ダイバーのための極上リゾート
ラヤンラヤン
ボルネオ島の北西に浮かぶ絶海の孤島のラヤンラヤンは、季節風の関係で毎年3月から8月の間のみオープンしている期間限定ダイビングエリア。100匹を超えるハンマーヘッドシャークの群れにマンタ、ギンガメアジの群れなど、大物好きダイバーにはたまらないシーンに出会えます。
※2020年2月現在の情報です。
ラヤンラヤンってどんなところ?
ラヤンラヤンに行くには、東マレーシアの玄関口・コタキナバルからセスナに乗り換えて約90分。ラヤンラヤンとはマレー語でツバメを意味するそうで、島の周囲には何万羽ものウミツバメやカツオドリが集まってきます。
無数の海鳥たちが羽を休めにやってきます
南シナ海に浮かぶ環礁の島には、ダイビングの拠点となる《ラヤンラヤン・アイランドリゾート》と、マレーシア海軍の基地があるだけ。他にはまったく人工物のない、まさに自然の真っ只中にある、ダイバーのために作られたと言っても過言ではない、贅沢なリゾートです。
サンゴ礁の海に囲まれているので、スノーケリングも楽しめます
ハンマーヘッドのシーズンIN
ラヤンラヤンの周囲は、水深2,000mまで落ち込むドロップオフになっていて、透明度抜群! ダイビングスポットの数はリーフの周囲に13カ所、リーフの内側にセルフダイビング用のスポットが1カ所の計14カ所あり、マレーシア屈指の大物スポットがめじろ押しです。
外洋に面したスポットには、ハンマーヘッドシャークやマンタがやってきます。ハンマーヘッドシャークの遭遇率が特に高いのは、5月のゴールデンウィーク前後。多いときには100匹以上の“ハンマーリバー”が見られることも!
こんな近距離でダイナミックなハンマーヘッドの群れに遭遇することも
またハンマーヘッドシャークに出会えなくても、ギンガメアジやバラクーダ、イソマグロ、カンムリブダイの群れ、レオパードシャークなど、見どころは盛りだくさんです。
ダイビングスタイル
ラヤンラヤンでは1日3ボートダイビングに加えて、ハウスリーフでのビーチダイビングも楽しめます。
ハウスリーフでは、ニチリンダテハゼやカエルアンコウの仲間、ハタタテハゼの群れなど、フォト派の被写体に最適な生物が見られるので、じっくり写真を撮りたい人におすすめです。
ボートスポットは、一番遠いスポットでも約20分で到着できます。ほとんどのスポットはドリフトダイビングが基本。アンカーロープはないので、中性浮力をしっかり取るように。また手つかずのサンゴ礁が広がるスポットもあるので、ここでもサンゴに手をついたり、フィンで傷つけたりしないように注意しましょう。なお水深が深めのスポットもあるので、ダイブピュータは必携です。
見事なイソバナの群生が多く見られます
ホテル&アフターダイブ情報
《ラヤンラヤン・アイランドリゾート》は2015年に改修工事を行い客室はスタンダードルームに加え、スーペリア、デラックス、スイートの4カテゴリー。部屋にはトイレ・温水シャワー・エアコン・冷蔵庫(ミニバーはなし)・電話(国際電話可)・wifi(ロビーエリア)が完備されていて、とても快適です。
また広いプールは24時間利用OKで、ダイビングの後はここでくつろぐのがおすすめ。水平線に沈んでいく夕陽を見ながら、ビールを飲めば最高のリラックスタイムになります。
おいしさに定評のある食事は、何と1日に5回(朝、昼、夕食に加え、朝軽食とおやつ)提供されます。潜っては食べ、そして海を見ながらリラックス。海に沈む夕陽や満天の星空も見られ、最高のバカンスが過ごすことができます。
広々としたプールが気持ちいい《ラヤンラヤン・アイランドリゾート》
快適なスタンダードタイプの客室
ここは潜りたい!
ダイビングスポット
ゴルゴニアンフォレスト
Gorgonian Forest
ハンマーヘッドの群れがよく見られるスポットで、100匹以上の群れが出ることも。ハンマーが登場しなくても、ギンガメアジやバラクーダの大群、イソマグロ、カンムリブダイの群れがほぼ確実に見られます。サンゴの群生も見事。
クラックリーフ Crack Reef
ドリフトダイビングで潜るスポットです。エントリーポイントがリーフの大きな割れ目(クラック)の頂点にあるのが、スポット名の由来。その割れ目は水面から水深40mよりも深く続き、とてもダイナミック。イソマグロの群れが見られることが多いスポット。
ジェッティー Jetty
ハウスリーフにある無制限ダイブ用のスポット。砂地が広がっていて、魚礁が沈められています。そこにハゼやカサゴ、様々な幼魚類などが集まり、時にレアものが見られることも。水深は最大10m。ナイトダイビングも可能。
ナビゲーターレーン Navigator Lane
手をつく隙間もないほど密集したサンゴ礁が見どころのスポット。元気に枝を延ばすウミウチワ、ウミトサカ、そしてミドリイシなどのハードコーラルが一面に広がっています。ハンマーヘッドシャークが見られることも。
サンゴが元気な海の中では、ウミガメもいきいき!
ラヤンラヤン トラベルメモ
国名
マレーシア
ビザ・パスポート
90日以内の観光ならビザは不要。ただしパスポートの残存期間が入国時6カ月以上、帰路(もしくは次の目的地)への航空券を所持していることが条件です
時差
日本よりマイナス1時間
海鳥たちの楽園、ラヤンラヤン。ダイビングの合間に、鳥たちを観察するのも楽しい
言葉
公用語はマレーシア語(マレー語)。リゾート内では英語が使われています
気候
熱帯性気候に属していて、一年を通して高温多湿。11~2月はモンスーンシーズンで海が荒れるため、リゾートは期間限定でオープン
通貨
マレーシア・リンギット(RM)。リゾート内ではUS$も使用可
チップ
原則不要だが、良いサービスを受けた際は、心づけとして渡すこともあります
電圧・プラグ形式
220~240V、50Hz。プラグ形式は三つ又ピンのBFタイプ。日本の電化製品の使用には、変圧器とアダプターが必要です
海鳥たちの楽園、ラヤンラヤン。ダイビングの合間に、鳥たちを観察するのも楽しい
ダイビングツアー情報
ラヤンラヤンへのツアーは、成田発の8日間設定。1日目はコタキナバル泊になり、2日目にセスナでラヤンラヤンへ移動。2日目に2ボートダイブ+ビーチダイブ、3~5日目は3ボートダイブ+ビーチダイブ、6日目は減圧症予防のため1ボートダイブのみとなりますが、たっぷり12ダイブ以上潜れます。
アフターダイブは、プールサイドでのんびり過ごすのもおすすめ