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世界を見てきたTUSAのマスク
創造と進化の歴史を特集!
長年、ダイビング用器材開発をしてきたTUSA。その中でも、マスクはダイバーにとって美しい世界を見るための必需品です。ライセンス(Cカード)を取得されたエントリーダイバーの方、初めてのマスク選びに。数百本の経験を持つキャリアダイバーの方、冬シーズン前の買い替え検討に。TUSAのマスク...すごいですよ!
3つのフィッティング
マスクはデリケートな器材です。デザインだけで選んだりすると水中で水が入ってきたり、曇って視界が悪くなったり、スクイズで顔が赤く腫れてしまったり、楽しいはずのダイビングが台無しになってしまうことも。必ず試着して、フィット感を確かめてからマスクを選びましょう!
TUSAのマスクには3つの製品特徴があり、ダイバーの好みに応じたフィット感が得られるのではないでしょうか。新調マスク選びのヒントにしてください!
①フリーダムテクノロジー
顔の骨格や口元の動きを徹底的に調査し、凹凸に対してスカートの部位ごとにシリコンの厚さを変え、フィッティング感を向上させていることが特徴です。2014年に販売された「フリーダム・セオス」はその代表作で、多くのダイバーの方が使っているのではないでしょうか!
[ Freedom Technology ]
・ディンプル加工などで部位ごとにシリコーンの伸びを変えたフィッティング
・低摩擦加工で装着時の貼り付きを抑え、肌触りの良さを実現
[ Basic Feature ]
・全20色の豊富なカラーバリエーション
・TUSAのマスクの中で最も軽量・コンパクト
・スカート引きストラップ採用のスッキリとしたデザイン
・ソフトな顔当たりで装着痕が残りにくいラウンドエッジ構造
・フィット感に優れた3D形状ストラップ
②フリーダムテクノロジー with Fit Ⅱ
3層構造のタフなマスクフレームと、有害光線を防ぐUV/HEV420を標準装備しています。装着感の良さを継承しながら、強い剛性力をスカート部分に追加したモデルです。2018年に販売された「パラゴン」は代表製品になります。パラゴンは高級感のあるデザインで、着けているダイバーはすぐわかりますね!TUSAの最高級マスクです。
[ Freedom Technology with Fit Ⅱ ]
・フリーダムテクノロジーに追加された「FitⅡ」技術で強い剛性力のスカートが実現
・他にないフィッティング性能と低摩擦加工で装着時の貼り付きを抑え肌触りの良さ
[ Basic Feature ]
・ストラップの装着角度を上位置から下位置まで左右5段階に調節可能
・メタルパーツを採用し、徹底的に細く設計されたフレームデザイン
・フィット感に優れた3D形状ストラップ
③3Dシンクテクノロジー
マスクスカート上のフィッティングリングを直接引くことで様々な顔の大きさにシンクロするように設計されています。なかなか自分の顔に合うマスクがない...とマスク選びに難航しても「マスクに自分の顔を合わせればいい」という逆の発想ができるマスクです。2021年に販売された「インテガ」が最新テクノロジーを装備したマスクになります。実はパラゴンより安価で手が出しやすい価格にもなっているのが嬉しいポイントです!
[ 3D SYNQ Technology ]
・フィッティングリングを直接引くことで様々な顔の大きさにシンクロします
・接触面がスイングすることで、様々な顔の形状にシンクロします
[ From Freedom Technology ]
・低摩擦加工で装着時の張り付きを抑え、肌触りの良さを継承
・ソフトな顔あたりで装着痕が残りにくいラウンドエッジ構造を継承
[ Basic Feature]
・高透明ガラスに反射防止加工&UV400カットコーティング
・顔あたりがよくなり、髪を巻き込みにくくなった新構造のバックルとストラップ
・ツールレスで分解/組み立て可能な新構造のフレーム
TUSAマスクの開発史
インテガの「すごい」データ活用
これまでにないフィット感を追求するため、3Dスキャナーで様々な顔のデータを収集し、顔のフィッティングに影響する箇所を分析されたそうです。分析対処箇所は「目の位置」「鼻の高さや幅」「おでこや頬骨の凹凸」等、マスクが接する点をすべて座標データとして整理されています。まさにビッグデータの活用、です。
顔の輪郭や凹凸のフィット感はデータ分析により導き出せましたが、顔の幅が異なる点においては課題が残っていたそうです。そこで、ストラップの引き方を従来のマスクと変えることで解決したのがインテガです。これにより、小顔の人によくある「スカートサイドからの浸水」を防いでいます。
従来のマスクのストラップは、一方向にしか引っ張れなかった構造を複数方向に引っ張れるようにしたことで、顔の大きさによってストラップの方向を決められ、スカートサイドの密着感を変えられるという仕様になっています。
実際に装着してみると「ピタッ!」と吸い付くような感じで顔にフィットするのがわかります。私は海の中で結構おしゃべりするのですが、インテガはシリコンが柔らかく、口元を動かしても邪魔な感覚になりません。OWD講習でレギュレータークリアする時も違和感がないので、ショップのレンタル器材にインテガがあるとスキルもやりやすいのかも。と思いました。
その他に顔の大きさだけでなく、おでこの形も人によって差がある点を、シール部分をスイングさせることで解決しているのも画期的構造です。これによりフィット感がより感じられるマスクになっています。
多くの顔凹凸データを活用することでマスク装着時のホールドが最適になる設計にし、ストラップを多方向に引っ張れる調整でスカート部分からの浸水を防ぎ、シールをスイングすることでよりフィット感を得られる微調整ができるというわけです。
このシール部分が可動することでより一層のフィット感を体験できました。
実器使用レビュー
今回「セオス」「パラゴン」「インテガ」のマスクを実器レビューとして実際の海で試していただきました。モニターに協力いただいたのは鹿児島県のダイビングショップ「エバーブルー屋久島」スタッフと、お越しいただいたゲストの皆さまです。
ダイビングスタイルによっても好みのマスクは変わるので、一概には言えませんが「フィット感や低ストレスなのはインテガ」と、装着感の良さを感想でいただくケースが目立ちました。
回答の一部
・柔らかいシリコンよりも少し硬めがいい。(セオス派)
・フィット感がありすぎでもうすこし装着感が欲しい。(パラゴン派)
・浸水が減って、マスククリア回数が減った。(インテガ派)
・ストラップの可動がしやすく、こめかみが痛くない(インテガ派)
・ストラップのカチカチがなくなって、装着がスムーズになった(インテガ派)
普段、パラゴンを使用している私個人的にも、フィット感はインテガが有利な印象です。ストラップも、こめかみの「カチカチ」がなくて、スッとひけて良かったです!女性ダイバーでストラップに髪の毛がひっかかるということがなくなるのでは?装着感はモニターにご協力いただいた方の回答にもあったようにパラゴンです。(インテガがすごく軽い装着感でそう思ってしまうだけかもしれません)
海外旅行も徐々に復活してきて、海に潜る機会も増えると思います。自分にフィットしたマスクを選んで、ストレスのないダイビングを楽しみましょう!
■商品の問い合わせ先
株式会社タバタ
お客さま相談室 TEL:0120-989-023
https://www.tabata.jp
https://tusa.net
(ライター/嶋崎 真太郎)