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2014年8月号
北米大陸の西海岸、南に細長く延びるバハ・カリフォルニア半島は、太平洋とコルテス海(カリフォルニア湾)の2つの海の影響を多大に受ける、長さ約1250㌔の砂漠地帯。コルテス海とそこに浮かぶ島々は特に豊かな自然が評価され、世界自然遺産にも登録されている。
冬はコククジラやナガスクジラなどの鯨類ウオッチングが各地で盛んになる。また最南端のカボ・サンルーカスは年間を通して観光地としてにぎわっている。
そんな半島の南部最大の街、ラパスがダイバーに大人気。その一番の理由は、カリフォルニアアシカ最大のコロニーが街からボートで約1時間の小島「ロス・イスロテス」にあり、アシカと一緒に泳ぐことができるから。
また、ジンベエザメが湾内に入り込むことが多く、ジンベエスイムが楽しめるのも魅力。ほかにもハンマーヘッドシャークの群れやモブラ(小マンタ)、イルカやシャチ、オキゴンドウなど鯨類、コルテス海の固有種と見どころいっぱい。
アシカと泳げる大物天国
クジラや大型回遊魚も期待大!
Blue Hole
ロス・イスロテス
約400頭余りのカリフォルニアアシカが生息するアシカのコロニー。岩場で寝そべっているアシカも見ものだが、水中でアシカと泳げるのが楽しい。岩場や砂地は固有種のオンパレード。にぎりこぶし大の〝でかジョー"ことジャイアントジョーフィッシュやファインスポッテッドジョーフィッシュも見もの。メキシカンバラクーダの群れなど大物も多数。
La Reina
ラレイーナ
ラパスの街から北東へ約1時間。海底からそそり立つ巨岩の頭が水面から顔を出しており、その上に立つ灯台がチェスのクイーン(スペイン語でラレイーナ)に似ていることから名づけられた。 潮当たりのいいところにグリーンジャックフィッシュ(アジの仲間)がびっしり玉のように固まっており、それを目がけて大型回遊魚がガンガン突っ込んでいくのが見もの。 岩には数頭アシカが生息。水中でアシカと戯れることもできる。
El Bajo
エル・バホ
ロス・イスロテスからボートで約30分東、海底から立ち上がる隠れ根で、ハンマーヘッドとの遭遇率が高いことから大人気。ほかにもカジキ、カツオリバーなどの目撃例も多数。ただし、平均水深が深く、流れも速くなるので中級者以上向きだ。
※2013年1月現在 情報は予告なく変更になる場合があります。事前にチェックをしてください。