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水中写真・映像2025.08.05

水中写真家・高久至さん
写真絵本『なにかな なにかな 海のなか』出版

 
水中写真家の髙久至さんの新刊写真絵本『なにかな なにかな 海のなか』が出版されました。かわいい生きものやちょっと不思議な生きものが主役のこの写真絵本。海のなかにある「色、形、もよう」がぎっしり詰まった1冊です。写真集や写真絵本というと、生きものや風景にフォーカスするイメージがありますが、この写真は「色、形、もよう」がテーマ。髙久さんにお話を伺いしました!

 
「色、形、もよう」に着目したのはなぜですか?

髙久:日々海に潜る中で、不思議で美しい生きものたちに出会う度、「なんでこんな形をしているんだろう?」「どうしてこんなにカラフルなんだろう?」と驚かされてきました。そのワクワクや「?」を、子ども達にも感じてもらいたいです。難しい知識は抜きにして、まずは生きものたちの姿かたちから海に興味を持ってもらいたいですね。

 
この写真絵本の見どころは?

髙久:この絵本に登場するのは、ウニ、ヒトデ、ホヤ、ウミウシ、そして海藻たち。クジラやイルカ、カラフルな魚たちではなく、どちらかというとこれまで“脇役”だったかもしれない生きものたちが主役です。でも実は、海のなかに暮らす生きものの95%以上は、こうした「無脊椎動物」たち。笑っているように見えるホヤ、にょろにょろ動くヒドロ虫、キラキラと漂うクラゲ…。見慣れない存在かもしれませんが、ページをめくるたびに、子どもも大人もその美しさや面白さにハッとしてもらえるのではないかと思います。

髙久さんがいつもどんな目線で海を見つめているのかが伝わってきますね!

髙久:生きものの名前を覚えることは大切ではありません。「なにこれ?」「キレイ!」「へんなの!」そんな気持ちをもってもらえたら、それで十分。「興味を持つこと」は、海や自然を大切に思う最初の一歩。私は昔、魚やウミガメ、クジラたちが海の主人公だと思っていました。でも今は、ホヤも、カイメンも、クラゲも、それぞれが海のなかで大切な役割をもつ、小さな主人公たちだと思っています。子どもたちにも、それぞれの感性で海のことを考えてもらえたら嬉しいです。

子ども達はもちろん、ダイビングをしたことがない人が海に興味を持つきっかけになると同時に、私たちダイバーにも新たな気付きを与えてくれる1冊。全国の書店または高久さんのHPからご購入いただけます!

(ライター/齋藤利奈)

  

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