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ニュース2023.07.27

第十一管区海上保安本部
23年6月の沖縄県漂流事故に関して再発防止策を発信

最後尾のガイドさんがリールに付けたフロートを引っ張っているところ(今回の事故とは関係がありません)
Photo by Yukari Goto

最後尾のガイドさんがリールに付けたフロートを引っ張っているところ(今回の事故とは関係がありません)
Photo by Yukari Goto

去る721日、第十一管区海上保安本部(沖縄が担当水域)から令和52023)年619日に発生した「沖縄県ルカン礁北行方不明情報」に係る再発防止策が発信されました。以下、本文ママ。

1.事故概要

令和5年6月19 11 48 分ころ、「ルカン礁北側にてダイバー7名(インストラクター2名、ゲストダイバー5名)が行方不明」との118 番通報を受けて捜索を実施し、同日15 10 分までに全員無事救助。

調査の結果、該人らはルカン礁北側にてドリフトダイビングを開始したが、入水直後、船がダイバーの所在を確認するための目印としているフロートとダイブリールが外れていることにインストラクターが気付き、他ダイバーを伴って海面に浮上したものの、船が該人らを発見することが出来ず、118番通報をするに至った。

当日の気象海象は曇り、南西の風6m、高1.5m、視程良好。注意報、警報の発表なし。

 

2.事故原因

フロートとダイブリールが外れた際に、ダイバーの位置を船側に知らせる有効な手段を備えていなかったこと。

なお、海上でシグナルフロート、ホイッスル、ホーンを使用するも、保船要員がダイバーを発見できなかった(※1)。

 

3.再発防止策

ドリフトダイビングを行う事業者は、以下の安全対策を講じるようお願いします。

(1)使用する器材の整備や確認の徹底

(2)ダイブリールとフロートが外れた場合に備え、二次的な連絡手段を確保すること

例:位置情報発信装置、耐圧ケースに入れた携帯電話や省電力無線機の携行

(3)その他、海上から存在を知らせる手段を確保すること

例:音響(ホーン、ホイッスル等)、視覚(ライト、シグナルフロート、ミラー等)による手段の携行

(4)緊急連絡網や対応マニュアルの整備

以上

※1 航空機による捜索の際、シグナルフロートは有効に視認できた。

 

今回の事故は2の事故原因にもあるように、ダイブリールにフロートを付けて引っ張っていたフロートが外れたもの。外洋のドリフトダイブで利用されるスタイルですが、今回の事故のように想定外の出来事が起きてしまう可能性があるということ。外れていたことに気づいてすぐに全員が浮上しても、流れがある場合は相当流されて今回のようにボートが発見できないことがあり得るということです。そのためにも位置情報発信装置(ビーコンと呼ばれる)や携帯電話の水中携行など、万が一のエマージェンシーグッズを備えておきたいもの。

3の再発防止策は、業者向けのものも多いけれど、(1)と(3)のように個人個人のダイバーが気を付けるべきこともあります。安全あっての楽しいダイビング。安全対策には念には念を入れて臨んでくださいね。

 

こちらも併せてご覧ください≫STOP!潜水事故CASE119【考察】ドリフトダイビングの危機対処法

潜水事故100以上の例から見る対処方はこちら

 

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