこと奥様の靖子さんの歯切れのいいガイドも人気です!

ホームページはこちら

高知県幡多郡

柏島ダイビングサービスSEAZOO(シーズー)

TEL:フリーダイヤル0120-4908-15
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島50番地

和気あいあいなスタッフ陣集合! 右から目黒次生(つぐお)さん、けいこさん、水上隼さん、田中優さん、若手女子のアリシアさん

和気あいあいなスタッフ陣集合! 右から目黒次生(つぐお)さん、けいこさん、水上隼さん、田中優さん、若手女子のアリシアさん

2018年に新しく登場した新店舗。レンガ造りの外観もオシャレだが、店内も木目調の明るくてキレイ

2018年に新しく登場した新店舗。レンガ造りの外観もオシャレだが、店内も木目調の明るくてキレイ

アットホームでのんびりまったりじっくり潜れる快適店

職人肌でとっても大人な目黒次生さんと奥さまのけいこさんらがていねいに海を案内。お二人とも水中写真の腕がハンパなく、水中写真を撮りたいというお客さまの案内もバッチリ。お店はレンガ造りのひときわモダンな外観で、泊まれるゲストハウスもきれいで快適!
「2022年5月21日から26日まで、『ダイブ&ホタルズ SeaZooフォトコン』を開催予定です。
むらいさちさんもこの期間中お招きしているので、フォトコン向きの写真の撮り方やセレクトの仕方等、楽しみながら昼も夜も写真を撮りましょう〜」
とけいこさん。フォト派ダイバーはお見逃しなく!

ホームページはこちら

高知県幡多郡

柏島ダイビングサービス FIN HOUSEフィンハウス

TEL:0880-76-0088
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島641

柏島大橋からもよく見える、FIN HOUSEの建物。海が目の前にある。混雑時は近隣の宿泊施設にも案内してくれる

柏島大橋からもよく見える、FIN HOUSEの建物。海が目の前にある。混雑時は近隣の宿泊施設にも案内してくれる

ガイドの梶原秀一さんと、いつも美味しいお料理を作ってくれるお母さんのちなみさん

ガイドの梶原秀一さんと、いつも美味しいお料理を作ってくれるお母さんのちなみさん

ご飯の美味しい宿で最高のダイビングを♪

柏島大橋のすぐ近くにあって、ダイビングに行くのも目の前の港から出られるとあってとっても便利。宿泊施設も経営していて、快適に泊まれるうえ、ガイドの梶原秀一さんのお父さんが漁業従事者ということもあってとにかく朝昼晩、ご飯がおいしい。魚介料理がメインで刺身、焼き魚、煮魚、揚げ魚と種類も豊富。肉料理や常時食べられるカレーも大好評。海の案内も、ていねいでやさしくて初心者からベテランまで好評です!

ホームページはこちら

高知県幡多郡

POLE POLE DIVE(ポレポレダイブ)柏島

TEL:0880-76-0477
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島143-1

この看板が目印。海には歩いて2~3分にあるお店で、宿泊施設の案内ももちろんしてくれる

この看板が目印。海には歩いて2~3分にあるお店で、宿泊施設の案内ももちろんしてくれる

ロゴマークはこちら!

ロゴマークはこちら!

見たい撮りたい、まったりしたいを叶えてくれる店

“柏島で一番小さなダイビングショップです”
そう謳うのは、オーナーガイドの西村直樹さん。顔写真もあまり出したがらないイケメンガイドさんで、店名の由来はスワヒリ語で“のんびり行こう!”という意味。「“ポレッと”の~んびり楽しもう!」をモットーに、西村さんが惚れ込んだ柏島の海をとことん案内してくれる。ガイド会のメンバーでもある西村さんは、会いたい魚や生き物、景観をリクエストすれば海況などが可能なかぎり、とことん応えてくれます。気づけばすっかりハマッている自分に気づくかも!

ホームページはこちら

アクセス

島でも車で行ける島!?

高知県でありながら高知市からも約3時間、隣接する愛媛県の松山空港からも約3時間と、四国で最も遠い島ともいわれる柏島。でも、島でありながら車でも行けるのも魅力です。

そんな柏島への行き方ですが、電車、飛行機など公共交通機関を利用して、まずは「宿毛駅」を目指しましょう。
関西方面からなら車(またはレンタカー)でもOK。京都・大阪・神戸から宿毛への高速バスを利用するのもオススメです。
中国方面からはフェリーと車(またはレンタカー)、または電車が便利です。
九州方面からは佐賀関港から九四フェリーで三崎港へ、または臼杵港から宇和島運輸フェリー、オレンジフェリーで八幡浜港へ行き、そこから車(またはレンタカー)かバス+電車でアクセスを。
関東からは東京から宿毛への高速バスを利用してもいいでしょう。

高知空港から

関東ほか日本全国から行く場合は、航空便利用も便利です。
高知空港(高知龍馬空港)へは各地からアクセス。羽田からは日本航空、全日空が定期便を運航。片道約1時間30分。名古屋からは日本航空、フジドリームエアラインズが定期便を運航。所要時間1時間5分。
高知空港から車(レンタカー)でアクセスする場合、高知ICまで約20分、高知自動車道路に載って四万十町中央ICへ約50分、国道56号経由で四万十ICに行き、中村宿毛道路に乗って宿毛和田ICへ約1時間20分。そこから国道56号で宿毛市を経由して45分。全4時間55分で柏島に到着となります。

バスと電車で行く場合は、高知駅へ。高知駅前観光のシャトルバスが最短25分・740円で上下線50便を運航しているので、それを利用するといいですね。
高知駅からはJR土讃線から土佐くろしお鉄道中村・宿毛線直通の特急あしずり号や特急しまんと号を利用します。時間帯によっては中村駅または窪川駅で乗り換えることもあるので注意しましょう。特急なら所要時間は約2時間30分です。
宿毛駅からは事前にお願いして各ダイビングサービスの送迎を利用するといいでしょう。所要時間は約45分です。

松山空港から

もう一つ、航空便利用なら愛媛県の松山空港を利用する手もあります。
松山空港から車(レンタカー)を利用する場合、松山ICへ約15分、松山道で宇和島北IC経由宇和島道路に乗って津島岩松ICまで約1時間10分、そこから国道56号で宿毛市に向かい50分、宿毛市から45分で柏島に到着します。スムーズにいって4時間45分の所要時間です。
電車とバスを利用する場合は、JR松山駅までリムジンバスで約15分。JR松山駅から宇和島駅へ特急宇和海で約1時間30分、宇和島駅からは宇和島バスで宿毛駅へ約2時間となります。宿毛駅からは送迎を利用しましょう。

ダイビングサービスのアクセス案内が便利

関西、中国、九州、四国エリアのダイバーは基本的に車で行くほうが便利ですが、電車やバスを利用する方は各ダイビングサービスのアクセス案内を見るといいでしょう。特に宿毛から柏島への道路事情はよく書かれているので便利ですよ。

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