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ケラマ・座間味島ダイビング基本情報

座間味島ダイビング基本情報

沖縄ケラマ諸島、座間味島は多くの水中写真家が愛するダイビング天国。島の雰囲気や美しい海と自然から「世界が恋する島」といわれ、海外からのゲストもたくさん集まるほど超人気。座間味島の海と島時間をフルに楽しむなら島ステイが一番です!

※2024年6月現在の情報です

座間味島はこんなところ

座間味島は那覇の西約40kmに位置するケラマ諸島の有人島のひとつ。那覇の泊港(とまりん)から座間味村営の高速船「クイーンざまみ」で約50分、フェリー「フェリーざまみ」で約1時間半と近く、国際クラスの大型ホテルはないものの、居心地のいい宿泊施設が、座間味港周辺の座間味、ビーチのある阿真(あま)、阿佐(あさ)の3地区に点在。いずれも離島らしいのんびりとした雰囲気で、日本のみならず海外からのゲストが虜になっている。
島の周辺を美しいサンゴ礁が縁どっていて、特に「古座間味(ふるざまみ)の海岸はスノーケリングを楽しむゲストでにぎわっている。ダイビングスポットとしても魅力だ。

海のグラデーションが美しい座間味島
動画/後藤ゆかり

島ステイで潜ろう!

ケラマ諸島の海は日本でもトップクラスのサンゴ礁と魚や生きものの多さを誇るダイビング天国。スノーケリングでも大人気だ。この諸島海域で潜るためには、断然島ステイがオススメ。座間味島ステイの場合も、日帰り客がアクセスできない、とっておきのダイビングスポットやスノーケリングスポットが周辺に多いからだ。都会とはかけ離れた、ゆったり流れる島時間の中、癒しの自然や島人と触れ合いながら、ぜひ心のアカを落としていただきたい。

座間味ダイビング協会全加盟店がSDOのプラチナプロショップ認証店!

座間味島には、安全対策や環境保護に取り組んでいるダイビングサービスが集まる《座間味ダイビング協会》がある。その全加盟店がプロショップ認定制度「Safety Diving Okinawa(通称SDO)」を取得。しかもSDOの中でも安全や環境保護に厳しい「プラチナプロショップ」に認定されている。これは島全体で常にゲストの安心・安全を意識してきたことの表れといえる。ダイバーにとって最高の環境と最高のガイディングを提供してくれる座間味島は、やっぱり島ステイに限る。

Safety Diving in Okinawaとは?

《Safety Diving in Okinawa(SDO)》とは、2018年4月から《(一財)沖縄マリンレジャーセイフティービューロー(OMSB)》と、沖縄各地のダイビング協会・協議会が協力して始まったプロジェクトのこと。沖縄でのダイビングを安心・安全に楽しんでもらうための技量やサービスの向上を目的として、ダイビングショップの認証制度を設けている。

海の見どころ

周辺に100カ所以上。スポットバリエーションが豊富!

座間味島から行けるダイビングスポットはとにかくバリエーションが豊富。真っ白な砂地と豊かなサンゴ、キラキラと輝く小魚の群れ、ダイナミックで冒険心をくすぐる地形の数々……。いろいろな楽しみ方ができる。

フィッシュウオッチングも盛ん。クマノミは日本に生息する6種がすべて生息。写真はハナビラクマノミ

フィッシュウオッチングも盛ん。クマノミは日本に生息する6種がすべて生息。写真はハナビラクマノミ
写真/宮平洋一(ダイブイン浜)

台風が直撃しない限りどんなときでも潜れる!

ケラマ諸島は大小20余りの島々が集まってできているため、どんな風が吹いても台風が直撃しない限りたいていはどこかしらの島陰で潜ることができる。また、座間味島発でアクセスするダイビングスポットはケラマ諸島の島々の周りと外洋の隠れ根に点在、5~25分ほどと移動時間がとても短い。船酔いが心配な人や寒がりさんでも安心だ。基本は1ダイブごとに港に戻るスタイルなので、お昼も陸上でゆっくりと食べることができる。

こんなところに潜れたら、漂っているだけで幸せな気分になれそう「阿真ビーチ前」

こんなところに潜れたら、漂っているだけで幸せな気分になれそう「阿真ビーチ前」

座間味島ダイビングは一年中楽しい!

座間味島は、日本人のみならず外国からの観光客、外国人ダイバーにも注目されていて、特に夏のハイシーズンは宿泊の予約がなかなか取れない日もあるほど。でも、安心して。座間味島のダイビングはいつ行っても、見どころにあふれているからだ。

春~初夏(3~6月頃)

動画/宮平洋一(ダイブイン浜)

「3~6月は海の中の生物が増えてきて楽しいシーズンです。各種魚たちの幼魚も増えてきますし、5月頃までは各種ウミウシも多く、マクロ派の方には何を撮るか迷ってしまうほど素晴らしいシーズンだと思います。梅雨どきは混雑を避けてのんびり潜りたい方、じっくり写真や動画を撮りたいにダイバーにおすすめです。
5~6月頃にはサンゴの産卵に立ち会えることもあります。とても神秘的なシーンですし、一生に1度は観ていただきたいものです。産卵の日にタイミングを合わせて来島するのはなかなか難しいですが、だからこそ観られたときは感動しますよ。」
(ダイブイン浜/宮平洋一さん)

夏(7~9月)

動画/五味川浩史(ダイビングサービスコナン)

「夏が長いといわれる沖縄でも特に「真夏」といわれるこの季節。一番のキーワードは『光』です。5~6月、10~11月よりも太陽光が強いので、洞窟の中に射し込む光や、砂地などの水底に射し込む光がとても眩しく美しいんです。そんな『光』の美しさを楽しんでいただきたいです。」
(ダイビングサービスコナン/五味川浩史さん)

秋(10~12月頃)

じっくり写真を撮るのに最高の季節。ヤシャハゼなど人気者も多数

じっくり写真を撮るのに最高の季節。ヤシャハゼなど人気者も多数
写真/宮崎俊孝(てぃーだマリン)

「陸上の気温は夏ほどは暑くなく過ごしやすくて最高気温でも28~24℃ほどで、それでいて水温はまだまだあったかい27~25℃ほどと快適です。しかも、夏場ほどの混雑もなくじっくりと写真撮影ができたり、ガイドにつきっきりでいろんな生物を見せてもらったりと、何かとお得な時期ですね。」
(てぃーだマリン/宮崎俊孝さん)

冬(1~2月頃)

動画/宮城清(ダイビングチームあなたの清)

「毎年12月末〜4月上旬のケラマ諸島、座間味島近海に子育て、出産、交尾などの繁殖活動に帰ってくるザトウクジラ。1985年沖縄にザトウクジラを初確認してから、ザトウクジラの保護を目的に出来るだけ鯨にストレスを与えないように鯨に優しい、環境にもやさしいホエールウオッチングを行っております。」
(ダイビングチームあなたの清/宮城清さん)

冬場はホエールウオッチングだけでなく、ダイビングももちろん楽しめます。島がいくつもあって冬の北風を避けられるダイビングスポットも多いし、水温もさほど下がらないので、ウエットスーツにフードベストがあれば十分潜れます(現地ガイドさんたちは、毎日潜るため、ドライスーツを利用している方も多いのですが)。ゲストも少ないため、マンツーマンでガイドしてくれることもあり、初心者やスキルアップしたい方にオススメの季節ともいえます。
(マリンダイビングWeb編集)

おすすめダイビングスポット

ブツブツサンゴ(ボツボツサンゴ)

スポット名の由来となったコモンシコロサンゴの大群生はなくなってしまったけれど、代わりに美しいサンゴたちが生まれ、根の周りを覆っています。

写真/宮平洋一(ダイブイン浜)

写真/宮平洋一(ダイブイン浜)

「ここ数年台風の被害をほとんど受けることなく成長してきているサンゴが素晴らしいです。座間味港からたった数分でこんなにも多くのサンゴに出会え、また魚種も多く、スズメダイの仲間やハナゴイの群れも量が多く、ワイド派にもマクロ派にも楽しんで貰えるスポットだと思います。イソバナもたくさん点在していて、その周りにスズメダイや、ベラの幼魚がつくと背景もキレイでマクロ派にはたまらない場所です。ウミウシも多いので、マクロでもワイドでも何度も通いたくなるスポットです。」(宮平さん)

小アゲナシク(コアゲナシク)

浅瀬に広がるテーブルサンゴやエダサンゴなどのサンゴ礁が美しい、まさに竜宮城のようなスポットです。

写真/宮平洋一(ダイブイン浜)

写真/宮平洋一(ダイブイン浜)

「とても浅いため自然光で美しいサンゴやケラマブルーを楽しむことができるスポットです。コンデジもGoProもワイドレンズや、フィッシュアイレンズを付けることをお勧めします。それだけで眼で観ている光景がそのままの色で誰にでも写真や動画に撮ることができます。サンゴが多いためテングカワハギや、サンゴにすむ種類の魚たちも多く、じっくりマクロ撮影をするのもお勧めです。
サンゴが多いスポットなので中性浮力スキルは必須。自然を楽しむためには自然に対するマナーを最低限身に付けてから楽しむのがダイビングでは大切だと思います。いつまでも残したい自然なので、皆さまもご協力よろしくお願い致します。」(宮平さん)

イソバナ・キンメの根

ヒレナガネジリンボウやヤシャハゼなど砂地には人気のハゼもたくさん。ハゼ大好きダイバーにおすすめです。

写真/宮崎俊孝(てぃーだマリン)

写真/宮崎俊孝(てぃーだマリン)

「スポット名の由来通りにイソバナに群れるキンメモドキもかなりの見どころなのですが、砂地のエリアにはヤシャハゼがたくさん。なので、思いっきり近づいてじっくりと撮影もしやすいです。他にも、ヒレナガネジリンボウやホタテツノハゼの一種、さらにはサンゴの中を覗くとパンダダルマハゼやアカネハゼやアカテンコバンハゼなどなど、ハゼ好きにはぜひともオススメです。」(宮崎さん)

男岩(うがん)

外洋らしい青い海にグルクン(クマササハナムロやタカサゴ、ウメイロモドキなど)が群泳しています。

写真/宮崎俊孝(てぃーだマリン)

写真/宮崎俊孝(てぃーだマリン)

「いわずと知れたザマミの海を代表する外洋のダイナミックなスポットです。比較的流れの速い場所ですが、海を知り尽くしたベテランのガイドさんにお任せいただくと、ちょうど良いそこそこの流れで、ダイナミックな地形を楽しみつつ、いろんな回遊魚なども楽しめます。よく見る回遊魚ではイソマグロ・ツムブリ・スマ(カツオ)や、水面近くのキビナゴやグルクンの大群も必見。さらには、運が良ければ大きなナポレオンやロウニンアジ、さらにはマンタやジンベエザメなど超大物なども見れることも!」(宮崎さん)

ニタハマ(新田洞窟)

動画/五味川浩史さん(ダイビングサービスコナン)

「ケラマに数ある洞窟系スポットの中でも特に洞窟エリアが広く、幾通りものパターンの光が楽しめます。水深も最大で10mと比較的初心者さんにも入りやすいのも魅力です。また洞窟以外の地形もダイナミックで、カラフルなサンゴのびっしりで、1ダイブでは回り切れないくらい見どころがいっぱいです。座間味ダイビング協会でも定期的に保全活動、リーフチェック、水中ゴミ拾いも行っています。またサンゴ保全のため、水中ブイを設置して、お客さまに綺麗な景色を見ていただくための活動も行っています。」(五味川さん)

ウフタマ

大きく枝を広げる真っ赤なリュウキュウキッカサンゴと真っ赤なユカタハタ。ケラマらしい海中景観がここにあります。

写真/宮城清(ダイビングチームあなたの清)

写真/宮城清(ダイビングチームあなたの清)

「平均水深10m、最大水深15mほどの、ビギナーから上級者(ドリフト)、カメラ派まで楽しめる癒しの系のスポット。真っ白な砂地に何百ものガーデンイールやヤシャハゼ、イソバナにはキンメモドキやスカシテンジクダイなどが舞っています。」(宮城さん)

イジャカジャ(伊釈迦釈)

浅瀬の根のトップにこれでもか!とサンゴが群生。ケラマらしいサンゴ礁の海が楽しめます。

写真/宮城清(ダイビングチームあなたの清)

写真/宮城清(ダイビングチームあなたの清)

「平均水深が6m、最大水深15mほどのどこまでも続く、色とりどりのサンゴが群生するサンゴ礁スポット。2000年代にオニヒトデで全滅したサンゴが見事に復活しています。ケラマといえばサンゴ礁! 中級者から上級者まで楽しめます。中性浮力に注意!!」(宮城さん)

海底砂漠

太陽の光が射し込む、気持ちいい水中景観を楽しんで!

写真(動画より)/五味川浩史(ダイビングサービスコナン)

写真(動画より)/五味川浩史(ダイビングサービスコナン)

「ケラマの砂は死んだサンゴが波やうねりで細かくなったものです。そんな真っ白な砂地に光が射し込むと、光の波紋が映し出され、やさしく揺れるのを見ることができます。写真でその一瞬を切り取っても良いし、揺れ動く光の波紋を動画に収めるのもお薦めです。浅い砂地であればいろんなスポットでも見られる光景ですが、特に「海底砂漠」がオススメ。ほかにも「嘉比前」「阿真ビーチ前」「ワラノー」「ウフタマ」等があります。」(五味川さん)

ニシバマ(北浜)

写真(動画より)/五味川浩史(ダイビングサービスコナン)

「ケラマ諸島を代表する人気スポット。スポットを保全するため、座間味ダイビング協会、阿嘉・慶留間ダイビング協会で使用制限を設けていて、どのダイビングサービスも月4回まで潜ること、5カ所あるブイを使うこと、それ以外は一切立ち入り禁止となっています。運良く潜れた場合は、キンメモドキ&スカシテンジクダイが着く根、魚影の濃い根、サンゴびっしりの根、混じりけのない真っ白な砂地など、最高の景色を楽しむことができます。」(五味川さん)

座間味島のホエールウオッチングはココがスゴイ!

①遭える確率が100%近く!

朝早く、山の展望台2カ所からクジラの潮吹きを見つけ、見つかったら各船長へ無線で連絡してクジラのいる場所にボートを誘導します。海の上から船で探すよりスピーディーで効率的にクジラに遭える、世界でもどこにもない仕組みですので、クジラに遭える確率が100%に近いです。

②クジラとの距離が近い!

小型ボートだから、水面がすぐそこ、クジラとの距離も近く感じます。船の上は少人数で安心です。

③クジラとの距離が近い!

ザトウクジラは小型ボート程の大きさなのでクジラから寄ってくることもあります。運が良ければ『たっくゎり』されることがあります。『たっくゎる』とは沖縄方言で『くっつく』という意味。船にくっつくように泳いだり、船の周りで様々なパフォーマンスを披露してくれることがあります。

なお、クジラにストレスを与えないよう禁止事項が設けられています。
・海面遊泳(スイム)を含めた、海中でのウオッチングはしてはならない。
・海中に魚類の鳴音及び類以音を発してはならない。
(宮城さん)

ボートのすぐ間近でクジラたちの壮大な行動をウオッチングできることも珍しくはありません

ボートのすぐ間近でクジラたちの壮大な行動をウオッチングできることも珍しくはありません
写真/宮城清(ダイビングチームあなたの清)

陸の見どころ

美しい自然と時間が止まったような島タイムを

都会的な那覇と違って、座間味島は昔ながらの素朴な雰囲気の街並みや路地、静かなビーチが広がっている。島ステイをすれば、昼はダイビング、アフターダイブは島内散策をしたり海辺でサンセットを眺めながらオリオンビールを飲んだり……など、島ステイならではののんびりとした贅沢な時間が過ごせる。

島に到着すると「おかえりなさい」と迎えてくれる宿、そして島人

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写真/後藤ゆかり

島ステイなら、星空もスゴイ!

街灯があまりないため、夜には満天の星を楽しめる。せっかくだから夜のお散歩に出かけてみよう。都会では見ることのできない星空が広がっている♪

星がちりばめられた夜空には天の川も! 座間味島の夜空は世界でも屈指の美しさ

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写真/加藤朋成(島のアトリエKIRARI)

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