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現地の海から2020.01.30

~現地の海から~ 宮城県・南三陸
《GruntSculpin》発信

北限記録を更新!
宮城県・南三陸に
ベニカエルアンコウ登場
クチバシカジカの抱卵も!

宮城県・南三陸で、北の海では非常にレアなベニカエルアンコウが発見されたという報告が、現地ダイビングサービス《GruntSculpin》より届きました!

水深10~11mで発見されたベニカエルアンコウ

水深10~11mで発見されたベニカエルアンコウ

発見者はオーナーの佐藤長明さん。現在抱卵シーズンを迎えているクチバシカジカの観察をしに潜ったところ、近くにいるのを発見。研究者に話した結果、なんと出現例として最北ということがわかったそうです! 大きさは約3cm。通常季節来遊魚が流されてくるのが夏~秋なので、まだ小さいころに南から流されてきて、なんとか今の大きさになるまで生き延びたのではないかと推測されます。水温9℃に耐えていたベニカエルアンコウですが、おそらく越冬はしないので見られたのはとてもラッキー。翌日も4、5m離れた場所で引き続き観察できたそうです。

クチバシカジカ。大きい個体だと4mほどの浅い水深で産卵するものも

クチバシカジカ。大きい個体だと4mほどの浅い水深で産卵するものも

この時期の目玉・クチバシカジカの抱卵も、安定して観察できています。毎年3月上旬までは見られるそう。クチバシカジカ自体、震災後見つかりづらくなっていたとのことですが、最近は個体数が増えて通年見られるようになったそうです。ちなみにサービス名の《GruntSculpin》とは、クチバシカジカのことです。

迫力満点のミズガイ

迫力満点のミズガイ

さらに、最近はミズガイも発見されました。貝殻を持っていますが、ウミウシの仲間です。「南三陸を約20年潜っていて初めて見ました」と佐藤さん。北で見られるのは、非常に稀! 

……と、ニュースが絶えない南三陸ですが、皆さま潜ったことはありますか? 実は南三陸は通年ダンゴウオが見られる、とってもおもしろい海なのです! ぜひ、次のダイビング候補に加えてみてください♪

情報・写真提供:《GruntSculpin》

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