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驚きと感動! 春夏の高知県・大月町 柏島

柏島

四国は高知県・大月町柏島は、国内随一の魚種数を誇る人気のダイビングエリア。水温が高まり、気候が安定してきたこれからの季節は特に見どころいっぱい! 潜るたびに驚きと感動を与えてくれる究極の海の魅力を現地のダイビングガイドさんに伺いました♪

※2026年4月の情報です

お魚天国 柏島

柏島の絶好のロケーション

青い海に囲まれた島は柏の葉に形が似ていることから名づけられたといわれます

青い海に囲まれた島は柏の葉に形が似ていることから名づけられたといわれます
写真/松野和志(柏島ダイビングサービスAQUAS)

柏島はダイバーが選ぶマリンダイビング大賞2025の「ベストダイビングエリア国内」部門で5位に、これから行ってみたいという「初めて行きたい国内エリア部門」では堂々の1位に選ばれている超人気ダイビングエリア。
場所は四国の南西端、高知県大月町にあり、四国本土とは2つの橋でつながっているので、陸続きで行けます。
とはいえ、国内のダイビングエリアの中では、高知空港や愛媛空港からも車で4時間以上、一番近い鉄道駅の宿毛駅からも1時間と、決して近くはないのですが、遠くても絶対満足させてくれることでも人気なのです。

というのも、島は九州と四国の間にある豊後水道と太平洋が交わる場所に位置していて、栄養分の豊かさと水温の高さが水中生物に絶好の生活環境を与えているため。日本では沖縄県が水中生物の種類の豊富さで有名ですが、柏島を含む大月町沿岸ではその狭い海域で、沖縄県に匹敵するほど魚や水中生物の種類が豊富なことがわかってきています。

柏島でMUSTで見たい魚とは

ほかのエリアではなかなか見られないのに柏島では普通に見られる魚や水中生物がいっぱい。

一番多いりクエストはホムラハゼ

ホムラハゼ

ホムラハゼ
写真/目黒けいこ(柏島ダイビングサービスSEAZOO)

《柏島ダイビングサービスSEAZOO(シーズー)》(以下、SEAZOO)代表の目黒次生さんは「お客さまから一番受けるリクエストはホムラハゼです。昨年は12月によく出会えました」と教えてくれました。「コダマタツ(白色)は世界的にも珍しいようです。キツネメネジリンボウのも柏島固有種です」

イナズマヒカリイシモチほか人気種多数

口内保育をすることでも人気のイナズマヒカリイシモチ

口内保育をすることでも人気のイナズマヒカリイシモチ
写真/梶原秀一(柏島ダイビングサービスFIN HOUSE)

《柏島ダイビングサービスFIN HOUSE》(以下、フィンハウスと表記)の梶原秀一さんはこう言います。
「ほかではなかなか見られない柏島の魚には、イナズマヒカリイシモチやキツネメネジリンボウ、オシャレハナダイなどがいます」
日本で初めて柏島で発見され、和名が付いたイナズマヒカリイシモチやキツネメネジリンボウなど珍しい魚の多いことといったらないですね!

深海からの使者アカグツ

エイリアンみたいな姿かたちのアカグツは冬場、狙いたい人気者

エイリアンみたいな姿かたちのアカグツは冬場、狙いたい人気者
写真/松野和志(柏島ダイビングサービスAQUAS)

「柏島で見てほしい生きものは多すぎて挙げきれない!」とうれしい悲鳴を上げるのは《柏島ダイビングサービスAQUAS(アクアス)》(以下、アクアスと表記)代表の松野和志さん。冬に深海から上がってくるアカグツをはじめ、イナズマヒカリイシモチ、キツネメネジリンボウ、数々のウミウシなど、日々見てほしいものを案内してくれます。

春から夏にかけて海をにぎわす生態行動に注目!

大月町・柏島だけでなく日本全国で春から夏にかけてのこの時期は、海がにぎやかになるもの。でも、魚をはじめ水中生物の多いこの海域ならではの「これぞ真骨頂!」な生態シーンが観察できるのが大月町・柏島の海の魅力といえます。現地ガイドさんにその一部を紹介してもらいました。

恋の季節は「求愛」シーンをチェック!

メシマウバウオ属の1種がぎっしり集まっているのは、求愛行動と考えられているようです

メシマウバウオ属の1種がぎっしり集まっているのは、求愛行動と考えられているようです
写真/松野和志(柏島ダイビングサービスAQUAS)

メシマウバウオと現地で呼ばれている、メシマウバウオ属の1種は、ほかの魚たちが生んだ卵を食べる「エッグイーター」と呼ばれたり、海底にひっつきながら移動する「クリングフィッシュ」と呼ばれたりしている浅瀬のリーフにすむ魚。「ある時期、ぎっしり巣穴に集まっている様子が見られるのですが、おそらく求愛行動、産卵行動のひとつなのでは」と《アクアス》の松野さんは言います。

壮大なドラマが見事なアオリイカの産卵ショー

産卵床に白くて透明な卵嚢をひとつずつ産みつけていくメスのアオリイカ。オスがそばで見守ります

産卵床に白くて透明な卵嚢をひとつずつ産みつけていくメスのアオリイカ。オスがそばで見守ります
写真/梶原秀一(柏島ダイビングサービスFIN HOUSE)

柏島の人気スポット「後浜」(うしろのはま)には毎年3月頃アオリイカの産卵床が設置されます。もちろん見ものはアオリイカの産卵なのですが、産卵だけでなく、メスを奪い合うオス同士の喧嘩や、オスのメスへの求愛、オスが精莢(せいきょう)と呼ばれる精子が詰まったカプセルを受け渡すシーン(オスとメスがディープキスをしているように見えます)など、産卵に至るまでの行動も見もの!

宙に舞い上がる神秘的なミヤケテグリの産卵

ミヤケテグリのオスとメスが中層へ!

ミヤケテグリのオスとメスが中層へ!
写真/目黒けいこ(柏島ダイビングサービスSEAZOO)

ニシキテグリの産卵シーンが南の島では人気ですが、同じネズッポ科の魚、ミヤケテグリも似たような行動をするのではないか?と考えた目黒さん。観察を重ね、ついにミヤケテグリの産卵行動を発見!「柏島でミヤケテグリの産卵行動を始めて観察し発信したのは《SEAZOO》です」とニッコリ。

こちらも宙へ舞い上がるんです。アブラヤッコの産卵

アブラヤッコのオスがメスの腹部をつついて産卵を促します

アブラヤッコのオスがメスの腹部をつついて産卵を促します
写真/松野和志(柏島ダイビングサービスAQUAS)

ほかの生きものよりちょっと遅れて見られるようになるのが、アブラヤッコの求愛&産卵シーン。こちらもサンセットダイビングが狙い目。オスがメスに近づいて、産卵OKとなると2尾でリーフの上に舞い上がり、オスが「ナズリング」と呼ばれるお腹をつっつく行動をします。メスも準備ができたとなると、2尾でさらに上に上がり、放卵&放精を行うのです。生命の神秘的なシーンに夢中になりますね。

口の中で卵を育てる魚たち

魚の生態はとてもユニークで、中にはメスが産んだ卵をオスが自分の口で受け、ハッチアウトするまで口の中で育てる種もいます。これからの時期はこうした「口内保育」シーンも活発になります。

イナズマヒカリイシモチの口の中に、既に目のある卵が見えるでしょうか!?

イナズマヒカリイシモチの口の中に、既に目のある卵が見えるでしょうか!?
写真/目黒けいこ(柏島ダイビングサービスSEAZOO)

ジョーフィッシュ(アゴアマダイの仲間)も口内保育をすることで知られています

ジョーフィッシュ(アゴアマダイの仲間)も口内保育をすることで知られています
写真/梶原秀一(柏島ダイビングサービスFIN HOUSE)

柏島でサンゴの産卵も狙える!

夜の海に一斉に放たれるピンク色の卵たち

夜の海に一斉に放たれるピンク色の卵たち
写真/松野和志(柏島ダイビングサービスAQUAS)

柏島の人気スポット「後浜」にはまるで南国の海のようなエダサンゴ、テーブルサンゴの群落があります。つまり……そう! サンゴの産卵も観察できるのです。沖縄の島々よりシーズンが遅く、毎年だいたい8月頃が狙い目。

クリーニング、捕食、擬態など生態の宝庫

キンセンイシモチをクリーニングするアカシマシラヒゲエビ

キンセンイシモチをクリーニングするアカシマシラヒゲエビ
写真/松野和志(柏島ダイビングサービスAQUAS)

岩陰ではクリーナーシュリンプとして知られるアカシマシラヒゲエビ、クリーニングフィッシュのベラ類たちが待ち構えていて、やってきた魚や生きものの体や口内を掃除しているシーンが見られます。
ほかにも、外敵から身を守るための「擬態」(ぎたい)や、生きていくうえで必要な縄張り争い、捕食行動など、さまざまな生態を目にして撮影することができます。そして、そんな海や海の生きものを知り尽くした現地ガイドさんたちが、目の前で繰り広げられる生態行動を見せてくれます。自分で気づいたときの喜びもひとしおですが、まずは現地ガイドさんに見せてもらいましょう♪

幼魚、幼生も見逃せない!

この時期、求愛、産卵行動が始まったということは……。そう! ハッチアウトした幼魚や幼生が見られる時期でもあるということです。親(成魚)とはまったく違う色形の魚もいますので要チェックです。

キヘリキンチャクダイの幼魚

キヘリキンチャクダイの幼魚
写真/目黒けいこ(柏島ダイビングサービスSEAZOO)

キヘリキンチャクダイの成魚

キヘリキンチャクダイの成魚
写真/目黒けいこ(柏島ダイビングサービスSEAZOO)

魚の中には大人になると、地味~な色形になってちょっと残念な種類もいるけれど、「キヘリキンチャクダイの幼魚の時はキンチャクダイに似てますが、成魚になると美しく神秘的です」と《SEAZOO》の目黒さんは、成魚もオシなんだとか。

オオモンカエルアンコウの幼魚

オオモンカエルアンコウの幼魚
写真/梶原秀一(柏島ダイビングサービスFIN HOUSE)

ダイビングのしやすさはピカイチ!

ダイビングボートが使いやすい!

柏島ではダイビングスポットまでボートに乗って潜る「ボートダイビング」が主流。大事なボートだから、各ダイビングサービスでは、快適に潜れるように最大限の工夫を凝らしてくれています。
「女性には嬉しい、屋根付きのボートで安心のエンジンが2基がけ。タンクホルダーもあって、タンクを背負うのも楽々です」(《アクアス》松野さん)
「ダイビングボートは2隻、どちらもテント付き、タンクホルダーもついていてセッティングや装着が楽です」(《SEAZOO》目黒さん)
「タンクホルダーが設置されているため、タンクを背負いやすくなっています」(《フィンハウス》梶原さん)

ヘリが低くてバックロールがしやすく、タンクホルダー付きのベンチがあるから移動もラクラク

ヘリが低くてバックロールがしやすく、タンクホルダー付きのベンチがあるから移動もラクラク
写真/梶原秀一(柏島ダイビングサービスFIN HOUSE)

港まで徒歩。港からボートで5~15分

柏島はとても小さな島ですが、港(船着き場)はいくつかあり、ダイビングサービスによって利用する港は異なります。朝はダイビングサービスに集合して、使用するダイビング器材をまとめてダイビングサービスの車(軽トラックが多い)に載せてもらい、ダイバーは手ぶらまたは大事なカメラや防水バッグなどを持って歩いて港へ行きます。港までは1分というお店もあれば5分という店も。楽々です。ダイビングごとに港に戻るのですが、港に戻った後も器材は預けて(2本目、3本目を潜る方はボートに載せっぱなしも可)手ぶらでダイビングサービスへ。

潜りに行くダイビングスポット

柏島のダイビングサービスは島唯一のダイビングスポット「後浜」(ブイが10カ所あって潜るエリアはいろいろ)のほか、大月町側の「民家下」「サルガウド」「勤崎」(つとめざき)などを潜ります。近いところでは港からボートで5分弱、遠くても15分程度。船に弱い人も気にならないうちにスポットに到着できるというわけです。

フォト派にオススメの理由

前述した海の様子を見ても、水中写真やムービーを撮るには最高のポテンシャルを持った大月町・柏島の海。
現地ガイドさんも絶賛です。
「どこを見ても生物がいて、被写体がとにかく多いです。また、きれいな背景に絡めた写真を撮りやすいです」(梶原さん)
「珍しい魚だけでなく、圧倒的な魚種の多さで、いいシチュエーションに可愛い魚が来るタイミングを狙ってもらえます。写真を撮っていても楽しいです」(松野さん)
「ボロカサゴは紫色、赤色、黄色、茶色とかコダマタツも赤色、白色、黄色と同じ生物でもカラーバリエーションがあるのがいいですね。また背景が綺麗な場所が多いので普通種の生物でも楽しむことができます」(目黒さん)

初心者にもオススメの海

それにしても、柏島の海のファンは多いのですが、ほかのおすすめポイントをガイドさんに聞いてみました。
「初夏から秋は海が穏やかなことが多いです。移動しなくても多くの魚を見られるので、初心者にもおすすめの海です」(梶原さん)
「とにかくポイントまで近く、水中もあまり泳がず、のんびりゆっくり被写体と向き合えます」(松野さん)
「ダイビングポイントまでの距離が近いので船酔いもしにくいし、すぐに店に帰ってシャワーが使えるので楽です」(目黒さん)
いかがでしょう? まだ柏島に行ったことがない方はぜひ訪れていただきたいです♪

知っておきたい柏島のこと

港でイルカに会えます!

港でイルカと会えることも!

港でイルカと会えることも!
写真/梶原秀一(フィンハウス)

柏島はイルカと泳げることでも近年人気が急上昇。スノーケリングのゲストも増えています。
《フィンハウス》の梶原さんも「親子で居着いているイルカがダイビングボートを停めている港で見られます」と、ダイビング後のお楽しみにしてほしいと言っていますよ。

ところてんは絶品!

柏島では朝夕食付きの宿泊プランがオススメ。商店はありますが、コンビニはなく、飲食店も少ないからです。
でも、アフターダイブに行ってほしいお店も♪
「絶対食べてほしいのは《きみ食堂》のところてん! 秘伝の出汁と薪で炊いたやわらかいところ天がからみあって、絶品です!」(《アクアス》松野さん)

大自然を体感してほしい

都会的なものは何もありませんが、大月町・柏島ならではのネイチャーシーンを楽しむのもオススメ。《SEAZOO》の目黒さんも「ホタル撮影や星空撮影なども楽しめます」。場所を教えてもらって行きたいですね♪

柏島ではイベントもチェック

プランニングする際にイベントをチェックして出かけるのもオススメです。
「お店で独自に色々な楽しいことを企画中です。6月初旬に《アクアス》にて、マグロ解体ショー付きイベントを行う予定だったり、フォト派のイベントなども企画中です。詳しくはHPなどをチェックしてください」(松野さん)
「《SEAZOO》では毎年カレンダーフォトコンを開催しています。ことしは6/11~14に写真家のむらいさちさんのフォトセミナーがあり、その時に選んでいただきます。上位の方には素敵な賞品がプレゼントされます!」(目黒さん)

気になる柏島への行き方

柏島へは日本全国からのダイバーが集まっています。海外からのダイバーも少なくありません。ただ簡単にアクセスできるエリアではないため、近隣エリアからは車で出かける方が多いようです。
東京やその他全国の方々は航空機や新幹線などの電車、深夜バスなどを利用しています。いずれも柏島まで車で約1時間の「宿毛(すくも)」を目指します。宿毛に行けば時間帯によりますが、ダイビングサービスの送迎をお願いできるためです。

柏島の海を知り尽くしたお店はこちら!

柏島のダイビングサービスは柏島と対岸に十数軒あり、たくさんのダイバーが連日集まっています。今回は海の案内をしてくださった3店から、コメントをいただきました!

高知県幡多郡

柏島ダイビングサービス AQUAS(アクアス)

TEL:0880-76-0100
E-mail: aquas@kashiwajima.jp
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島130

Photo by Kashiwajima Diving Service AQUAS

Photo by Kashiwajima Diving Service AQUAS

宿泊施設も快適な、笑顔にあふれる人気店

お店は26年目を迎え、今年はオーナー夫妻、6年目を迎えたエースガイドの大介とこの春インストラクターになった2年目のはるやと4名体制で、ベテランフォトダイバーから講習、体験、ダイビングを初めたばかりの方のファンダイブまで、幅広くリクエストにお応えできます! ぜひ遊びに来てください!!

高知県幡多郡

柏島ダイビングサービス FIN HOUSE(フィンハウス)

TEL:0880-76-0088
E-mail: info@finhouse.jp
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島641

Photo by Kashiwajima Diving Service FIN HOUSE

Photo by Kashiwajima Diving Service FIN HOUSE

お魚尽くしの食事が人気! 港の目の前の快適店

経験本数や好みのダイビングに合わせて、ゲスト皆さまに楽しんでいただけるガイドを心がけています。宿も併設しており、料理は柏島の海で獲れた美味しい魚を提供しています。

高知県幡多郡

柏島ダイビングサービスSEAZOO(シーズー)

TEL:フリーダイヤル0120-4908-15
E-mail: info@seazoo.jp.net
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島50番地

Photo by Kashiwajima Diving Service SEAZOO

Photo by Kashiwajima Diving Service SEAZOO

港から徒歩5分、フォト派にも人気のお店

宿と併設していますので休憩時間はすぐにお部屋でくつろいでいただけます。ナイトロックスも常備しています。水中写真が得意なスタッフですのでアドバイスやアシストも致します。今年から新しいスタッフ(ミユ)も加入しました、まだまだ未熟ですが仲良くしてください!

ライター/後藤ゆかり(MDWeb)

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