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地球の海フォトコンテスト2020
ビギナー部門 上位入賞作品
グランプリ
(セイコーウオッチ賞を同時受賞)
チュッ!
猪原直子/沖縄県
ソニーα7Ⅲ SEL90M28G ノーティカムA7RⅢ Z-330 f5.6 1/200秒 ISO100 沖縄県・沖縄本島 水深12㍍ 2019年4月
このたびは素晴らしい賞をいただきありがとうございます。ふだん写真を撮る時には、できる限り寄るということを心がけています。まだまだ〝ただ寄っている〟だけなので、その生き物の環境や背景にも気を配って撮れるようになりたいと思います。この写真の時に限らず、いつも可愛い被写体や綺麗な背景を紹介してくださるガイドさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
審査員作品評
鍵井靖章
審査の早い段階から注目していた作品です。1枚の写真の中に物語性があり、だからこそ引きつけられます。画面右奥からずっと斜めに続いている、このウミヒルモ(海草)の並びが大きなポイントだと思います。その終着点にいる2尾は恋人同士なのか親子なのか、なんだか頭の中でストーリーが浮かんでしまいます。まぁ、実際は種類が違うのでどっちでもないのですけれど(笑)。
セイコーウオッチ(株)
山﨑博之さん
仲の良いパートナーなのでしょうか。海の中の微笑ましい一コマを切り取った、とても心が癒される一枚だと思います。今回贈呈させていただく賞品は、高い防水性能に加え機械式ムーヴメントを搭載するダイバーズウオッチです。使うほどに愛着がわいてくる優れものですので、良きパートナーとして末永くお使いいただければ幸いです。
準グランプリ
なわとび
髙橋 稔/神奈川県
オリンパスTG-5 f3.2 1/400秒 ISO100 静岡県・ヒリゾ浜 水深1㍍ 2019年9月
夏になると毎週の様に通っている南伊豆のヒリゾ浜で、スキンダイビング中に水面の浮遊ゴミのナイロンロープの中で発見しました。あまりのかわいさに時間を忘れ夢中になって撮影した中で、偶然縄跳びをしているような感じで撮れた1枚です。毎回新しい発見があり、美しいヒリゾ浜のオープンが今年も楽しみです。
審査員作品評
鍵井靖章
かわいいですね! 本当にカエルアンコウが縄跳びしているように見えますし、この作品も何やら物語が感じられます。実は最初、眼にピントがきていないことが気になって少し迷いました。でも、このシーンを見逃さなかった撮影者の目は素晴らしい。また、持ち込める機材が限られる水中撮影において、今あるカメラで最善を尽くした結果なので、準グランプリに値する作品であると判断しました。
優秀賞
入賞作品のうち、特に審査員の心に響いたもの、または最後まで上位入賞を競った作品です。
北海のfantasy
高橋 愛/埼玉県
キヤノンEOS5DMarkⅣ EF100㍉F2.8Lマクロ IS USM ネクサス YS-D2×2灯+RGBlue f4 1/160秒 ISO100 北海道・函館 水深8㍍ 2019年5月
審査員作品評
鍵井靖章
ホテイウオの赤ちゃんかな。素直に美しい作品です。絵作りと光の使い方がうまい方ですね。また、こういったソフトで彩度の高いマクロ写真は、今の日本の水中写真で好まれる作風です。外国の方はまず撮らないと思いますが、そういった違いも面白いですね。
海の花束
譚珏琛/TAN JUECHEN/東京都
オリンパスTG-5 miniGear 自然光 静岡県・土肥 水深5㍍ 2019年8月
審査員作品評
鍵井靖章
最初から「おっ!」と感じた作品です。コンデジで素直に撮影した素朴な作品で、見ていて気持ちいいです。僕もイソギンチャクやサンゴを花に見立てて撮るのが好きですが、もし僕が撮ったらギラギラでいやらしい写真になってしまったことでしょう。僕が失ってしまった純粋さが感じられてうらやましいです。
アクアムーン
中田裕子/東京都
ニコンCOOLPIX W300 内蔵 フィリピン・プエルトガレラ 水深1.5㍍ 2019年7月
審査員作品評
鍵井靖章
いろいろ物議をかもし出しそうですけれど(笑)、きちんと作品として成立していると思います。なんといっても発想が自由すぎてうらやましいです。「地球の海フォトコンテスト」ですよ、それもビギナー部門にこの作品を応募しようというチャレンジ精神! 僕たちにはもうない「若さ」がこのプール一杯にあふれていますし、やはり僕の好きな物語性がありますね。
隠れているの知ってるよ
藤山幸広/兵庫県
ニコンD850 AF-S VRマイクロニッコール105㍉ f/2.8G ノーティカムD850 Z-330 f9 1/250秒 ISO100 和歌山県・みなべ 水深15㍍ 2019年7月
審査員作品評
鍵井靖章
この作品、最初はグランプリか準グランプリにしようと思ったほど気に入っています。でも、ごめんなさい、何かもうひとつ足りない。この2尾が一緒に写っている意味が伝わってこない。トリミングすることで「足りないもの」がカバーできたかもしれません。
桟橋の下にて
南 克哉/熊本県
ソニーDSC-RX100Ⅴ MPK-URX100A 自然光 f1.8 1/30秒 ISO200 熊本県・下六嘉湧水群 水深2㍍ 2019年10月
審査員作品評
鍵井靖章
ザリガニが「ガオーッ」って威嚇しているところかな。人工物をバックに生き物が何かを主張しているというシチュエーションは、震災後に撮影した海底を思い出しました。単純なネイチャー写真ではないという趣に、やっぱり物語を感じてしまいます。それと今回、淡水で撮影した作品が目立ちました。あまり見慣れていないせいか、新鮮な驚きや発見があって楽しかったです。
Hello
MING HIN Gigi Fu/香港
キヤノンEOS5DMarkⅣ EF16-35㍉ ノーティカム Z-330 f9 1/160秒 ISO800 オーストラリア・ココス諸島 水深32㍍ 2019年7月
審査員作品評
鍵井靖章
こんなシーンに出会えることがうらやましい。そもそも、すでにビギナーの域を超えています。陸上写真歴が長いそうですが、写真がうますぎます。僕の審査方針として、ビギナー部門はビギナーらしい部分を尊重するところがあるので、これほどの腕の方は一般部門に応募されるほうがいいかもしれません。
特別協賛賞
ビギナー部門入選の中から選ばれる特別賞。セイコーウオッチ賞はグランプリ作品と同時受賞となります。
サンシャイン水族館賞
カラフル色の海
土屋 稔/東京都
オリンパスPEN Lite E-PL1 M.ZUIKO DIGITAL ED60㍉F2.8マクロ PT-EP01 S-2000 f3.5 1/135秒 ISO200 フィリピン・セブ島・リロアン 水深12㍍ 2019年6月
エリア賞
世界の素晴らしい海の中から、特にダイバーに人気の高いエリア名を冠した特別賞です。ビギナー部門からは、タヒチ賞が選出。
タヒチ賞
迫りくる
齋藤有弘/大阪府
オリンパスPEN Lite E-PL7 M.ZUIKO DIGITAL14-42㍉F3.5-5.6 EZ+UWL-H10028M67 Type PT-EP12 D-2000 f8 1/80秒 ISO200 タヒチ・ランギロア 水深10㍍ 2016年7月