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自然写真家 高砂淳二さんザトウクジラに逢いに行く
タヒチ島&ルルツ島

タヒチ島&ルルツ島

自然写真家の高砂淳二さんがザトウクジラを撮りたい!ということで昨年2024 10月下旬、マリンダイビングWeb編集ライター 後藤ゆかりが同行し、クジラと泳げるタヒチ島とルルツ島へ向かいました。高砂さんの撮り下ろしの作品と旅のレポートをお届けします。

※2025年3月現在の情報です

写真/高砂淳二
協力/タヒチ観光局、ハワイアン航空
レポート/後藤ゆかり(MDwebデスク)

タヒチはザトウクジラ天国

南極から出産と子育てのために到来

自分で吐いた泡をヒレでいじりながら遊んでいるように見える

自分で吐いた泡をヒレでいじりながら遊んでいるように見える

タヒチでザトウクジラと泳げるの? ホエールウオッチング?と意外に思う方も多いかもしれません。
南半球のタヒチ(正式名称はフランス領ポリネシア)の島々には毎年7~10月頃、南極からザトウクジラが繁殖、出産、子育てのために北上してくるのです。
1982年、世界で捕鯨が禁止され、代わってホエールウオッチングがブームになります。タヒチでも5つの諸島の中で最南端にあるオーストラル諸島のルルツ島でクジラがよく見られることがわかり、南半球の島々の中でもいち早くホエールウオッチングやホエールスイミングの島として人気が急上昇。日本のクジラ愛好家もたくさん訪れています。
その後ソシエテ諸島のモーレア島でもザトウクジラとの邂逅頻度が高いことがわかり、1990年代からタヒチ島でも特に自然豊かで人口密度の小さなタヒチ・イチでクジラとの遭遇率が高くなり、ツアーが始まったのです。
昨年10月下旬、自然写真家の高砂淳二さんがタヒチに行くのを機にザトウクジラも撮影したい!とタヒチ島、ルルツ島を訪れることになりました。

探し出して5分足らずでクジラの姿が! タヒチ島

高砂さんも驚くクジラたちの多様なパフォーマンス

タヒチ・イチの南端付近にさしかかり、ザトウクジラを探すことに。すると青い海面から湧き上がるようにクジラの巨体が目の前に現れました!

タヒチ・イチの南端付近にさしかかり、ザトウクジラを探すことに。すると青い海面から湧き上がるようにクジラの巨体が目の前に現れました!

私たちを案内してくれるのは、タヒチ島の《Tahiti Iti Diving》。
朝7時半頃、早目に到着した私たちを迎えてくれたのは、同社3代目のオーナー、トーマスさん。フランス出身でタヒチ在住歴は8年。撮影用にとチャーターボートを仕立ててくれて、奥さんとともに出発しました。港を出て約40km先のタヒチ・イチ南端を目指します。
インナーリーフを走りながら、トーマスさんは急峻な山や数々の滝、人が暮らす最南端の集落の説明や、今シーズンのザトウクジラ状況を話してくれます。2024年9月15日にザトウクジラを目撃、ホエールウオッチングが始まり、10月下旬もまだまだOK、この分だと11月中旬、いや12月頃までは期待できると話していました。年によっては12月、1月にも見られたことがあるとか。
探し出して5分も経たないうちに、海面でジャンプしたり胸ビレを叩いたりするクジラが見えました。トーマスさんが母子クジラ、そしてエスコートの3頭がいると教えてくれます。

南半球のザトウクジラはお腹が白い

水面にお腹を向けて日向ぼっこをしているような子クジラ

水面にお腹を向けて日向ぼっこをしているような子クジラ

タヒチで見られるザトウクジラは、北半球で見られるザトウクジラと違ってお腹が白いのが特徴です。どうしてそんな違いがあるのかわかりませんが、南半球のザトウクジラはお腹が白いのです。
「でも、最近はお腹が黒い個体も確認されていて、今は黒いお腹のものが増えています。たぶん黒いほうが遺伝子が強いのではないか」とトーマスさんは言います。

クジラの邪魔にならないアプローチ

体長10mぐらいある母クジラと、おそらく生後2~3カ月の子クジラ。子クジラが母にじゃれる様子がかわいらしい

体長10mぐらいある母クジラと、おそらく生後2~3カ月の子クジラ。子クジラが母にじゃれる様子がかわいらしい

そんな話をしながら、ボートをゆっくり走らせ、クジラたちにエンジン音を聞かせて慣らしていくのです。クジラたちはとても近くでジャンプしたり遊んでいるのに、トーマスさんはなかなか水中には入らせてくれません。クジラたちはテールアップして潜降してしまいました。
しかし、20分もしないうちにまた近くに上がってきて遊び、再び潜っていきます。3度ぐらい繰り返したでしょうか。1時間ぐらい船上で待ったでしょうか、トーマスさんが「そろそろ行こうか」と私たちを促します。
トーマスさんの後ろすぐには高砂さん、そして離れて筆者が追いかけます。
すぐに小さな子クジラ、そして背後に子どもの倍以上はある母クジラがゆっくりと泳いでいました。子どもはお母さんにじゃれるように周りをせわしなく泳いでいます。

高砂淳二さんも感激する母子クジラ

しばらく遊んで慣れてきた頃を見計らって、子クジラと一緒に泳ぐトーマスさん

しばらく遊んで慣れてきた頃を見計らって、子クジラと一緒に泳ぐトーマスさん

クジラたちは全然逃げることなく、私たちの前の前でのんびりとしています。トーマスさんはしばらく水面やちょっと浅く潜って様子を見ていましたが、大丈夫と思ったのでしょう、ぐいぐい潜降していきます。でも、子クジラはもちろん、母クジラも警戒するそぶりは見せません。
「クジラへのコンタクトの仕方が素晴らしい!」と高砂さん。実際にクジラと一緒に泳ぐまでに時間をかけて、私たち人間が危険ではないことを知らせ、最終的にはたっぷりと一緒に泳ぐことができたわけです。

子クジラが高砂さんに興味を持ったのか正面から近づいてきました

子クジラが高砂さんに興味を持ったのか正面から近づいてきました

しばらく3頭のザトウクジラの周りで泳いでいると、子クジラが高砂さんか高砂さんが持つ水中カメラの透明なドームポートに興味を持ったのか、高砂さんに向かって直進してきました。そのすぐ後ろにいた筆者も目の前に子クジラが来てしまったのですが、身体をひねったかと思ったら水中でブブブーッという異音。目の前は真っ白に。なんとウンチをしたのです。うわ~!と驚きましたが、遊びの一環だったのでしょうか? やられました! それでも子クジラはまだ遊んでくれたんですけどね。
たっぷり撮れたと上がって来た高砂さん。ボートに全員上がってまた海上に現れる母子クジラを4~5組見て、少し水中に入ったりしながら、一日が過ぎていきました。

高砂さんはボート上で「世界中でいろいろなクジラの撮影をしてきたけれど、こんなにすぐにいい状態で会えるのは珍しい。一日、いや、実質半日で、過去は3日間ぐらいかけてもなかなか撮れなかったクジラのシーンを撮ることができた!」と感激を口にしていました。

ルルツ島、海中で聴いたクジラの歌

陸で姿、水中で声は聴こえたものの…

ブリーチングもエキサイティング

ブリーチングもエキサイティング

タヒチ島を出て、ザトウクジラに逢える島、ルルツ島へ。ファアア空港から約570km南下した、南回帰線の南に位置するオーストラル諸島の温暖な島です。でも、私たちが訪れた10月最終日は南風が冷たく、ボートキャプテンは分厚いジャケットを着込んでいるほど。
初日に私たちを案内してくれたのは、普段はフィッシャーマンのホエールウオッチングガイド、マヌテア(Manutea)さん。「この頃クジラはいるんだけど、水中で一緒に泳ぐのは難しくなっている」と残念な言葉。しかも「普段は11月頃まで見られることもあるんだけど、去年は10月10日が最終日だった」と言う。ダメ元で行きます!
港を出港して、それでも3~4組の母子クジラを海上で確認することができました。水中にも入りましたが、鳴き声は聴こえるものの姿が見えません。
波もあってなかなかハードな海上で、それでもクジラのブリーチングの一瞬を捉えた高砂さん。さすがです。

マヌテアさんが用意してくれたマグロの刺身とカルパッチョのランチ。こちらのマグロは赤身が大人気

マヌテアさんが用意してくれたマグロの刺身とカルパッチョのランチ。こちらのマグロは赤身が大人気
Photo by Yukari Goto

ちなみにルルツ島では食料や日用品などほとんど全てを島外から買い入れなくてはならないため、メイン料理は島周辺でとれる魚が多い。でもこれがとても美味しいのです。朝夕は宿泊施設で食べますが、日中のエクスカーションでは昼食付きにすることをお勧めします。今回はマヌテアさんが自分で釣ったマグロをさばいて、刺身とカルパッチョにして持ってきてくれました。人生最高の美味しさ!

クジラの島ルルツのホエールウオッチングは8~9月が狙い

翌日も同じような状況で、しかも私たちは夕方の便でタヒチ島に戻らなくてはならず、時間がありません。一日目と同じ状況で、海上にクジラはいるのだが。水中に入ると一瞬微かに大きな母クジラが見えたけれど、写真を撮るには厳しい状況でした。
ルルツで宿泊した《Vaitumu Village》のマネージャーは、「ルルツの今頃のクジラは、モーレア島とかタヒチ島に行っていたものが立ち寄ってくることが多い」そうで、なかなか島に居着かないのだとか。 また、マリテアさんは「9月に来るとほぼ100%、泳げるよ」とのこと。ルルツ島のホエールウオッチングは10月でもいいけれど、一緒に泳ぐとなると、タヒチ島などより早い8~9月のシーズンを狙ったほうがいいいようです。

タヒチのホエールウオッチングルール

いつまでもクジラと平和に遊ぶために

ザトウクジラが目の前で見られることはとても貴重な体験

ザトウクジラが目の前で見られることはとても貴重な体験

大きなものでは体長15~16mにもなるザトウクジラ。そんな巨大な生物と一緒に泳げる海は世界でもとても希少です。タヒチ、フランス領ポリネシアは国際連合の排他的経済水域であるとともに野生生物保護区になっていて、捕鯨は法律で禁じられているのは当然のこととして、ホエールウオッチングに関しても厳しく規制されています。
まずフランス領ポリネシアでクジラと一緒に泳ぐには、認可を得た公認ガイド付きの団体ツアーに参加することが必要です。タヒチ島、モーレア島では数多くツアーが開催されています。またルルツ島でもエクスカーション専門店のほか、ホテル開催のツアーもありますので、そうしたツアーに参加しましょう。

ホエールウオッチングのルール

フランス領ポリネシア環境局が出しているホエールウオッチングルールのパンフレット

フランス領ポリネシア環境局が出しているホエールウオッチングルールのパンフレット
(タヒチ観光局公式サイトより引用)

ホエールウオッチングのツアーに参加する場合も、クジラにストレスをできるだけ与えたり傷つけたりしないように、タヒチでは数々のルールが設けられています。
・クジラから300mの距離にいる航空機、船舶は3ノットより遅いスピードに減速する
・クジラがボートに近づいてきたらモーターを止めずにニュートラルにする
などとオペレーター側が注意すべきこともありますが、ゲストが守るべきルールがあります。
・クジラの前でスピードを出したり、方向変更を急激に行わない
・15分以上一緒に泳がない
・泳ぐときは30m以上間をあける。また潜降するときも同様
・母クジラなどと一緒ではない子クジラには近づかない
・リーフや陸にクジラが打ち上がらないように泳ぐ
ほか、いろいろなケースに応じて規制されていますので、しっかりと守って泳ぐようにしましょう。いつの世までもクジラと人がこの海域で共存するためにも、大切なことです。

タヒチ島 行くたびに好きになる!旅プチガイド

タヒチ島ってこんな島&宿泊情報

空港から車で10分、プナウイア地区の海辺にある《Te Moana Tahiti Resort》。早朝の様子

空港から車で10分、プナウイア地区の海辺にある《Te Moana Tahiti Resort》。早朝の様子
Photo by Yukari Goto

タヒチ島はタヒチ島滞在でも離島への中継地点としても、必ず訪れる島。またフランス領ポリネシアの首都ともいえる街、パペーテがあることでも知られています。大小2つの丸い島が繋ぎ合わされた逆ひょうたん形の島は、大きいほうがタヒチ・ヌイといって、パペーテ、ファアア国際空港があります。パペーテの周辺には、世界的な大手のリゾートホテルも数多く、ダイビングサービスもあり、リゾート滞在でダイビングをするのにお勧めです。
私たちは空港から10分の《Te Moana Tahiti Resort》には深夜チェックインして、朝食後チェックアウトをしたのですが、ラグーンに面した気持ちのいいリゾート。全120室と手頃なサイズ感で、朝食ビュッフェも充実。離島への前後泊にも便利です。

パペーテから車で10分ほどの海辺の高級リゾート《Le Tahiti by Pearl Resorts》のメインプール

パペーテから車で10分ほどの海辺の高級リゾート《Le Tahiti by Pearl Resorts》のメインプール
Photo by "Le Tahiti by Pearl Resorts"

また、空港からパペーテを経由して約30分の《Le Tahiti by Pearl Resorts》は、タヒチの島々に点在するデラックスなパールリゾーツ系列だけあって、全120室に16もの客室カテゴリーがある贅沢な造り。マタヴァイベイの美しいラグーンに面した、開放感あふれる眺めが抜群です。

ホエールウオッチングならタヒチ・イチ近くのここに滞在!

周りにほとんど何もない長閑な海辺に立つ《Sublime Tahiti Beach Retreat》

周りにほとんど何もない長閑な海辺に立つ《Sublime Tahiti Beach Retreat》

今回、タヒチ島での私たちの目的はザトウクジラでしたので、滞在はタヒチ・イチに近いエリアでした。宿泊したのは《Tahiti Iti Diving》から車で約10分の海辺のリゾート《Sublime Tahiti Beach Retreat》(空港からは約45kmで1時間強)。海辺にプール、簡単なキッチン付きの部屋もあるコテージが6棟のこぢんまりとしたホテルです。周辺に民家がぽつぽつとあるぐらいでとても静か。朝夕は鳥のさえずりが気持ちいいところです。目の前には穏やかなラグーンがあり、ひたひたと打ち寄せるさざ波がバックグラウンド。夜は街灯がほとんどないので星空もめっぽう美しく、隠れ家のようでした。

タヒチ島リゾートの食事情

コテージに届けてくれた朝食。マンゴーの生ジュース、ヨーグルト、パン数種、フルーツ数種のコンチネンタルブレックファスト

コテージに届けてくれた朝食。マンゴーの生ジュース、ヨーグルト、パン数種、フルーツ数種のコンチネンタルブレックファスト

レストランは1つありますがたまたまスタッフがお休み中で、到着日の夜は開いておらず、マネージャーが直々に車を出して、約2km北にある《Magasin Vaima》に買い出しに。宿泊した客室はキッチン付きとのことでしたがコンロがないので、電子レンジでの調理となりました。スーパーの行き帰りにクローズしていましたが、飲食店もありました。
朝食は「必ず作る」とのことで、翌朝部屋のテラスに届けてくれました。あまりのボリュームに驚きましたが、どうやら2人分でした(笑)。でも、高砂さんのコテージにも同じ量の朝食が届いていましたよ。

タヒチ島内の移動手段

ピエロがお面をかぶったまま寝ているような、尖った塔が特徴的なタヒチ・イチの山並み。山の自然が豊かだから海もまた豊かな生物相になっているのでしょう

ピエロがお面をかぶったまま寝ているような、尖った塔が特徴的なタヒチ・イチの山並み。山の自然が豊かだから海もまた豊かな生物相になっているのでしょう

パペーテ周辺滞在でもレンタカーがあったほうが便利なのですが、街なかは駐車スペースを確保するのが大変なので、日中ダイビングなどのアクティビティをして過ごす方はタクシーを利用することをお勧めします。
タヒチ・イチの場合、ダイビングサービスへは自力で行くことになるので、レンタカーがあると便利です。また、近くのスーパーマーケットなどへも車があるほうが便利です。日本とは違って右側通行なので注意しましょう。

ルルツ島 なーんにもないのが最高 旅プチガイド

ルルツってこんな島

ルルツ島の空港沖。向かって左手に大きな港があります
Movie by Yukari Goto

クジラの島として知られるルルツ島は。パペーテから約1時間半、オーストラル諸島にある超離島です。南北に長く一周約30km余り、面積約32平方kmの小さな島は、最高標高385mのマヌレヴァ山を含め山がちで、海岸線は急峻なところが多いのが特徴です。タヒチ島などと同様、裾礁の島で、隆起した島の山肌に貝殻がちりばめられているのもおもしろいところ。ホワイトビーチが広がり、ラグーンが美しい場所もあります。コーヒー豆が栽培されているほか、野菜や花の産地としてもルルツ島は有名です。

ルルツ島の宿泊事情

《Vaitumu Village》はホワイトビーチ沿いに広がる敷地にあり、中央にはプールが

《Vaitumu Village》はホワイトビーチ沿いに広がる敷地にあり、中央にはプールが
Photo by Yukari Goto

プールサイドにはかわいいコテージが7棟。ベッドは天蓋付きでラブリー

プールサイドにはかわいいコテージが7棟。ベッドは天蓋付きでラブリー
Photo by Yukari Goto

私たちが泊まったのは《Vaitumu Village(ヴァイツム・ヴィレッジ》という、空港から車で10分足らず、北西部の美しい海岸線に位置するリゾートです。ルルツ島最大級とはいえ7棟のコテージのこぢんまりした造り。クジラのシーズンにはビーチからクジラが泳いだり潮吹きをしたりするのを見ることもできる絶好のロケーションにあります。ホテルにホエールウオッチングの公認ガイドがいて、シーズン中は3時間のツアーを午前午後と出しているのが便利です。
いずれの宿泊施設もキャパシィが小さいので、早目に予約をすることが大切です。

ルルツ島の食事情

《Vaitumu Village》のある日の昼食は、マグロのステーキ

《Vaitumu Village》のある日の昼食は、マグロのステーキ
Photo by Yukari Goto

ルルツ島には集落が3つあって、マガザン(magasin)と呼ばれる食糧が買える雑貨店があります。飲食店は空港とほかに2~3軒ぐらいしかないので(しかも営業時間が短い)、宿泊施設で食事が食べられるようにご予約を。
滞在中、朝晩はビュッフェ形式で、美味しい料理をおかわりすることもできました。昼食もお願いすれば“今日のランチ”を出してくれます。素材を生かしたフランス料理はソースやスープがとてもいい味わい! 高砂さんも毎回大喜びでした。

ルルツ島の観光とお土産

空港の売店ではルルツ島伝統の手作り製品を展示販売

空港の売店ではルルツ島伝統の手作り製品を展示販売
Photo by Yukari Goto

ルルツ島へはホエールウオッチング目的で行くのが一般的ですが、ほかの島では味わえないのんびりとした雰囲気や大自然、トレッキングなどを楽しむ観光客も稀に訪れます。中でも人気なのは、島にいくつもある洞窟へのトレッキング。最近はケービングが流行っているので興味のある方もいるのでは?
手軽に島の魅力を見るには、空港周辺が便利です。チェックインした後でも飛行機待ちの時間で行ける洞窟があります。
また、ルルツ島では‘タコの木’(パンダナス)の葉で編んだクラフト製品が伝統的なお土産となっています。これも空港の売店で展示販売があります。帽子やかごバッグなどタイプいろいろ。お気に入りのものを見つけてみては?

空港から徒歩5分もかからず行ける洞窟

空港から徒歩5分もかからず行ける洞窟
Photo by Yukari Goto

来島した人だけでなく島を旅立つ人にもレイが贈られる。ブーゲンビリアの花の間は柑橘系の皮が!

来島した人だけでなく島を旅立つ人にもレイが贈られる。ブーゲンビリアの花の間は柑橘系の皮が!
Photo by Yukari Goto

タヒチのザトウクジラの作品を撮影!

自然写真家 高砂淳二さんプロフィール

高砂淳二さん

高砂淳二さん
Junji TAKASAGO
(プロフィール)
1962年宮城県石巻市生まれ。自然写真家。
熱帯から極地まで世界中の国々を訪れ、海中、生きもの、虹、風景、星空など、地球全体をフィールドに、自然の繋がり、水や生命の循環、人と自然の関わり合いなどをテーマに撮影活動。著書、写真展多数。テレビやラジオ、雑誌、講演会などでも活躍。2022年には自然写真界最高峰といわれる「Wildlife Photographer of the Year」自然芸術部門で最優秀賞を受賞(ロンドン自然史博物館主催)。2024年にはパリの日本文化会館で写真展を開催するなど世界的にも有名。また写真展「この惑星(ほし)の声を聴く」を開催、同名の写真集も出版。海の環境NPO法人OWS副代表理事。

≫高砂淳二オフィシャルサイト

≫マリンダイビングWeb「水中写真家 作品探訪」~高砂淳二さん

タヒチの旅のお役立ち情報

文化や歴史もおもしろいタヒチの島々

タヒチ(フランス領ポリネシア)へは、エア タヒチ ヌイの直行便の他、ハワイアン航空のホノルル経由便、ニュージーランド航空のオークランド経由便にてアクセスできます。南太平洋のポリネシアの発祥地でもあるタヒチは、私たち日本とは全然異なる文化や歴史を持って発展してきたところ。言葉もそうですが、ダイビングの仕方もホテルでの過ごし方も、違いを楽しんでみるのも旅の楽しいところです。また、日本のようにすぐそこに24時間営業のコンビニエンスストアがあるということはありません。タヒチ島には遅くまで開いている飲食店やマガザンはありますが、離島では皆無といっていいので、営業時間や定休日もよくチェックして過ごすことをお勧めします。

≫タヒチの島々への旅 基本情報はこちら

ハワイアン航空で快適にタヒチへ!

ハワイアン航空のエクストラ・コンフォート席に配られるアメニティセットがかわいい! 便利!!

ハワイアン航空のエクストラ・コンフォート席に配られるアメニティセットがかわいい! 便利!!
Photo by Yukari Goto

今回、私たちはハワイアン航空でホノルル経由でパペーテに入りました。 ハワイアン航空は成田、羽田、関西から毎日、福岡から週3便、ホノルルへ飛んでいて全国からタヒチに行くのに便利です。ホノルル-パペーテは週1便、土曜日発なので、日程を調整して出かけるといいでしょう。所要時間は例えば羽田からホノルルへは約7時間、ホノルルからパペーテへは約5時間45分です。 ハワイアン航空は、ハワイらしいおもてなしとサービスでとても快適な上、日本路線、ホノルル‐パペーテ線を含むエアバスA330型機で運航される路線すべてでStarlinkのWi-Fiが無料で使用できます。また、乗り継ぎもある私たちはエコノミー席の中でも「エクストラ・コンフォート席」という足元が広い席を選択。背の高い高砂さんも余裕で足を伸ばすことができ、快適なフライトを楽しめました。ほかにもセキュリティチェックの通過や優先搭乗で機内に早めに入り、機内持ち込み手荷物の収納スペースを早めに確保することができるサービスなどが受けられますので、アップグレードもお勧めです。

取材レポートもご覧ください≫ハワイアン航空でタヒチに取材!

≫ハワイアン航空

旅する前にチェック! タヒチ観光局サイト

タヒチに旅するにあたって特に準備することはありません。でもどんなところか? どんな宿泊施設があるのか? 通貨や言葉は?といった、概要から細かいことまで知りたいことを《タヒチ観光局》の公式サイトでは教えてくれます。タヒチの大自然を永遠に守っていくためのサステナビリティあふれる過ごし方の提案もありますので、ぜひご覧ください!

タヒチ観光局

≫タヒチ観光局公式サイト

Photographs by Junji Takasago
Special Thanks to Tahiti Tourisme, Hawaiian Airlines
Text by Yukari Goto

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