水中VR映像を360˚カメラで楽しもう!
インストラクター3名が世界の海で撮影!
海外ツアーの思い出もVR動画でリアルに記録
海の中の感動を丸ごと記録し、後からVRで楽しめる360°カメラは、新しい水中撮影機材として注目を集めている。今回はダイビングショップの3名のインストラクターの方たちが海外ツアーで撮影した作例を紹介。ツアーの思い出をリアルに残せる360°カメラの使用感、楽しみ方なども聞いてみた。
協力:リコーイメージング
※2019年4月現在の情報です。
大物との感動の出会いや美しい南の島の景色も
すべて丸ごと記録&シェアできる!
ダイビングの感動を丸ごと撮影でき、その後もVRゴーグルで見れば、リアルに海の世界を体感できる360°カメラ。最近、ダイビングショップでも360°カメラを活用するお店が増えてきている。
ツアーでの思い出をVRで再共有したり、初めて来店したお客さんにVRでバーチャル体験ダイビングをしてもらったり、またSNSに投稿して公開したり、今後、ダイビングショップでのVR活用は、ますます広がりそうだ。
3名のインストラクターが撮影にチャレンジ!
世界の海で撮られた動画をVRで楽しんでみよう
今回、3名のインストラクターに、海外ツアーでの撮影に挑戦していただいたが、ジンベエザメやマンタなどの大物、バラクーダの大群など、見ごたえある動画ばかり。ぜひ臨場感あふれるVRゴーグルで、楽しんでみよう! またインストラクターの皆さんに、360°カメラの使用感、撮影時に心がけたことなども伺ってみたので、こちらも参考にしてみて。
※モバイル端末の場合は、最新バージョンのYouTubeアプリをご使用ください。パソコン上でYouTubeの360度動画を視聴するには、パソコン用のChrome、Opera、Firefox、Internet Explorerの最新バージョンが必要です。
「超ワイドなので、被写体に寄るのがポイントです」
目の前に迫るジンベエの尾びれはVRで観ると大迫力! 見上げると水面に数匹、振り向くと後ろからも!
撮影:ティモン・オーシャン・ファンタジー
ポッカリと空いた穴からバディとともに透明度抜群な神秘の洞窟へ潜降して行こう
撮影:ティモン・オーシャン・ファンタジー
ライトで照らし出された鍾乳石がなんとも神秘的。洞窟入り口から降り注ぐ光も美しい
撮影:ティモン・オーシャン・ファンタジー
《ティモン・オーシャン・ファンタジー》
湊 一夫さん
Q1 360°カメラを使ってみて、どんなところがおもしろいと思いましたか?
A1 撮影している自分自身も写るのがおもしろいと思いました。また普通のカメラでは写らない、水面から水底まで一度に写るのも、360°カメラのおもしろみだと思います。
Q2 動画の撮影時に、特に気をつけたり、意識したりしたことはありましたか?
A2 360°カメラは超ワイド撮影になるので、被写体にとにかく寄ろうと心がけました。今回フィリピン・オスロブで10匹以上のジンベエザメと遭遇しましたが、離れてしまうと小さくしか写らないので、かなり近づいて撮りました。
Q3 撮った後の映像をスマホやVRゴーグルなどでご覧になって、いかがでしたか?
A3 撮影した後VRゴーグルで見て、「360°カメラは、魚影が濃い海に向いている」と思いました。またセノーテでも撮影をしてみましたが、深めの太陽が真上にあったり、出口・入口なども写って、動きがある動画が撮れたりすると、さらにおもしろいのかなと思いました。
Q4 通常の水中撮影機材と比べて、撮影するうえで、また扱い方などで違いはありましたか?
A4 360°カメラはとても小型なので、持っていること自体はストレスフリーでした。ただしハウジングと自撮り棒の接続部が途中緩んだりしたので、ちょくちょく締め直すことが必要でした。
Q5 今後、360°カメラでどんなシーンを撮ってみたいですか?
A5 水面が写り込むのがおもしろいので、太陽が真上に上がっているときに、深場から魚影を狙ってみたいと思います。また中に入れる沈船もおもしろいかなと思います。中が魚礁のようになっているところを、スピーディーに泳いでいったら、見る方も飽きない映像になると思います。
「被写体と人物の絡め方を工夫して撮りました」
たくさんのクラゲたちの中をシュノーケリングで泳いでいく…!
撮影:スキューバプロショップ
マンタやウミガメとのランデブーはVRで記録すると、よりリアルに興奮がよみがえる
撮影:スキューバプロショップ
《スキューバプロショップ》
柏崎 洋介さん
Q1 360°カメラを使ってみて、どんなところがおもしろいと思いましたか?
A1 今回、サンガラキのツアーで撮影をしましたが、潜っている場所の全体が入るのがおもしろかったです。頭上の太陽、目の前の魚群、足元の海底まで入れたり、太陽をバックにシルエットで撮ったり、いろいろ試してみました。
Q2 動画の撮影時に、特に気をつけたり、意識したりしたことはありましたか?
A2 被写体と人物をどういうふうに絡めようか? を意識して撮りました。マンタとダイバーの距離感などを考えて撮影しました。また普段できない、「上は太陽、下はサンゴ礁」といった、ダイビングスポット全部の環境を写してみようとトライしてみました。
Q3 撮った後の映像をスマホやVRゴーグルなどでご覧になって、いかがでしたか?
A3 VRゴーグルではまだ見ていないのですが、スマートフォンの画面上で指でくるくる回してみるのがおもしろいですね。またアプリで加工して、気に入ったところをトリミングしてSNSに投稿していますが、“SNS映え”する画像が作れて楽しいです。
Q4 通常の水中撮影機材と比べて、撮影するうえで、また扱い方などで違いはありましたか?
A4 レンズ部分が球体になっているので、接触しないように気をつけました。エントリー、エグジットの時や、サンゴ礁のスポットなどでは、扱いにちょっと気を使いますね。撮影時に液晶モニターでの確認ができないので、感覚に頼って撮影しましたが、慣れが必要かもしれません。
Q5 今後、360°カメラでどんなシーンを撮ってみたいですか?
A5 群れの真ん中に入って、撮影してみたいです。ギンガメアジやバラクーダなどの群れに入ったら、すごい迫力ある映像が撮れそうですよね。
「普段見られない部分まで写るのが新鮮でした」
パラオのバラクーダの群れは思い切って近づくと、こんな迫力あるシーンが撮れる
撮影:ル・ポワソン
水中もいいけれど、広々としたビーチなど南の島ならではの風景もVRで撮れば感動を追体験できる
撮影:ル・ポワソン
《Diving Pro Shop LE POISSON ポワソン》
池田 祐也さん
Q1 360°カメラを使ってみて、どんなところがおもしろいと思いましたか?
A1 普段自分ではダイビング中に見られないところも撮影できているので、後から見たときにいろいろと気づけるのがおもしろいです。またアプリを使っていろいろな加工ができるので、特に一緒に潜った方たちに喜ばれます。
Q2 動画の撮影時に、特に気をつけたり、意識したりしたことはありましたか?
A2 スティッチ部分(レンズの継ぎ目部分)は距離によっては少し画像がずれてしまうので、ほかのダイバーや魚などがそこにかぶらないように気をつけてみました。また必ず自分が写ってしまうので、できるだけ離れた位置で撮影をするように心がけてみました。。
Q3 撮った後の映像をスマホやVRゴーグルなどでご覧になって、いかがでしたか?
A3 普段は見られない後ろ方向も撮れているので、新鮮な感じがしました。またVRゴーグルを使うと、首を振るだけで周りが見られるので実際に潜っている感じになれました。
Q4 通常の水中撮影機材と比べて、撮影するうえで、また扱い方などで違いはありましたか?
A4 近くで撮影すると自分の姿が大きく写ってしまうので、できるだけ離しての撮影を心がけましたが、静止画や動画のON/OFFボタンがちょっと押しにくくなりました。
Q5 今後、360°カメラでどんなシーンを撮ってみたいですか?
A5 水中、陸上限らず、洞窟の中を撮ってみたいですね(360°カメラ用のライトがあれば特に)。またイソギンチャクの中や、魚の渦の中で撮影してみたいです。
ツアーから戻ってからも、VRゴーグルで
見れば、リアルに思い出がよみがえる!
360°カメラでは動画も静止画も撮影できて、撮影後の楽しみ方もいろいろ。撮影したデータをスマートフォンに転送すれば、指先でくるくる画像を動かして、360°映像を簡単に楽しむことができる。また「THETA+」というアプリを使って画像を加工すれば、インスタ映えする画像に簡単に加工できて、SNSへの投稿も楽しめる。
さらに動画を見るときにおすすめなのが動画をVR(バーチャルリアリティ)で鑑賞する方法。VRゴーグルは、いろいろな製品が出ていて、スマートフォンを差し込んで見るタイプのものなら数百円から入手できる。またより高い没入感を楽しむなら、スマホやPCなしで楽しめる独立型ヘッドセットタイプのものがおすすめだ。まずは今回、インストラクターの皆さんが撮影した動画をVRで楽しんでみよう!
VRゴーグルを使うと、まるでその海に潜っているかのような臨場感を味わえる
今回インストラクターの皆さんが
撮影に使用したのはこの機材
今回撮影に使用された機材は、4K動画が撮れるハイスペックな360°カメラ「THETA V」と「水中ハウジングケース TW-1」のセット。
RICOH THETA V
コンパクト&スリム、かつ高品質な360°画像の撮影と、使いやすさが両立した360°カメラで、「THETA(シータ)」のハイエンドモデル。高精度なつなぎ処理(スティッチング)で、自然な360°映像が撮影できる。また4K動画対応、360°空間音声記録のできる4chマイク搭載で、その場にいるような臨場感あふれる映像が記録できる。
幅45.2mm×高さ130.6mm×奥行き22.9mm(レンズ部を除くと17.9mm)、質量/約121g
水中ハウジングケースTW-1
水中での360°撮影を実現する水深30mまでの防水性能(IPX8、JIS保護等級8級相当)を備えた水中ハウジング。THETA Vの他にTHETA SCや製造終了モデルTHETA Sにも対応している。電源ON/OFF、静止画/動画の撮影モード切り替え、レリーズボタンの操作をケースに入れたまま行なえる。三脚座を備えているので、さまざまなカメラアクセサリーに取り付け可能。
対応機種:RICOH THETA V, S, SC
VR動画まとめページ
「水中360˚VR Gallery」公開中!
最新の動画をはじめ、各地の海で撮影されたVR動画のまとめページを新たに公開中! 大物、魚群、地形、サンゴ礁etc……。迫力のVR動画で、いろんな海を楽しめる!! ぜひ見て、楽しんで!!