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【連載】デジタル一眼を始めよう!
~基本と水中写真の楽しみ方~
第8回 水中写真家・清水淳さんのおすすめポイントBest 5 !

デジタル一眼、始めよう!

いよいよダイビングシーズンも本格化。カメラの購入やステップアップを考えている人も多いのではないでしょうか。今回は、「ここがオススメ!OM-1シリーズ」ということで、OM SYSTEMのOM-1シリーズを愛用中の水中写真家・清水淳さんに、魅力を存分に語っていただきました!

※2025年6月の情報です。

1. 抜群の小型・軽量さ!

ワイドのセットでも、コンパクトカメラのTGシリーズよりも少し大きくなった程度

ワイドのセットでも、コンパクトカメラのTGシリーズよりも少し大きくなった程度

レンズ交換式のカメラ、というとカメラ本体、レンズ、ハウジング全てが大きくて重たいイメージですが、OM-1シリーズはその全てが小型・軽量。「カメラを水中ハウジングに入れても、コンパクトデジカメのセットより1回りか2回りしか変わりません。」という清水さん。多くの装備が必要なテクニカルダイビングや、狭い洞窟にも入るケーブダイビングに最適!と太鼓判。水中写真ビギナーの方はもちろん、ベテランの皆様も満足の撮影が楽しめます。

2. 抜群のオートフォーカス性能

深場の生物の撮影スタイルが変わります!(写真/清水淳)

深場の生物の撮影スタイルが変わります!(写真/清水淳)

この連載でも2回にわたって取り上げた、AF(オートフォーカス)の性能。お魚の目や体を自動で検出し、追従してくれるので動き回る被写体やうねりのある環境でもしっかりと捉えることができます。また、フォーカスポイントの多さやAFの速さ、精度の高さはダイバーにとって大きなアドバンテージ。「ダイバーが水中に滞在できる時間は、そう長くはありません。ゆっくり、じっくりとはいかない、深場の生物を撮るのに適していますね。」と清水さん。美しい体色が人気の深場のアイドル・アケボノハゼの撮影も挑戦しやすくなります。

3. 暗所も安心の高感度耐性

高い高感度耐性を活かして、幻想的で美しい雰囲気の作品に。(写真/清水淳)

高い高感度耐性を活かして、幻想的で美しい雰囲気の作品に。(写真/清水淳)

「カメラは暗いところが苦手、暗いところで撮ると、写真がザラザラになる…というのは、もう古い!」洞窟やレックなど、暗所での撮影機会の多い清水さんのイチオシポイントは「高感度耐性」。清水さんは、「ISO12800まで上げて撮影することもあります。フォトコンに出せるレベルできれいに写りますよ!」と自信たっぷり。セノーテの幻想的な作品はOM-1シリーズだからこそ。フラッシュをoffにした、自然光やライトでの撮影も自由自在です。陸上に比べ、暗い環境での撮影が多くなりがちな水中撮影にはとても心強い性能ですね。

4. ダイビングにピッタリの「水中用設定」

高い高感度耐性を活かして、幻想的で美しい雰囲気の作品に。(写真/清水淳)

高い高感度耐性を活かして、幻想的で美しい雰囲気の作品に。(写真/清水淳)

「ダイバーにとって、OM-1シリーズの大きな魅力はなんといっても『通称・水中モード(画質とホワイトバランスの項目で設定可能)』でしょう!」と清水さん。青被りする水中で、うまく色を出すことができず悩んでいる人はたくさんいます。OM-1シリーズには、水中に特化した「水中ホワイトバランス」や「ピクチャーモード・水中」を設定することができます。この機能を使えば、フラッシュを使わず自然光やライトの光のみで水中撮影をする際も、美しい色を出し、素敵な作品に仕上げることができます!

5. 操作は簡単!

海に行った帰りは、とれたての新鮮で美味しい魚介類をいただくのも楽しみ
海に行った帰りは、とれたての新鮮で美味しい魚介類をいただくのも楽しみ

水中でも見やすいスーパーコンパネ

「本格的なカメラで撮ってみたいけど、操作が難しそう…。」という声をよく聞きます。OM-1シリーズはそんなイメージを覆してくれます。水中に特化した項目設定があるほか、設定を一覧・操作できる「スーパーコンパネ」は何かと慌てがちな水中撮影においても強い味方。ダイビングをしながらたくさんあるボタンや、たくさんの項目がずらっと並ぶメニュー画面をダイビングしながら操作するのは大変ですが、このスーパーコンパネから、手軽に設定を変更できます。「せっかく一眼デビューをしたのに、設定が難してくて…。」なんてことはありません。また、TGシリーズを使用していた人なら、ストロボなどアクセサリー類をそのまま使用できるのも魅力。OM-1シリーズは初めて一眼カメラを使う人でも本格的な撮影をスムーズに行うことができます!

6. まとめ

水中撮影をサポートしてくれる様々な機能を搭載したOM-1シリーズ。清水さん曰く、「OM-1シリーズはコンデジからのステップアップ、初めてのミラーレス一眼におすすすめなのはもちろん、既に一眼カメラで撮影しているフォト派ダイバーも大満足できる機材」。操作も分かりやすく「身軽に、でも本格的な水中写真を撮りたい!」という願いを叶えてくれます。本格的なダイビングシーズンに向けて、OM-1シリーズのカメラをぜひ手にしてください。今回、インタビューにお答えいただいた清水さんは、沖縄本島で水中写真教室&ダイビングスクール<マリーンプロダクト>を主宰。「水中撮影を始めたいけど、なかなか一歩が踏み出せなくて…。」という人や「カメラを買ったものの、なかなか思うように写真が撮れない。」という人は、ぜひ足を運んでみてくださいね!

OM SYSTEM

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写真提供・インタビュー/清水淳
協力/OM SYSTEM
ライター/斉藤利奈