注目度ナンバー1の世界遺産の海
ニューカレドニア イル・デ・パン
※2014年10月現在の情報です。
イル・デ・パンってどんなところ?
ニューカレドニアは知っていても「イル・デ・パンって一体どこにあるの?」という方も多いのではないだろうか?
そもそも、ニューカレドニアはイル・デ・パンのほか、マレ、リフー、ウベアなど美しい島々からなるフランスの海外領土。本島はグランドテール島で、首都のヌメアや国際・国内空港も本島にある。日本からおよそ7000Kmの場所にあり、成田・関空からはエアカランの直行便に乗って約8時間30分で到着。
「今度ニューカレドニアに行くんだ!」「うらやましい! ニューカレドニアってどこにあるの?」と聞かれたら、「オーストラリアの1200㎞東だよ」とか「オーストラリアとニュージーランドの間だよ」と答えるとイメージしやすい。
今までに見たことのない絶景が当たり前のように広がる
どうやって行くの?
楽園への道のりは驚くほどイージーだ。まずはニューカレドニアの首都・ヌメアを目指そう。エアカランの直行便は、成田から週5便(毎週火・水・金・土・日出発。夏休み・冬休み期間、年末年始などの繁忙期は毎日就航)、関空からは週2便(毎週月・木出発)が運航している。
うれしいのが無料で預けられる受託手荷物の許容量が太っ腹なこと。エコノミークラスの場合23Kg+ダイビング器材10Kgが無料で預けられるのだ。他の荷物と一緒だと無効になってしまうので、器材は10Kg以下にまとめ、別でパッキングしておこう。
さらにヌメアからイル・デ・パンへは国内線でたったの25分。ただし、ヌメアに着くのは深夜なので、ヌメアで一泊し、翌朝の移動になる。
エコノミークラスの座席にも、モニターが完備されている。映画や音楽を楽しんでいるうちに、あっという間に到着!
ヌメアからイル・デ・パンに向かう国内線の飛行機。2列・2列の小型飛行機で、タラップから直接地面に降り立つタイプ
イル・デ・パンの空港。スタッフが預け荷物を手動で運んでくれる離島ならではののんびりとしたシステム
すべてのダイビングスポットが世界遺産に登録!
世界最大規模を誇るニューカレドニアのラグーン。その貴重性と生物の多様性から2008年に世界遺産に認定された。島周辺の6つの海域が指定されており、イル・デ・パンはそのうちのひとつ、“グランドテール島南端周辺のサンゴ礁(イル・デ・パン周辺の海域)”として登録されている。
もちろん、イル・デ・パンのダイビングで潜ることになるのは世界遺産の海域。カラフルなソフトコーラル、乱舞するハナダイ、ユニークな固有種のオンパレード、クジラやイルカなど大物生物との出会いも大いに期待できる。
ジャルダン デデン
スポット名の「ジャルダン デデン」とは“楽園の庭”の意味。スミレナガハナダイ、ペインテッドアンティアス、ケラマハナダイ、キンギョハナダイとハナダイの種類が豊富。マダラトビエイやイソマグロもときに姿を見せる。
バレー デ ゴルゴン
地形がおもしろいスポット、バルが谷、ゴルゴンがウミウチワの意味を持つ。表紙のV字のケーブがあり、壁にはウミウチワがすくすく。よく中を探すとマクロ生物が見つかる。
パス ドゥ ギエ
ニシキアナゴ、プリティーテールシュリンプゴビーなどフォト派に人気の被写体がわんさか。砂地には驚くほど寄れるオオカマスの群れが、棚上ではギンガメアジ、マダラタルミの群れが登場。
ニューカレドニア初! ナイトダイビングスタート
貿易風の影響で、午後はダイビングができないヌメア。よってナイトダイビングは実施できなかったのだが、ここイル・デ・パンは別。港からすぐ近い穏やかなスポットを舞台に、今秋から本格的にスタートした。
ナイトダイビングもボートで、夕方6時頃に日没の時間に合わせて出港する。今回の取材では大きなニシキエビが動き回り、アカウミガメが人を恐れず泳ぐ、昼間は見られない生物の貴重な生態シーンの観察できた。たくさん潜りたい! ナイトにチャレンジしたい! という方は必見!
ビーチマニア垂涎の絶景スポットがずらり
まるで雲の上を歩いている感覚
クト・ビーチ
カヌメラ湾と背中合わせにあるイル・デ・パン随一の絶景スポット。ターコイズブルーの海もさることながら、特筆すべきは空の青をそのまま映し出す純白のビーチ。こんなにキメの細かな白砂が広がるビーチは、世界中を探してもそうそうない。時間を忘れてのんびり散歩を楽しんで。
サンゴが作った天然プール
ピッシンヌ ナチュレル
サンゴの隆起によってできた世にも美しい天然プール。干潮によって水位を変えるので、時間帯によって雰囲気もまったく異なる。入口は森のような場所で、そこから約20分木々の間や海の中(浅瀬)を歩いて進む。満ち潮時は潮位が膝上に達するので、必ず濡れてもいい恰好で訪れよう。また、1〜4月は蚊が多くなるので、虫よけ対策も忘れずに!
ヌメア滞在もたっぷり楽しめる
ヌメア⇔イル・デ・パンの国内線は、遅れが発生することもしばしば。ほとんどの旅行社のツアー日程は、大事をとって帰国の一日前にはヌメアに戻るように組まれている。よって帰国前日・帰国日の2日間はたっぷりヌメア観光を楽しめるというわけだ。
アメデ灯台など周辺の離島へデイトリップをしたり、魅力的なお店が並ぶサントルヴィルでショッピングしたり、過ごし方はさまざま。下記におすすめの飲食店をあげてみたので、参考にしてグルメツアーを慣行するのもおすすめ!
ラ マーミトゥ
La MARMITE
■営業/11:00〜14:00
常時2000種ものワインが用意されているカジュアルフレンチ。見た目も芸術的な料理をいただこう。オープンエアのおしゃれな空間もグッド。
ショコラモラン
Chocolats MORAND
■営業/13:00〜18:30(月)、7:30〜18:30(火〜金)、7:30〜12:30/15:30〜18:30(土)、日休
宝石のように美しいチョコレートやマカロンなどのスイーツが並ぶ。種類を選んで、量り売りで購入するスタイル。日本円での購入も可能。
アモリーノ
Amorino
■営業/11:00〜22:00
《サンセットミラージュ・ショッピングセンター》内にあるジェラード店。フレッシュな果物使った爽やかかな風味が南国ムードにぴったり。
シェトト
Chez Toto
■営業/11:30〜14:00、19:30〜22:00
日本人のオーナーが営むビストロ。有名人も足を運ぶ隠れた名店である。グリルやパテなど本格的なフレンチをリーズナブルにいただける。
ストーングリル
Stone Grill
アンスバタに昨年オープンしたステーキ店。超レアで提供される厚切り肉をアツアツの鉄板で好みの焼き具合にしていただく。ボリューム満点。
ルロシェ
Le Rocher
■営業/10:00〜14:00、18:00〜22:00
天空のガーデンにいるかのような、全席オープンエアのクレープリー。もちもち生地にお好みの具をたっぷり載せてくれる。昼食にもぴったり。
注意!アルコール販売規制
ニューカレドニアでは各自治体よってアルコールの販売に規制がかけられている。例えばイル・デ・パンは酒類の販売が一切行われていないので、飲みたい場合はレストランやバーに行くか持ち込むしかない。ヌメアの場合は、一日アルコールが買えるのが月・火・木。水・金・土・日は昼の12時まで(学校が休みの場合水曜は終日購入が可能)。規制時間にスーパーに行くと、「今の時間は販売ができません」と注意書きがしてあったり、棚からアルコールなくなっていることも。カフェやレストランでは普通に飲めるので、飲みたくなったらそちらへ。
ヌメアのアルコール販売の規制はワイン専門店には適用されない。ワインを飼いたい場合は専門店へ行こう!(専門店でも他のアルコールは規制され、ワインしか買えない)