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現地の海から2024.05.29
南太平洋タヒチでザトウクジラのシーズンスタート♪タヒチの海で子育てをするザトウクジラ
Photo by TohoraDeTahiti, Frédérique Legrand
南太平洋のフランス領ポリネシア、通称タヒチ。日本とは季節が逆になる南半球にあり、これからの季節は気温や水温が下がってきます。毎年7月頃から遠く南極大陸方面の海域で過ごしていたザトウクジラが、繁殖と子育てのために暖海のタヒチの島々辺りまで北上。島からブリーチングやブローが見えたり、海上で偶然会えることもあるほどです。日本の小笠原や沖縄・奄美と似ていますね。これは11月上旬まで続きます。
そんなタヒチでホエールウオッチやホエールスイムはいかがでしょう? 実際にザトウクジラを見たり、一緒に泳いだりするクジラツアーも開催されています。有名なのは、タヒチ島の首都パペーテからフェリーで30分ほどと近いモーレア島ですが、タヒチ島、ボラボラ島、テティアロア島、ルルツ島などでも行われています。
ホエールスイムは、クジラの進路を妨げない、人気(ひとけ)の少ないところでのみ、などのルールがあり、スノーケリングで行うことになります。ボートはもちろん遊泳者もクジラとの距離を100m以上あけることとなっていて、クジラから接近してくるのは致し方ないのですが、自分から接近することは固く禁じられていますので気をつけましょう。
巨大な口を向けて迫ってくるザトウクジラ
Photo by Grégory Lecoeur
潜降の練習をする子どものザトウクジラ
Photo by Grégory Lecoeur
また、タヒチのクジラの写真や映像があまりSNS等で見られないのは、ザトウクジラの写真を許可なく撮影し、配布することが禁じられているため。撮影許可を取得するにはフランス領ポリネシア環境保護庁(the Environmental Protection Agency for French Polynesia, La Direction de L’Environment)の担当者(英語/仏語)まで連絡することが必要です。
公式サイト : https://www.service-public.pf/diren/
タヒチ、フランス領ポリネシアは、世界で自然保護、環境保全、自然遺産、サステナビリティなどが声高に叫ばれるようになる以前から、自然遺産の保護やサステナビリティを実践しており、数十年にわたって環境と文化の保護に積極的に取り組んでいました。そうした経験から、現在もタヒチの島々は自然遺産の保護において主導的な役割を果たしており、環境のサステナブルな管理に携わる多数の組織と協力関係にあります。
2022年1月からは使い捨てプラスチック袋の使用が禁止となっていますので、ご注意ください。
なお、タヒチへの直行便エア タヒチ ヌイは、オリンピックの影響で一時運休し、2024年10月28日より再開予定です。そのため、今季のホエールシーズンには、ハワイアン航空(ホノルル経由)、ニュージーランド航空(オークランド経由)、エア タヒチ ヌイ(シアトル/ロサンジェルス/オークランド経由)でのアクセスになります。経由便の手配は、旅行会社での予約がスムーズです。
◎情報・画像提供≫タヒチ観光局
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