日本人写真家総勢6人が、国際的水中フォトコンペティション「Ocean Geographic Pictures of the Year（以下OG PICOTY）」で上位入賞を果たすという、うれしいニュースが入ってきました。

「OG PICOTY」は、オーストラリアのメディア『Ocean Geographic』（ダイビングだけでなく幅広い海の情報を発信、海洋環境問題などにも取り組んでいます）による国際的な水中写真コンペティションで、6月8日の「世界海洋デー（World Oceans Day）」にあわせて毎年開催されています。
全部で17部門があり（写真だけでなく、音楽と映像、フォトジャーナリストといったユニークな部門も！）、プロ、アマ問わず世界中の写真家が参加する大規模かつ、世界トップレベルのコンペティション。審査員には『ナショナルジオグラフィック』などでも知られる、デビッド・デュプレ氏、ブライアン・スケリー氏などの大御所や英国勲章を受けているアレックス・マスタード氏、ほかにも著名な海洋科学者や専門家、芸術家たちが名を連ねています。
北極ツアーをはじめ、モルディブやパラオなど世界各地の豪華ダイブツアーや高級リゾート宿泊など、豪華な賞品がズラリ。その総額も破格です。

Coral Reefs of the World部門　優勝　三浦エリカさん

Fish Behaviour（魚の生態）部門　優勝　川村圭吾さん

伊豆川奈の《ダイビングサービスとらんち》オーナーガイドの川村圭吾さんは「Fish Behaviour（魚の生態）」部門で優勝、「Black ＆ Blue water」部門で優秀賞と2部門での入賞です。
半水面写真家として、またマリンダイビングWebのライターとしても活躍する三浦エリカさんは、「Coral Reefs of the World」部門で優勝！
優勝したお2人のコメントをお届けしましょう。

☆川村圭吾さん「世界トップクラスのコンペでカテゴリー優勝できたことを非常に光栄に思います。被写体は日頃よく見るクロホシイシモチですが、決定的瞬間を技術的にパーフェクトに撮影できたこと、それが高い評価につながったことがうれしいです。リスペクトしている世界中のフォトグラファーたちとSNSで称えあっていて楽しい時間を過ごしています」

☆三浦エリカさん「この写真は、昨年の夏に石垣島周辺で大規模な白化が起きてしまった際に撮影したものです。サンゴが折り重なる様にモリモリと生えた大好きな場所だったのですが、ほんの数週間の間に一面真っ白になってしまいました。私に今できることは、この状況を記録し伝えることだ、と思い撮影した1枚です。サンゴの白化の大きな要因となる海水温の上昇。それを引き起こす強烈な太陽を入れて、半水面で撮影しました」

Open Water部門　準優勝　倉嶋大輔さん

Coral Reefs of the World部門　準優勝　石野昇太さん

入賞された皆様の部門とお名前をご紹介しましょう。
◆Fish Behavior（魚の生態）部門
優勝　川村圭吾さん（ダイビングサービスとらんちオーナーガイド）
優秀賞　片野一浩さん(生態好きのアマチュアフォトグラファー)
◆Black & Blue water部門
優秀賞　川村圭吾さん（ダイビングサービスとらんちオーナーガイド）
◆Color Print部門
準優勝　高橋怜子さん（水中写真家）
◆Coral Reefs of the World部門
優勝　三浦エリカさん（半水面写真家）
準優勝　石野昇太さん（ゴリラハウスオーナーガイド兼水中写真家）
◆Open Water部門
準優勝　倉嶋大輔さん（水中写真家）
◆Conservation Picture（環境保護）部門
優秀賞　石野昇太さん（ゴリラハウスオーナーガイド兼水中写真家）

Color Print部門　準優勝　高橋怜子さん

Fish Behaviour（魚の生態）部門　優秀賞　片野一浩さん

皆様、入賞おめでとうございます！
日本の水中写真のレベルの高さを、あらためて世界に発信してくださったのではないでしょうか？
さあ、刺激を受けたダイバーの皆さん、水中写真を撮りに海に行きましょうか♪

◎入賞作品、および「Ocean Geographic Pictures of the Year（OG PICOTY）」について詳しくはこちら

◎《情報提供》ダイビングサービスとらんち

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（ライター／島）