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レポート2026.01.06

まるで〝ミニゴジラ〟
ダイバーなら一度は憧れたい海、ガラパゴス
ウミイグアナの貴重な水中映像!

こんにちは、マリンダイビングウェブライターの田中あきこです。前回のマリンダイビング大賞で、「初めて行きたい海外部門」5位に輝いたガラパゴス諸島。赤道下の南米エクアドルに位置するガラパゴスは、チャールズ・ダーウィンが「進化論」を着想した生物の楽園です。その海も豊かな生態系を誇り、「ダイバーが一度は憧れたい海」とも言われています。今回、石垣島を拠点に各種講習からファンダイビングまで幅広く開催する《UmiMotto Diving Shop》の平尾優子さんが、ガラパゴスのダイブクルーズでの体験をレポートしてくださいました! 前編・後編の2回に分けてお届けします。驚きと感動のガラパゴスの海の体験をぜひご覧ください。

意外と寒くてハードなガラパゴスの海

※以下、平尾さんのレポートです

ダイバーになったら、一度は訪れてみたい場所――ガラパゴス諸島。その名を聞くだけで胸が高鳴る、まさに“憧れの海”だ。赤道直下に位置するガラパゴスだが、海は決して穏やかでも暖かくもない。ジンベエザメ狙いのベストシーズンとされる9月から11月の水温は14〜23度。リゾートダイビングに慣れているダイバーなら、正直なところ尻込みしてしまう数字だろう。当然、防寒対策は必須。スーツはロクハン以上にフードベストなどの追加装備が欠かせない。私はドライスーツ(モビーズのクロコドライ・ライトブーツ仕様)を選択したが、ガラパゴスの海はバックストラップフィンでは泳ぎ切れないため、フルフットフィンを使用した。そう、ガラパゴスでのダイビングはかなりハードである。

流れ、うねり、そして岩を掴むダイビング

冷たい水温に加え、強烈な流れとうねり。特にメインポイントとなるダーウィン島やウルフ島周辺では、エアが真横に流れるのが当たり前だ。必死に岩を掴みながら前へ進むのだが、岩だと思って掴んだものが大きなフジツボで、簡単にもげてしまうこともある。
ゴツゴツした岩肌とフジツボだらけの環境は、当然スーツにもダメージを与える。初めてガラパゴスクルーズに申し込んだ際、「ドライで行きたい」と伝えると最初はやんわり断られた。それでも私もガイドの端くれ。意地でもドライを持って行った。結果、ゲストは全員ウエットスーツ、ガイドと私だけがドライスーツという構図になった。

ここでしか出逢えない、生き物たち

そんな過酷とも言える海で出逢えるのは、圧倒的な生命力を持つ生き物たちだ。大量のハンマーヘッドシャーク、巨大なジンベエザメ、ガラパゴスシャーク、マンボウ、アシカ。さらに、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス・ブルーバンデッド・ゴビーといった固有種も数多く見られる。だが、色鮮やかな熱帯魚やサメ、マンタといったスター生物とはまったく違うベクトルで、強烈な印象を残す存在がいる。それが、ウミイグアナだ。

海に潜る“ミニゴジラ”

背中に生える刺状鱗、短い手足、長い尾、鋭い爪。その姿は、日本人ならどうしても“ゴジラ”を思い浮かべてしまう。ゴジラのテーマを頭に流しながらエントリーすると、そこには鮮やかな緑の海藻畑で食事を楽しむ“ミニゴジラ”たちの姿があった。強いうねりの中でも、彼らは私たち人間など気にも留めず、悠然と食事を続けている。その姿には、まるでゴジラの遺伝子を受け継いでいるかのような力強さがある。
やがて呼吸と体温を取り戻すため、水面へと上がっていくウミイグアナ。その周囲を魚たちが泳ぎ、口から火ではなく泡を吐くミニゴジラ――その光景は、あまりにも不思議で、そして尊い。

距離を保つというルール

ガラパゴスでは、すべての生き物と2mの距離を保たなければならないという厳格なルールがある。強いうねりに体を持っていかれながら、兎に角ウミイグアナに触らないよう避けるので精一杯だ。近い、しかし触れられない、でも撮りたい。その距離感が、この海の自然との向き合い方を教えてくれる。

生き物を見る旅の原点

荒々しい溶岩、冷たい海、強い太陽。そのすべてに適応したウミイグアナの姿は、「生き物を見る旅」の原点を思い出させてくれる。
ウミイグアナを観察していると、水面にペリカンやガラパゴスペンギンが姿を現すこともある。そのときの気持ちをどう表現すればいいのか、正直わからない。
ただただ、ハッピーだ。
楽しくて仕方がない。
ダイバーになってよかった――そう思っていたかどうかすら覚えていない。ただひとつ確かなのは、水中でずっと、顔がにやけていたことだけだ。

・・・・

写真・文章:平尾優子(UmiMotto Diving Shop)

【UmiMotto Diving Shop紹介】
石垣島を拠点にサイドマウント、テクニカルダイビング、リブリーザーなどの各種講習からファンダイビングまで幅広く開催。また、年に最低でも2回、多い年には4回ほどの海外ツアーや国内ツアーも企画・実施しており、今回のガラパゴスのようなハードかつ魅力的な海へもご案内しています。
☆公式サイトはこちら≫

(編集/田中あきこ)

  

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