今すぐ行きたい石垣島 10の理由
世界に誇るサンゴ礁群、目の前をぐるぐると巡るマンタ、おいしい八重山そば……だけじゃない!
常に人気ダイビングエリア上位にいる石垣島の魅力とは?
リピーターが多いのもうなづける、10つのワケをご紹介。今すぐ石垣島に行きたくなる!
基本情報
沖縄本島から南西へ約400km。八重山諸島と呼ばれるエリアの中心が石垣島だ。日本のほぼ最西端に位置し、夕暮れ時の美しい夕日は絶景。南から流れてくる黒潮が太平洋と東シナ海に分岐するところにあるため、石垣島周辺はその恵みを受けた豊かな海中環境が広がる。温暖で透明度バツグンの黒潮が、世界的にも貴重で広大なサンゴ礁群を育み、日本最大のラグーンである石西礁湖(石垣島と西表島の間に広がるサンゴ礁群)などを作り出した。それが天然のゆりかごとなり、カラフルな魚がわんさか群れる。
石垣島はマンタが通年見られることもあってダイバーに根強く人気。そのほか、黒潮に乗って大型回遊魚などもやってくる。バラクーダ、ギンガメアジなどの大物も多い。穏やかな内湾や浅瀬も多く、じっくりと楽しめるスポットが数多あるのも人気の理由の一つだ。
石垣島の年間シーズナリティ
今すぐ行きたい石垣島 10の理由
その1.サンゴ礁が美しすぎる
石垣島と西表島にある「石西礁湖」(せきせいしょうこ)は日本最大のラグーン。東西は約20km、南北約15kmにもおよび、360種を超える造礁サンゴが見られるまさにサンゴの楽園。ダイビングスポットが数多く開発され、白砂×サンゴ礁×トロピカルフィッシュの光景に酔ってしまいそう。天然の防波堤の役割もはたしていて、幼魚の数も多く赤ちゃんウオッチングもじっくりと楽しめる。一時期オニヒトデの食害被害にも遭ってしまったが、サンゴ礁を守る取り組みにより徐々に回復してきている。
ミドリイシ系のエダサンゴが多く、隙間をよく見てみるとウミウシや幼魚、ハゼ類などがいる
一面のサンゴの絨毯。ダイバーと比較してもその範囲がわかるだろう。蹴ってしまわないように中性浮力を保って
その2.マンタに会える!
石垣島=マンタ! そのイメージを持つ人も多いのでは? 島の北西にある川平湾エリアに「川平石崎マンタスクランブル」と「マンタシティポイント」という、マンタのクリーニングステーションスポットが2つ。通年見られるが、4月以降徐々に遭遇率が上がり始め、トップシーズンは9~11月頃。運が良ければ手の届きそうな所にまでマンタが! だけど触るのはNG。マンタは繊細で臆病な生き物なので、せっかく現れたマンタが逃げてしまわないよう、ガイドに従って落ち着いて観察しよう。また、元祖マンタスポットとして有名だった、西表島東部の「ヨナラ水道」から少しずれた海底でマンタの砂遊び現場が目撃され、しかも高確率で会えるとあって今話題となっている。
一度に数枚のマンタに会えることもたびたび。お腹の模様は人間でいう顔で個体識別にも役立っている。
その3.フィッシュウオッチングが楽しい!
北東に向かって細長く延びる北部、米原から川平にかけてのエリア、御神崎や名蔵湾などの西部、そして石西礁湖方面の南部と広範囲にダイビングスポットが点在。エリアによって環境や見られる生物も少しずつ変わってくる。外洋に面したスポットではイソマグロやバラクーダ、マンタなどの大物が出て迫力シーンを堪能できる。インリーフではサンゴの隙間にスズメダイやチョウチョウウオの幼魚たち。砂地の根の周りにはスカシテンジクダイやキンメモドキの大群も。外洋以外は平均水深が浅い所も多いのでじっくりとお気に入りの生物を探してみよう。
ユカタハタとアカシマシラヒゲエビはとっても仲良し。クリーニング中のペアに会うこともしばしば
色鮮やかな魚が多くてトロピカルな気分に。あどけなさが残るこちらはニシキヤッコの幼魚
サンゴの周りはキンメモドキやスカシテンジクダイなどが群れていることがしばしば。時に目の前を覆い尽くすほど!
ハナヒゲウツボの幼魚は真っ黒。この時期はすべて雄だが、成魚になるとブルーと黄色に。さらに成長すると雌へ性転換し、全身が黄色に。写真は子どもから大人になる途中のもの
その4.大物&魚群が狙える
サンゴ礁群の周りにトロピカルフィッシュ……。マンタは出るものの大型回遊魚のイメージは石垣島にはあまりないかも。でも実は石西礁湖の南側リーフや北部の伊原間沖などには大物との遭遇率が高いスポットも。石垣島の意外な面も見てみよう!
石西礁湖東側の「トカキンの根」では、イソマグロの遭遇率が高く、潮をしっかりと読めば100%見られるという。ちなみに「トカキン」とは沖縄の方言でイソマグロのこと
竹富島周辺のスポットではヨスジフエダイの群れもそこら中に。「竹富島南ヨスジの根」というスポット名になった所も
その5.地形がおもしろい
大型のL字型に地形が続く北部の「伊土名(いとな)ドーム」、迷路のようなクレバスの「崎枝迷路」など石垣島にも見逃せない地形スポットはある。光と影が織り成す神秘の世界を体感しよう。また、海底から温泉が出てくるというスポットも!
ゆらゆらと射し込む光が何とも美しく、思わず見入ってしまうほど。入り口は水深12mで奥行きは浅く、初心者からOK
何と海底から温泉が! 「竹富島海底温泉」は水深18mから約48℃のあたたか~いお湯が。冷えた体もほぐれる~
その6.周辺離島へ日帰りトリップ
市街地にあるダイビングショップは、石垣島周辺離島へ日帰りで遠征することもしばしば。もちろんその日のメンバーや海況にもよるが、西表島にも行くことも。基本的に朝出港したら夕方まで戻らず、ランチは島周辺や離島の港、もしくはビーチに上陸して休憩する。
西表島の東端のスポット、「ヨナラ水道マンタウェイ」は1980年代に日本随一のマンタスポットとして名を馳せた。沖の根にはキンメモドキがぐっちゃり
「ヨナラ水道」から若干北にある「野原崎(のばるざき)」では、イサキやタカベの群れ、時にマダラエイやサメの仲間に会うことも
その7.ご飯がおいしい
ダイビングで遊び過ぎてペコペコダイバーにとっては、食も見落とせない。名物、石垣牛のステーキや焼き肉、八重山そば。最近ではおしゃれなレストランやカフェ、スイーツも充実! 道端でおいし~いマンゴージュースが売られていたりもする。
北部の伊原間にある《かーら屋食堂》の八重山そばは、あっさり優しい味と評判。赤瓦で八重山の古民家風の店構えに惹かれて訪れる人も多数
石垣市の市街地にある《なかゆくい》は地元の人もよく訪れる石垣牛が楽しめる居酒屋。握りが美味!
地元食材を使用した焼きたてピザとパスタが楽しめるキッチン&バー《TeeDa》で石垣牛すじタコミートパスタをチョイス。晴れた日にはテラス席で食べるのも気持ちい
その8.ドライブが楽しい
北端の平久保崎や東の玉取崎展望台など、島を取り囲むコバルトブルーの海を一望できる展望台は、足を延ばしてぜひ行きたい。景色はきれい過ぎるし吹き抜ける風はとても気持ちがいいもの。西端の御神崎は、夕暮れ時に訪れてみて。美しいサンセットに感動するはず。その他、八重山の文化を体験できるテーマパークや石垣島鍾乳洞など石垣島には観光スポットが多い。移動手段はバスか車。気持ちがいい道も多いので、レンタカーを借りて窓を開けてドライブなんてのもオススメだ。
空港から約20分の所にある玉取崎展望台。太平洋と東シナ海を同時に一望できる贅沢&絶景ビューポイント
平久保崎は石垣島の最西端に位置する岬。平久保半島から川平湾がある藤枝半島までは孤を描くように海岸線が続いており、その眺めは圧巻
その9.ビーチがきれい!
のんびりとした天然ビーチやリゾートホテルのビーチなどとにかく島中ビーチだらけ! そしてどこもきれい過ぎてうっとり。穴場もあるので、お気に入りビーチを見つけてみるのもいいかも。
マンタが見られる川平湾は国の名勝地にも指定されていてその美しさは折り紙付き。石垣島No.1の人気観光スポット
底地ビーチは穏やかな遠浅の海。砂浜にはモクマオウの木が林立しており木陰でのんびりもいい。遠浅の穏やかな海で海水浴にオススメのビーチ
その10.一年中あたたかい!
トップのシーズナリティを見てもらえればわかると思うが一年を通して非常に温暖で、年間平均気温は24.3℃。さすがに冬でも半袖半ズボン!では寒いが、厚手のコートは必要ない。水温も20℃を下回ることはまれなので、5mmウエットスーツ+フードベストがあれば1年中いける(寒がりな人はドライスーツを!)。冬でも温かく身軽に過ごせる環境と、それ以上に暖かく観光客を迎え入れてくれる島人がいるから、何度でも訪れたくなるのだろう。
無防備だと春でもこんがりと焼けてしまうくらい強い紫外線が降り注ぐ。日焼け止めは忘れずに!
夏になれば至る所にハイビスカスも咲き誇り、島中が華やかに!