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マンタに会いたい人集まれ~!
石垣島はいつだってマンタ天国

マンタに会いたい人集まれ~! 石垣島はいつだってマンタ天国

読者投票による人気ランキング企画「マリンダイビング大賞」が2001年に発表されて以来、21年にわたって国内1位という唯一無二の大人気エリア、石垣島。理由はやっぱりマンタ! そんなマンタにこだわってダイビングサービスを展開している老舗ダイビングサービス《シーフレンズ》が、超高速大型ボートを導入。新艇でマンタ天国、石垣島を案内してもらいました。

※2021年6月現在の情報です。

石垣島にはマンタスポットがいくつもある

マンタが好む「クリーニングステーション」

近年新たに発見されたマンタスポット、「パナリビッグコーナー」(マンタステーション)にて

近年新たに発見されたマンタスポット、「パナリビッグコーナー」(マンタステーション)にて

地球上最大のエイの仲間で、大きいものは差し渡し8mぐらい(畳8畳分ぐらい?)になるマンタ。空飛ぶじゅうたんのように優雅に泳ぐその姿に多くのダイバーが病みつきになるアイドルの一つです。世界中にはそんな憧れのマンタに会えるダイビングスポットがたくさんありますが、日本にもあるんです。ご存じでしたか?

最も早くからマンタの「クリーニングステーション」が開拓されたのは石垣島。
体の大きなマンタには寄生虫などの小生物がつきやすく、体をきれいにするためにエステティックサロンのような、体をキレイにしてくれる場所が必要なのです。海の中には「クリーナー」と呼ばれる魚やエビなどの生き物がいます。

マンタはそうしたクリーナーがいるところに集まってくるんです。

長い間、マンタが現れるところがよくわからなかったのですが、ダイバーたちの長期にわたる観察で、マンタがクリーニングされる場所=「クリーニングステーション」が発見されてきました。

日本で最初に開拓されたのは、石垣島の北西部にある「川平」の「川平石崎マンタスクランブル」でした。
その前に石垣島の南、小浜島と西表島にある「ヨナラ水道」でもマンタの遭遇率が非常に高いところはありましたが、そこは「水道=チャネル」で、潮通しがよく。マンタの捕食場所と考えられていました。

ヨナラ水道でウオッチャーが増えすぎたせいか、はたまた海水温上昇やオニヒトデの大発生でサンゴが死んでしまったせいか、悲しいことにマンタがある時を境になかなか現れなくなりました。

が! そのすぐ後に、「北の石垣島の川平というエリアでマンタがよく現れる」という話が出てきました。ダイバーが知らなかっただけで、漁師さんは昔から知っていたようです。
川平は浅瀬にサンゴがびっしり群生する海域で、サンゴにすむ魚もたくさんいますし、初夏から秋にかけてさまざまなサンゴが産卵する海域でもあります。
マンタはあんなに大きな体をしていながら、大量の海水を吸い込み、海中に漂うプランクトンを餌にしています。サンゴの卵やさまざまな海中生物の浮遊する卵や幼生を好物としているのです。そのためか、海底を埋め尽くすほどにサンゴが群生する川平の海域は理想的だったのでしょう。しかも、そこへ行けばエサを食べられるだけでなく、体をクリーニングしてくれる生き物が多数いるわけですから!

ということで、日本随一のマンタクリーニングステーション「川平石崎マンタスクランブル」が誕生しました。1980年半ば頃のことです。ちなみに、タイトルバックのマンタの写真は2021年5月に「川平石崎マンタスクランブル」で撮影したものです。

《シーフレンズ》もYouTubeで「マンタシティポイント」、「川平石崎マンタスクランブル」を紹介しています。

年々遭遇率が上がっていった

当時、『マリンダイビング』をはじめ、ダイビング雑誌で紹介したところ、驚くほどダイバーが詰めかけたものです。「マンタに会えなきゃ石垣島に行く意味がない!」とまで言う人もいて、会えなかった時には編集部にクレームが届いたほど!! でも、自然のものですから100%はあり得ません。取材班もせっかく石垣島に取材に出かけているのに、会えないことだってありました。

でも、1990年代には現地のダイビングガイド陣たちのたゆまぬ観察によって、遭遇率はかなりアップしていきます。取材でもかなり当たるようになってきました。ただし、会えない日があると何日間かそれが続くこともわかってきました。
「川平石崎マンタスクランブル」ではそれでも、北風の収まる3月頃から徐々に潜れるようになりますが、5月のゴールデンウイークの頃から秋の終わる(また北風が強くなる)11月頃までは、マンタとはかなり高い確率で会えます。9~10月頃のマンタの繁殖シーズンには一度に10尾ぐらいが集まることもあります。その時のダイバーたちの興奮の大きさといったら……

次々とマンタスポットが発見される

クリーニングステーションがあるスポットとして開拓された「マンタシティポイント」

クリーニングステーションがあるスポットとして開拓された「マンタシティポイント」

遭遇率の高い「川平石崎マンタスクランブル」に島中のダイビングサービスからボートが集まり、さらにはほかの離島からもダイビングボートが集まってきて、クリーニングステーションの周りにはダイバーの吐く泡のカーテンが……という状況もあるあるでした。
「きっとほかにもマンタスポットはあるはず」と現地のガイドさんたちがマンタスポットを探すようになりました。そんな中、市街のダイビングサービスのガイドさんたちが協力して開拓されたのが「マンタシティポイント」。もうすぐ21世紀!という機運が高まっている1990年代終わり頃だったと記憶しています。通称MCPと呼ばれたこのスポットは「川平石崎マンタスクランブル」のわりと近くの川平エリアにあります。やはり北風の吹く冬場は狙うには厳しい海域です。

冬は島陰になって北風の影響があまりない南側を潜るダイビングサービスが多いのですが、そんな南側ではクリーニングステーションはないけれど、冬場、マンタがよく現れる海域が見つかりました。黒島の周辺や大崎沖です。黒島周辺はプランクトンがこの時期集まるのか、マンタが集団で捕食しているシーンもよく目撃されます。

さらに久しぶりにヨナラ水道に行ってみると、過去によくマンタと遊んだ場所のほかでもマンタがよく出るスポットが発見されます。水路内の水深25mの砂地で、流れる時は流れるという場所でした。石垣島のダイビングサービスでは多くのボートがアンカリングしてのダイビングスタイルなのですが、ここではドリフトスタイルとなるので、「中級者以上、ドリフトダイブの経験がある方のみ」のマンタスポットとして開拓されるようになります。

また、ダイビングボートの速度が速くなり、それまで1時間半以上かかっていた石西礁湖内の最南端、パナリ(新城島)へも行きやすくなっていたのですが、ここでも漁師さんが「秋から春にかけてマンタがよく出る」という話をしており、市街エリアのダイビングサービスが調査したところ、水深6~9mがトップのサンゴ礁エリアにマンタのクリーニングステーションが発見されました。2017年頃のことです。

ということで、石垣島の周囲にはマンタスポットが少なくとも4カ所。さらにオリジナルスポットも含めるともっともっとマンタスポットがあることになります。しかも、春~秋は川平方面、秋~春はパナリ方面、と一年中どこかでマンタに会えることが判明! ますます石垣島の人気は高まっていきます。

《シーフレンズ》のYouTubeチャンネルでは「ヨナラ水道」も紹介されています!

最新ダイビングボートの登場で可能性が高まった石垣島

シーフレンズの新艇「ベニマル」がスゴイ!

2019年秋に就航した「ベニマル」。市街エリアでも最大級のダイビングボートで、500馬力のエンジンが2基も搭載された、超高速スピードボート

2019年秋に就航した「ベニマル」。市街エリアでも最大級のダイビングボートで、500馬力のエンジンが2基も搭載された、超高速スピードボート

1982年、まだ石垣島にダイビングサービスが5軒もなかった頃に「石垣島の海を案内したい」と地元のガイド、砂川恵勝(けいしょう)さんがスタートした《シーフレンズ》。現在は次男の恵彦(よしひこ)さんが中心となってダイビングサービスを展開。もともと大型高速ボートを導入していましたが、さらにパワーアップを2019年に導入したのが「ベニマル」です(ベニは、恵彦さんの奥様、紅美子さんの名前から取っている)。全長約14.07m、重量14tと大きく、ダイビングデッキとフライングデッキの2層構造。ゆったり広々過ごせるダイビングデッキは夏は涼しく、冬はあったかい風防のある造りでフライングデッキにも屋根があるので日焼けが心配な方も安心できます。温水シャワー、シャワートイレもあり、快適なボートダイビングになることウケ合い。

「ベニマル」の広々としたダイビングデッキ

「ベニマル」の広々としたダイビングデッキ

ゴロンと横になれるスペースもある

ゴロンと横になれるスペースもある

シャワートイレも付いている

シャワートイレも付いている

川平に約30分
パナリへも約30分!?

パナリのもう一つの人気スポット、「パナリ竜宮の根」

パナリのもう一つの人気スポット、「パナリ竜宮の根」

これまで市街からだと川平の「マンタスクランブル」へは速くて50分、通常は1時間ぐらいで行っていたのですが、《シーフレンズ》の「ベニマル」に乗ってビックリ! 「マンタスクランブル」にはわずか30分で到着します。なんて速いんだ!! 揺れも少ないので船に弱い人でも船酔いの心配がほとんどないのでは!?
また、パナリへもこれまでは1時間以上かかっていたのがわずか30分ぐらいで到着。ちなみに、取材時はパナリからさらに南、有人島では日本最南端の波照間島へも行ったのですが、パナリから約30分。つまり石垣港から約1時間で行けるということ。なんという快速、豪速。

ボート移動が短縮できたので、《シーフレンズ》では潜れるダイビングスポットの範囲も拡大。西表島方面へも潜りに行っちゃったりしています(こちらにもマンタスポットがあるのです)。

ということで、マンタに会いたい方も、石垣島の海を潜りまくりたい人も、《シーフレンズ》でなら望みが叶うこと間違いない!

マンタに会いたい人集まれ!
感染対策をしてお待ちしています!

シーフレンズ

常駐ガイドスタッフはこちら! 前列右がヨッシーこと砂川恵彦さん

常駐ガイドスタッフはこちら! 前列右がヨッシーこと砂川恵彦さん

《シーフレンズ》でマンタに会いにいこう!

《シーフレンズ》でマンタに会いにいこう!

創業39年という老舗ダイビングサービス。マンタをこよなく愛するスタッフ陣がほぼ毎日、マンタを狙いに出かけてくれる。たくさんのダイビングスポットを開拓してきたほか、今なお、オリジナルスポットの開拓には余念がない。マンタ以外でもウミガメや回遊魚、サンゴ礁、マクロ生物など、お好みのダイビングシーンを押さえてくれる。リクエストのある方はぜひしておこう。

■ご予約・お問い合わせは TEL:0980-82-0863
またはシーフレンズのWebサイトをご覧ください。
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※石垣市独自の緊急事態宣言および八重山ダイビング協会の要請により2021年6月1日~20日は営業を自粛しています。また状況によっては、延長などもございます。ご了承ください。

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