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GULLから2022年春に出た新型マスク「MANTIS LVR」をMDweb編集・ごとうが試用レポート

GULLから2022年春に出た新型マスク「MANTIS LVR」をMDweb編集・ごとうが試用レポート

2022年春新発売! GULLのMANTIS LVRとは

Gシリーズから出た最新のこだわり&思いやりマスク

Gシリーズから出た最新のこだわり&思いやりマスク

この春発表され、発売されたGULLの「MANTIS LVR(マンティスLVR)」についてはマリンダイビングウェブの新商品紹介コーナーでも紹介させていただいていますが、主な特長としては、従来のGULLのマンティスの最高峰モデル、Gシリーズ「MANTIS LV」をReloaded、充填するように改良された新商品。長年にわたる経験と実績に基づいて、従来のマンティスLVのフォルムを踏襲しつつ、新機能Comfort Fit Technology(コンフォートフィットテクノロジー※)、つまりComfort(快適、癒やし、楽)なFit(フィット)のTechnology(技術)を搭載しています。細部にわたる“快適さを追求した技術”は下記のレポートで検証します。
また、近年の若年層の顔の形状の変化に合わせ、小顔の方に合ったサイジング。スカート部分の形状や材質にもこだわり抜いた逸品といえます。
※特許出願中

MANTIS LVRの詳細はこちら

試用したのは……
マリンダイビングWeb編集デスク
ごとう

ダイビング講習を始める際に最初に買ったのが「MANTIS」。初心者でも耳ぬきがしやすく、日本人の平面的な顔に合ったスカート部の形状はマスク内に浸水してくることも少なく、講習でマスククリアをするのにも楽にできるという優れもの。初めて水中世界に入ると違和感が半端ではないけれど、確実なホールド感と視界の広さで不安感はほぼなくなる魔法のマスクだったと記憶。以来、30年以上にわたって仕事上さまざまなメーカーのさまざまなマスクを試用、レポート。マンティスが誕生して50年というけれど、そのうち30年以上はともに水中を旅している。

進化したMANTIS LVR

ふんわりと、でもコシがあって確実に密着する着け心地

まず、新しく発売されたマスクを触った瞬間、スカート部分の柔らかさにびっくり! 商品として見せていただいたのがブラックシリコンで、今回試用レポートとしてお借りしたものがホワイトシリコン。とにかくその肌触りがよく、柔らかな触感がたまりません。顔に着けたときも、ふんわりとやさしい感じで、でも吸い着くようにぴったりときます。柔らかいだけだと水中では水圧の変化に対応できるのか少し心配しましたが、まったく! 実はレンズに近いほどシリコンが厚くなっている仕様で、水圧の変化に負けないコシの強さがあるのです。これは初めての感覚でした。

口や鼻周りが浸水しない、補強ダンバーと3Dリークガード

口や鼻周りが浸水しない、補強ダンバーと3Dリークガード

空気を思いっきり吸ったときにほうれい線のシワができるが、新たに施された3Dリークガード(鼻脇にある)でほとんど……というか、全然浸水しない

補強ダンパー

補強ダンパー

3Dリークガード

3Dリークガード

「究極のフィット感」を目指したComfort Fit Technologyとは?
どうしても写真にしづらいちょっとしたところなのですが、フレームの下のスカート部にComfort Fit Technologyの一つ、「補強ダンパー」を採用。エアを大きく吸ったときに動く頬の肉がスカートリップ部分を押し上げ、ここから浸水してしまうことがあるのですが、この補強ダンパーを設置したことでリップのまくれ上がりがなくなります。つまり浸水もしにくくなるということ。写真のようにわざと大きく吸ったときは、ほかのマスクだと確かに水が入って来たりすることもあるのですが、全然入ってきませんでした。

また、同じようにレギュをくわえたときにほうれい線が深いシワをつくってしまうことがあるのですが、Comfort Fit Technology「3Dリークガード」を搭載しているために、スカート部分がほうれい線のシワにぴたりと寄り添ってくれるので、浮き上がらない。これもまた浸水をほとんどしないということ。ちょっと前に久しぶりに使った、スカート部がカピカピのマスクでドバドバと浸水したという経験がある筆者には、天国のような感覚でした。これは先に述べたスカート部分に使われているシリコンの柔らかさとも大きく関わっているのではないでしょうか。

こめかみ部分も髪の毛が入らないようなラインに

こめかみ部のリップラインの形状もComfort Fit Technologyで変更。髪の毛の生え際にかからないようになっている

こめかみ部のリップラインの形状もComfort Fit Technologyで変更。髪の毛の生え際にかからないようになっている

マスクを装着するときに髪の毛が入らないようにするのが鉄則ですが、この「MANTIS LVR」はそんなことを忘れさせてくれるぐらい、こめかみの髪の毛が入り込まないリップラインになっています。小顔の方用だからこめかみに届いていなかったのかもしれないのですが、いずれにしてもこれはありがたい! いつものくせでこめかみ部分の髪の毛をチェックしようとしても、なにせ生え際にリップラインが来ていないので髪の毛も入りません。これは小顔の方も同様なのではないでしょうか。小さな顔の方は、これまでこめかみの髪の毛の生え際がかかっていたのではないかと思うのですが、それがない。こちらもComfort Fit Technologyの一つ「テンプルライン」だそうです。浸水しないということは、マスククリアをする必要がないわけですからね、ストレスも減少して快適です。

感動のイージーピンチノーズポケット

イージーピンチノーズポケット採用ということで、従来製品よりもぐっと鼻つまみがしやすい

イージーピンチノーズポケット採用ということで、従来製品よりもぐっと鼻つまみがしやすい

イージーピンチノーズポケット

イージーピンチノーズポケット

「MANTIS LVR」に採用されているComfort Fit Technologyで一番感動したのが、「イージーピンチノーズポケット」と呼ばれる鼻のわきの深いえぐれ。鼻の高さは鼻の高い方に合わせてあって、私の場合先端は余り気味でしたが、この鼻のわきのえぐれが従来製品よりもぐっと深くなっていて、とにかく鼻つまみがしやすいのです。バルサルバ法でする耳ぬきはこれでラクラク! この感覚にはやみつきです。厚手のグローブをしたままでもつまめるというのもわかる気がします。

MANTIS LVRの詳細はこちら

内容積が小さくマスククリアもラクラク

マスクの選び方の一つとして、視界の広さが挙げられますが、内容積が小さければ小さいほどレンズ面が目の位置に近くなりますので、視界も広くなっていきます。
この「MANTIS LVR」は、前身となる「MANTLIS LV」の左右・上下視界の広さを踏襲したローヴォリューム設計となっているので、変わらぬ視界の広さを実現しているといえます。
また傾斜角を9.5°つけているので、従来マスクだとBCを装着する際によく見えないお腹のベルト付近もよく見えて、安心感たっぷり。
ローヴォリュームということは視界の広さだけでなくて、マスククリアもラクにできるということ。初心者にもオススメしたい逸品です。

UV420 CUT ARという新型レンズ

UV420CUT ARレンズは、酸化ストレスやルティン(色素)劣化に影響を与えるHEV(400~420nm)をカットする機能を持つ。さらに反射防止(AR)機能で透過率が向上し、明るくはっきりとした見え方を提供

UV420CUT ARレンズは、酸化ストレスやルティン(色素)劣化に影響を与えるHEV(400~420nm)をカットする機能を持つ。さらに反射防止(AR)機能で透過率が向上し、明るくはっきりとした見え方を提供

前身の「MANTIS LV」はUV カットレンズ(UV420 CUTレンズ)のギラギラの光沢感が特徴でしたが、「MANTIS LVR」にはそれがありません。UVカットレンズはやめたのかと思いきや、採用されているというのです。反射防止(AR)機能のおかげで、ギラギラ感がなくなっているといいます。
どちらにするかはお好みですが、やわらかい印象を与えるこちらのほうが自分には合っていると思っています。

自分に合った色が探せる

今回お借りした「MANTIS LVR」のホワイトシリコンのミラーコハクオレンジでした。オレンジ色が好きでオレンジ色のものをよく身に着けている筆者はかなり気に入りましたが、でもお店に行ってほかの色も自分に合うかどうか調べてみたい。
実際、ブラックシリコンは全6色、ホワイトシリコンは全4色から選べます。
ホワイトシリコンのほうがかわいいし、キレイに見えるのですが、ブラックシリコンも引き締まって見えるし、写真を撮る方には反射しにくいので撮影しやすいでしょう。

MANTIS LVRのブラックシリコンとホワイトシリコンの各色
MANTIS LVRのブラックシリコンとホワイトシリコンの各色

MANTIS LVRの詳細はこちら

MANTIS LVR試用後感

“水中でマスクを着けていることを忘れる”
「MANTIS LVR」はそれぐらい快適な水中マスクです。

お借りする前にGULLのプロモーション担当者、安藤さんがおっしゃっていました。
試用しているという仕事感があったためか、その境地に達することはできませんでしたが、でもおっしゃっていることがわかるぐらい、マスクを着けているストレスがありませんでした。
水中マスクって、合わないマスクを着けているときの違和感、不安感は半端ではありません。そんな経験をしているからこそ、初めて着けるマスクがこれほどまでに快適で、視界も広く、水が入ってくることもなく、マスククリアや耳ぬきがしやすいことはなかったように思います。GULLの従来製品と同様、サイズ調整もラクラクできますし。

気になった“小顔”向けという「MANTIS LVR」のウリですが、同じく小顔向けのGULLさんのほかの製品(自分のもの)に比べても、顔が小さくない私でもフィット感は抜群。
ぜひ小顔の方に使っていただいて、感想をお聞きしたいです。
こんな機会を与えていただきまして、GULLさん、ありがとうございました。
若女子ぶって、ホワイトシリコンのものを買っちゃおうかな♪

■商品の問い合わせ先
株式会社キヌガワ
TEL:0120-055510(フリーダイヤル)
※平日9:00〜12:00/13:00〜17:00
※年末年始、夏季冬季休暇を除く

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取材協力/OKマリンプロ

なお、2022年4月1日(金)~3日(日)に東京・池袋サンシャインシティで開催されるマリンダイビングフェア2022にGULLが出展! この新型マスク「MANTIS LVR」をその場で見たり触れたりすることが可能です。 お楽しみに!!

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