「おいしい空気」でダイビング!
沖縄 石垣島
feat.東亜潜水機

ダイビングに必ず使う圧縮空気(※)。安全なダイビングのためにも自分たちが吸う空気にはとことんこだわりたいですよね。今回は長年海にも空気にもこだわり続けている、石垣島のダイビングサービス《シーフレンズ》の砂川恵彦さんにお話を伺いました。
※近年はエンリッチド・エア・ナイトロックスなどやテクニカルダイビングで混合ガスを使用することがあり、空気も含めて「圧縮ガス」と呼ぶことが増えています。また、タンクのことを「シリンダー」と呼ぶダイビング教育団体もあります。
※2025年5月現在の情報です。
マンタ天国/ダイビング天国 石垣島
石垣島出身の砂川恵彦さんが語る島の魅力

石垣島の南に広がる日本最大のサンゴ礁、石西礁湖。沖に見える平らな島は石西礁湖最南端のパナリ(新城島)
Photo by Marine Photo Library
石垣島(八重山諸島)の周りには、世界に負けない海が広がっていることは間違いないでしょう。
八重山諸島の中心石垣島から、竹富、黒島、パナリ、波照間、小浜、西表、嘉弥真島など近くにたくさんの島々があり、ダイビングスポットも砂地、地形、サンゴ、大物など各離島海域で観察する生きものが違ってきます。
しかし、石垣島と言えばやっぱりマンタですね!!
今年はマンタも調子よくて、川平石崎だけじゃなくて、新城島(パナリ)方面でも今の時期でもマンタが出ています。
マンタを見るならいつ?

石垣島といえば、日本が誇るマンタパラダイス!
Photo by Marine Photo Library
石垣島周辺では年中マンタが見られます!!
夏~秋は「川平石崎周辺マンタスクランブル」、「マンタシティ」でよく見ることができます。
冬から春は、黒島、パナリ島周辺でマンタを見ることができます。
ほかにも「ヨナラ水路」や「野原ゾネ」などでマンタが見られるポイントが石垣島周辺にたくさんあります。
マンタ以外にも見どころいっぱい!

オスのコブシメたちが体に威嚇模様を作って激しく闘っているシーンが見られることも
Photo by Ibuki Hasa(Sea Friends)

神秘的な交接シーンが目の前で見られるかも!
Photo by Ibuki Hasa(Sea Friends)

メスがサンゴの隙間に卵を産みつけている間、オスはエスコート。体の模様がやさしげになっています
Photo by Yoshihiko Sunagawa(Sea Friends)
冬から春にかけてはコブシメの産卵! すべてのダイバーさんに見てもらいたいですね。水深5~10mのところにあるユビエダハマサンゴに産卵しにやってきます。
多いときは10~15匹以上が集まり、産卵しているメスの側でオス同士の激しい闘いが繰り広げられています。
激しい闘いのすぐそばで隠れて交接している要領のいいコブシメのオスもいたり、オス同士が体の模様を変えて激しく威嚇し合う姿はずっと見てられます。
ほかにも春先から夏にかけて様々な魚たちの繁殖行動が見られ、夏頃からはハッチアウトしたかわいらしい幼魚が増えてきます。
春、秋には回遊魚の大きな群れも迫力ものですし、秋の終わり頃からはウミウシも増えてきます。
一年中、石垣島の海はダイバーが楽しめる、理想的な海なんです。ウミガメもあちこちで会えますよ♪

竹富島や黒島周辺の石西礁湖内のスポットは、白砂の浅瀬に根が点在。キンメモドキやスカシテンジクダイが群れる根も圧巻です
Photo by Yoshihiko Sunagawa(Sea Friends)
シーフレンズが勧める石垣島のダイビングスポットBEST5
魅力あふれる石垣島の海。数あるダイビングスポットの中から選ぶのは難しいですし、マンタスポットだけでも5つぐらいありますが、ここは《シーフレンズ》の砂川さんに5カ所、セレクトしてもらいましょう! 厳密にいうと、もっと選んでくれちゃいましたが(笑)
1 マンタシティ&川平石崎マンタスクランブル

「マンタシティ」はクリーニングステーションの水深も浅く初心者も安心
Photo by Yoshihiko Sunagawa(Sea Friends)
川平石崎エリアにある、世界的にも有名でマンタ遭遇率のとても高いスポットです。そして、世界で一番マンタを観察しやすいポイントだと思います。
浅い水深でマンタのクリーニングシーンが見られるので、ビギナーもブランクダイバーの皆さんもストレスなくマンタを見ることができます♪ 秋にはマンタトレインといって、マンタが列になって泳ぐ姿は圧巻です。
石垣島に来たら一度はマンタスポットで潜ってみてください。
2 黒島マンタランチポイント

水面近くで捕食しているマンタたち
Photo by Ibuki Hasa(Sea Friends)
「マンタランチポイント」は、ここがスポットですとは決まっていません!!
マンタが水面で捕食してる場所がスポットになります!! 多い時は20枚以上のマンタ水面で捕食してたりするので、どこを見てもマンタ、マンタ、マンタと夢のようなスポットです。冬季限定。
大きな口を開けてダイバーに向かってくる姿は迫力満点です。冬は石垣島でも寒いですが、マンタに囲まれるなら寒さも吹き飛びます(笑)。
3 大崎エリア

ハマクマノミの子どもをはじめ、かわいい魚もいっぱい
Photo by Yoshihiko Sunagawa(Sea Friends)
石垣島の西、大崎エリアはダイビングスポットが密集していて、季節によってはコブシメの産卵、マンタの捕食などが見られ、マクロ類も豊富でナカモトイロワケハゼやニチリンダテハゼ、ヤノダテハゼ、ジョーフィシュなど人気者がズラリ。甲殻類などもレアな生きものが多くいます。ここ数年でカメが増えて、潜れば必ずカメにも会えるスポットにもなっています。
4 米原フカピ

色鮮やかなアカネハナゴイが乱舞するサンゴ礁
Photo by Yoshihiko Sunagawa(Sea Friends)
島の北側、米原(よねはら)沖にあるサンゴが元気に広がるエリアで、デバスズメダイ、アカネハナゴイなどの魚たちが乱舞する様はまるで水族館のよう。
キンギョハナダイの群れに癒されるだけじゃなく、アーチがあったり、ジュータンのようにエダサンゴがびっしり敷き詰められているエリアがあったり、1ダイブでは回り切れないくらいのスポットです。
5 屋良部ホール

まばゆい光が暗い洞窟内に射し込み神秘的
Photo by Yoshihiko Sunagawa(Sea Friends)
天気の良い日には、やっぱり地形のポイントもお勧めです。
ここは大崎の北、石垣島の西端にある屋良部崎(やらぶざき)の地形スポットで、太陽の角度や雲の動きなどタイミングがよければ、サンゴの隙間からまばゆい光がレーザービームのように射し込みます。自然が生み出す光のレーザーは見てても圧巻で水中にいるのも忘れるくらいの美しさです。
夏には、キンメモドキの群れがアーチに群れるので、こちらも見応えがあります。
おいしい空気にこだわるシーフレンズ
石垣島で最も長い歴史のあるお店のひとつ、シーフレンズ

機動力を生かした新艇「Benimaru」は使い勝手のいいダイビング専用ボート
Photo by Sea Friends
ここまで石垣島の海について語ってくれた砂川恵彦(よしひこ)さんは、《シーフレンズ》の2代目代表。2004年に店を引き継ぎ、2010年に株式会社シーフレンズとして新たにスタートさせています。1982年創業で創業者は砂川恵勝(けいしょう)さんという石垣島の海を開拓してきたレジェンド的存在。水中写真等でマンタの存在を日本のみならず世界中のダイバーに広めてきました。現在も時々船長として登場します。

利用している石垣港から車で約10分のお店
Photo by Sea Friends
お店は石垣市内の港から車で10分足らずの便利な場所にありますが、港のダイビングボート集合・解散というスタイルを取っていて、ダイビングが終わって港に到着するまでにダイビングログも作成され、ボートから下りたら携帯などで写真撮影ができるという便利さに。ブログも毎日更新されていて必見です。
新しいダイビングスポット開拓したり、波照間島や黒島、パナリ方面へ遠征するなど、アツイ石垣島を楽しませてくれますよ♪

常駐ガイド3名。右から、ヨッシーこと砂川恵彦さん、さきこと小林さきさん、まっちゃんこと松井大貴さん
Photo by Sea Friends
自社でこだわりの空気を製造・販売
《シーフレンズ》は2010年からタンク(シリンダー)のレンタル業を拡大。エンリッチド・エア・ナイトロックスもレンタルするなど、島中の多くのダイビングショップに“おいしい空気”を提供しています。定期的なタンク検査も同時期にスタートさせ、おいしい空気提供のバックアップも整えています。

昨年導入した東亜潜水機のコンプレッサーYS-85V
Photo by Sea Friends
「2024年10月に初めて東亜潜水機さんのコンプレッサーを購入して使わせていただいています。YS-85Vを使わせていただいてますが一番びっくりしたのは、音の静かさと温度。今までのコンプレッサーは音が非常にうるさかったのに加え、コンプレッサーからの熱が凄くて機械からの熱でコンプレッサーが停止してしまいましたが、85Vは水冷式のコンプレッサーなので音も非常に静かで、水を循環させてコンプレッサーを冷やしているので、熱さでコンプレッサーが停止することなく、石垣島の暑さのなかでもフルで稼動することができています。

毎日たくさんのおいしい空気を作っています
Photo by Sea Friends
また、国産ですので万が一故障した場合も対応が素早く対応していただけることが一番の安心感ですね。
石垣島に訪れるダイバーの皆さんに美味しい石垣島の空気をお届けできるように東亜潜水機さんのコンプレッサーでどんどんタンクに空気を充填していきたいと思います」
新たなユーザーになった《シーフレンズ》の砂川さんだが、性能の良さにすっかり虜になっているようですね。
※YS-85Vについては、下記に紹介があります。
■シーフレンズ
〒907-0023 沖縄県石垣市石垣346
TEL:0980-82-0863
E-mail: info@sea-friends.net
画像提供/シーフレンズ
ライター/後藤ゆかり(MDWebデスク)
おいしい空気で安心ダイビングを!
画像提供/東亜潜水機
東亜潜水機とは
《シーフレンズ》が愛用しているのは水冷式コンプレッサーで大量の高圧ガス使用に適した「YS-85V」(ナイトロックスにも対応)。これを開発製造しているのが、東亜潜水機です。大正13年に創業した日本で最も古い潜水機器メーカーになります。長年、消防や自衛隊の救命救助用コンプレッサーや、潜水作業用コンプレッサーの開発を手掛ける圧縮空気のプロフェッショナル集団です。
ダイビング業界でも「東亜潜水機の空気はおいしい」「東亜潜水機のコンプレッサーは充填が早い」「東亜潜水機のコンプレッサーは壊れない」と言われる日本のトップメーカー。皆さんがダイビングをするときの空気も、東亜潜水機のコンプレッサーで充填した空気かもしれません。
パワフル、静粛・低振動、コンパクト。全モデルに独創の技術が息づいています
●YSシリーズ 移動・空冷式
充填場所を選ばない機動性に優れたモデル。モーター駆動のユニットと、電源を必要としないエンジン駆動ユニットがあります。

YS-75A
パワフルなモデル。写真はモーターセット

YS-55A
災害現場でも迅速な充填が可能なエンジンセット
●YSシリーズ 定置・水冷式

YS-85V
大量の高圧ガスの使用に適した大型モデル

YS-85
幅広い分野で活躍するベストセラー

YS-75
実用性の高さが魅力のスタンダードモデル

YS-55
経済性に優れたコンパクトモデル
YSシリーズは、あらゆる不活性ガスを対象とした、水冷給油式コンプレッサー。ゆとりの吐出量と扱いやすさで圧倒的な納入実績を誇る、高圧コンプレッサーの決定版です。
長年大きな支持を得ている理由のひとつに、騒音・振動を抑え、滑らかな運転を実現する静粛・低振動性能があります。
また、ゆとりの吐出量を持ちながら、サイズが小さいこともYSシリーズの魅力です。
さらに、誰にでも扱えるわかりやすい操作を基本理念として開発されており、メンテナンスは一段と容易になっています。
用途に応じて動力ユニットや運転制御が選べますので、自由なシステムが構築できます。
全国の消防署、海上保安庁等の官公庁やダイビングショップ、大学等の各種研究機関、メーカーで幅広く活躍していることでも、その高機能・高性能、使い勝手の良さを証明しているといえます。

圧縮されたガスのエネルギー配分を安定させるレイアウトにより、静粛・低振動が実現

コンパクトなので設置スペースを問いません
高圧コンプレッサーの新規導入・メンテナンスのご相談はこちら
東亜潜水機株式会社 東京工場
〒116-0003 東京都荒川区南千住4-1-9
TEL.03-3803-2253
FAX.03-3803-2255
Email: info@toa-diving.co.jp
URL:https://www.toa-diving.co.jp/