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- 吉野雄輔さんの写真絵本が“世界に紹介したい日本の本”に選出!
ニュース2023.10.05
吉野雄輔さん著『ひがたはたからばこ 青いカニみつけた』が“世界に紹介したい日本の本”に選出!『おすすめ!日本の子どもの本2023』(JBBY発行)
日本国際児童図書評議会(JBBY)では9月、JBBYがおすすめするブックガイド『おすすめ!日本の子どもの本2023』を発行。これは2021年9月から2022年8月に日本で出版された、日本人作家による児童書のなかから、海外にも紹介したい作品を選んだもの。今回は絵本23点、読みもの30点、ノンフィクション35点の合計88点が選出されています。最後のノンフィクション部門に、水中写真家の吉野雄輔さんが2022年徳間書店から発行した写真絵本『ひがたはたからばこ 青いカニみつけた』が選ばれています。
『ひがたはたからばこ 青いカニみつけた』写真・文/よしの ゆうすけ
19☓27cm 全32ページ 定価¥1,700+税
長年子どもの本に関わる仕事をしている7名が討議を重ねて、選書しているとのことで、そのチームの一人、さくまゆみこさんが吉野さんの該当作について、下記のように評しています。
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干潟とは、
太陽や月の引力によって陸になったり海になったりする場所。
海の生きものを長年撮り続けてきた海洋写真家が、
沖縄の西表島の干潟で生きている小さな生きものを紹介する写真絵本。
干潟をよく見ると、泥の中に何かいる。
青い色のカニ、赤い色のカニ、前に進むカニ、
潮が満ちてくる時間がわかるカニ、海水につかりながら生きている木、
陸で過ごす魚・・・・・。
小さいながらそれぞれ特徴をもって生きている者たちを通して、
陸と海のかかわりや、
自然界の生物の大きなつながりについても目を向けられる。
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選ばれた吉野さんは「選んでいただきありがとうございます。この写真絵本で僕が言いたかったことをさくまさんがズバリ書いてくださっています。小さな青いカニ、シオマネキやミナミコメツキガニたちが、潮によって変化する海や汽水域という場や、それが月や太陽という自然界の大きなものとつながっていること。人間もその大きな自然界の一員として生きていることに気づいてもらえる一冊であればいいなと思います」と述べています。
ノンフィクション部門にはほかに、屋久島のダイビングガイドで写真家の高久至さんの『ハタハタ 荒海にかがやく命』や、シャークジャーナリストの沼口朝子さん著の『ホホジロザメ』、ダイバーでもある写真家・福田幸広さん著の『草はらをのぞいてみればカヤネズミ』(文/ゆうきえつこ)も選ばれています。
(デスク/後藤ゆかり)
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