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壮大なロマンあふれる日本最西端
与那国島ダイビングガイド

壮大なロマンあふれる日本最西端 与那国島ダイビングガイド

日本で最も西に位置する国境の島・与那国島。海底遺跡で一躍脚光を浴びたこの島には、昔ながらの伝統と豊かな自然が与えてくれる感動がいっぱい。ここに紹介する詳細情報をチェックして、あなたもロマンあふれる与那国島へ出かけてみてはいかがでしょうか。

与那国島のシーズナリティ

与那国島のシーズナリティ

夏から秋にかけてベストシーズンを迎える沖縄の島々の中で、与那国島だけは冬から春がベストシーズン。その理由は、12月末頃から西崎(いりざき)周辺のスポットに現れ始めるハンマーヘッドシャークの群れと、海底遺跡周辺の海況の良さ。西崎周辺や「遺跡ポイント」のある南側は、冬の北風が吹いても島陰になるため、コンディションが抜群で、海底遺跡とハンマーヘッドの両方を狙うことができます。一方、夏は透明度が抜群によく、大型回遊魚が次々に現れるゴージャスな海を楽しむことができます。

与那国島のダイビング基本情報

与那国島のダイビングは午前1本、午後1本の1日2ダイブが基本。リクエストで3ダイブも可能。ダイビングスポットまで近いため、1ダイブごとに港に戻って水面休息をとり、ランチはダイビングサービスや宿でとることに。ダイビングスタイルはほぼ100%ボートダイブで、潮の流れるところが多いので、ドリフトダイビングで潜るのが一般的。ヘッドファーストでの素早い潜降や中層での安全停止が要求されることもあります。フロートなどのセーフティグッズも持参することがおすすめ。

ドリフトスタイルで潜ることが多いので、中性浮力のスキルは必須

ドリフトスタイルで潜ることが多いので、中性浮力のスキルは必須

1日のスケジュール例

08:00 宿にお迎え、港へ
09:00 港出発 1本ダイビング
10:00~12:00 港に戻って昼食&休憩
13:00 港出発 1本ダイビング
14:00 港に戻って休憩
15:30 港出発 1本ダイビング(オプション)
16:30 港に戻って宿へ

絶対潜りたい
ダイビングスポット情報

~マークの意味~

初心者初心者OKの
スポット

中級者中級者以上向けの
スポット

洞窟洞窟やアーチなど
地形が特徴的なスポット

ハンマーヘッドのほか大物が続々登場

西崎(いりざき)中級者

●流れ/ときにかなり強い ●最大水深/35m

島の最西端の岬で、ハンマーヘッドシャーク(アカシュモクザメ)との遭遇率が高いスポット。運が良ければ、次から次へハンマーヘッドの群れが流れてくる「ハンマーリバー」が見られることも。12~5月頃が狙い目。ちなみに「ハンマーヘッドロック」「南の根」などいくつかのダイビングスポットを総称して、「西崎」と呼んでいます。ハンマーヘッド狙いで潜る場合はブルーウォーターダイビングとなるので、中性浮力は必須です。

川のように流れるハンマーヘッドの群れは大迫力!

川のように流れるハンマーヘッドの群れは大迫力!

謎に包まれた巨大な地形

遺跡ポイント洞窟

●流れ/ときにかなり強い ●最大水深/25m

1986年に発見されて以来、その独特の形状により、自然の地形か人工物かで議論が絶えない「遺跡ポイント」。島の南約100mの海底に沈む、東西約50m、南北約150m、高さ約25mの巨大な岩礁に、テラスや階段、排水路のような溝など、人の手で加工されたと思われる痕跡が見られ、調査の結果少なくとも1万年ほど前には陸上にあったことが判明しています。水深は比較的浅いものの、流れが強いこともあるので、ガイドから離れないようにすることがおすすめ。また、中性浮力をきちんととることも必須です。島の南側に位置するので、北風が吹く11~4月頃に潜りやすくなります。

テラスや階段、排水路のような溝など見どころがいっぱい

テラスや階段、排水路のような溝など見どころがいっぱい

射し込む光が幻想的

Wアーチ洞窟

●流れ/ときにあり ●最大水深/30m

水深15mほどのリーフに穴が連続して開いており、それらが棚の下でつながってドーム状になっています。晴れた日にはそれぞれの穴から太陽の光が射し込み、とても幻想的。イソマグロやツムブリなどの回遊魚が回ってくることも。

巨大な固まりをつくるギンガメアジの群れ

イソバナなどのソフトコーラルの美しさも見事

地形もマクロも楽しめる

ムーラン 洞窟

●流れ/ときにあり ●最大水深/25m

祖納の沖合に位置するスポットで、四つ叉のアーチをはじめとする複雑な地形を楽しむことができます。アケボノハゼなどの人気生物に加え、オキナワサンゴアマダイやヨコシマニセモチノウオなどのレア種も登場し、ベテランダイバーも満足すること間違いなし。

生物が豊富なので、じっくりと撮影するのも楽しい

生物が豊富なので、じっくりと撮影するのも楽しい

一面に広がるイソギンチャク畑

サバチ初心者

●流れ/ほとんどない ●最大水深/20m

水深15mほどの棚に色鮮やかなオレンジ色のイソギンチャクが群生し、たくさんのハマクマノミが暮らしています。冬はコブシメが産卵にやってくることも。魚影が濃く、流れもあまりないので、初心者からおすすめです。

視界いっぱいのハマクマノミ。写真を撮るときはそっと近づこう

視界いっぱいのハマクマノミ。写真を撮るときはそっと近づこう

どこまでも続く純白の砂地を漂う

ホワイトワールド初心者

●流れ/ほとんどない ●最大水深/30m

夏の与那国島を代表する癒し系スポット。まるでスキーゲレンデのように一面真っ白な砂地が広がっており、浮遊感を楽しみながら、爽快なダイビングを堪能することができます。オーバーハングの下には色鮮やかなイソバナが咲き乱れ、クダゴンベなどが見られることも。

砂地に点在する根の周囲でフィッシュウオッチングも楽しめます

砂地に点在する根の周囲でフィッシュウオッチングも楽しめます

旅の基本トラベル情報

与那国島ってこんな島

北緯24度27分、東経123度、日本最西端の有人島である与那国島は、沖縄本島から南西に約509km、東京からだと約1900kmの位置に浮かぶ、晴れた日には台湾も見えるという国境の島。周囲約27km、面積約29km²の小さな島には、独自の伝統と豊かな自然がつくり出す見どころがぎっしりと詰まっています。島内には祖内、久部良、比川の3つの集落があり、ダイビングサービスは祖内と久部良に点在。島の周囲は荒々しい崖で囲まれ、立神岩や軍艦岩などの奇岩がそびえる景勝地が海岸線に並んでいるので、アフターダイブに島内観光するのもおすすめです。

絶景スポット

東シナ海を一望できる自然の展望台

ティンダハナタ

●与那国空港から車で約10分

高さ約70mの切り立った崖にできた自然の展望台で、祖納の集落と東シナ海を一望できます。岩陰から湧き水が流れ出しており、洞窟なども。かつて与那国島を治めていたという伝説の女傑・サンアイイソバの碑もここにあります。

祖内の集落と東シナ海を一望

祖内の集落と東シナ海を一望

与那国島のシンボル

立神岩

●与那国空港から車で約20分

深いブルーの海から突き出した巨大な奇岩で、神々しさすら感じさせる自然の造形美が見事。展望台からはもちろん、200mほど西にある芝生からの眺めも◎。すぐ近くの海底にはモアイ像のような岩が沈んでいます。

与那国島を代表する奇岩。自然の雄大さを感じます

与那国島を代表する奇岩。自然の雄大さを感じます

壮大で力強い風景に感動

軍艦岩

●与那国空港から車で約20分

サンニヌ台の展望台から見ることができる奇岩。軍艦を浮かべたような形をしていることが名前の由来。青い海にどっしりとそびえる姿は迫力たっぷり。サンニヌ台の断崖絶壁ギリギリから見られる景観も見事です。

ぶつかる波が飛沫をあげる様子もダイナミック

ぶつかる波が飛沫をあげる様子もダイナミック

悲話が残る巨大な岩の割れ目

クブラバリ

●与那国空港から車で約15分

久部良港の北の高台にある、全長約15m、幅約3.5mの長い断層。村の妊婦を集めて岩の割れ目を飛ばせ、流産や転落死によって人減らしをしたという悲しい伝説があります。

子供を望む多くの人が訪れるパワースポット

大きな割れ目のある岩が点在

夕景の美しさも見事

西崎・日本最西端の碑

●与那国空港から車で約15分

国境の島を体験できるのが、西崎灯台のところにある「日本最西端の碑」。高台にあり、見晴らしが素晴らしく、天気がいい日には、ここから台湾が見えることも。与那国町観光協会、空港の観光案内所などで「日本最西端の証」を手に入れることもできます。

東屋でのんびりくつろぐのもおすすめ

フォトスポットとしてもおすすめ

変化する海の色が美しい

ナーマ浜

●与那国空港から車で約15分

久部良漁港の傍らにある小さなビーチ。ここから眺める夕陽も非常にきれい。穏やかなコンディションなので、小さい子供連れでも安心して楽しむことができます。

青い海と白砂のビーチのコントラストがきれい

青い海と白砂のビーチのコントラストがきれい

おみやげ

マイルドでまろやかな味わい

与那国島の天然塩

手軽でかさばらないおみやげとして人気なのが、与那国島の天然塩。与那国ブルーの海水を煮詰めて製塩され、その味わいはマイルドでまろやかと評判です。

粒の大きい粗塩は、ほどよい苦みが特徴

粒の大きい粗塩は、ほどよい苦みが特徴

琉球王朝時代の伝統製法で作られた泡盛

どなん

「花酒」と呼ばれるアルコール度数60度の泡盛は島の名物。中でも人気があるのが、かつて琉球王朝に献上されていたという「どなん」。25度、30度という一般的なアルコール度数のものもありますが、せっかくなら60度にチャレンジしてみては。

芳醇な香りと優しい辛さが病みつきに

芳醇な香りと優しい辛さが病みつきに

素朴な色合いが美しい

与那国織

草木染めによる素朴な色合いが美しい与那国織。島ならではの着物や帯だけでなく、手ぬぐいやネクタイ、バッグなどの製品もあり、おみやげにおすすめです。

ここでしか買えない銘酒もあります

女性へのおみやげに最適

アクセス情報

日本各地から与那国島へ

空路で行く場合は、本土からの直行便はなく、那覇または石垣を経由して行くことになります。羽田早朝発の石垣直行便を利用すれば、昼頃に与那国島に到着することも可。石垣島から「フェリーよなくに」を利用して船でも行くことができます。

※2019年12月現在の情報です。

那覇⇔与那国島 約1時間半

石垣島⇔与那国島 約30分

石垣島⇔与那国島 約4時間

那覇~与那国間はRAC(琉球エアーコミューター)が、石垣~与那国間はJTA(日本トランスオーシャン航空)とRACが運航しています

那覇~与那国間はRAC(琉球エアーコミューター)が、石垣~与那国間はJTA(日本トランスオーシャン航空)とRACが運航しています

島内の交通

集落内は徒歩で移動できますが、離れた所へ行くときはレンタカーやレンタバイク、タクシーを利用するのがおすすめ。バスもあります。

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