年間120万人が訪れるダイビング情報サイト

Marine Diving web

ニュース2021.03.16

収録総数534種!
『新版 日本のハゼ』
16年ぶりに新訂・増補版発売

月刊『マリンダイビング』でも度々登場していただいている瀬能宏(せのう・ひろし)先生(神奈川県立生命の星・地球博物館 主任学芸員)が監修されている『決定版 日本のハゼ』(2004、平凡社)が、16年ぶりに念願のリニューアル。掲載総数は470種から534種に増え、日本のハゼ661種(20203月時点)の8割を超える数がこの1冊に収録されています。海に限らず、淡水、汽水域、河川、湖沼そしてサンゴ礁とさまざまな水域に生息するハゼが、鮮明な水中写真と共に紹介されています。

©平凡社

©平凡社

ハゼの収録数はもちろんですが、この図鑑の凄いところは標本にも引けをとらない水中写真です。ハゼのプロフェッショナル、西表島《ダイブサービス YANO》代表・矢野維幾(やの・これちか)氏をはじめとする、写真に精通した各現地ダイビングサービスのガイド陣、水中写真家、大学研究員など、そうそうたるメンバーの写真で構成されています。掲載されているハゼの大半が背ビレを開いた状態で撮影されており、斑点の数や模様の流れる方向、背ビレの棘の本数など個体識別に重要な情報が一目でわかるように撮影されています。また、そのハゼが生息する環境も一緒に写し込まれているため、サンゴ礁なのか、砂地なのか、泥地なのか、生息環境もわかるつくりになっています。

そのほか、種の解説を担当された鈴木寿之(すずき・としゆき)氏は、長崎大学大学院水産学研究科修士課程を修了し、2018年には三重大学から博士号を授与され、南日本や琉球列島でのフィールドワークに注力している方です。日本ハゼ学の先駆者・故道津喜衛博士(長崎大学名誉教授)に指導を受け、現在もハゼ類の分類学的研究を続けられています。

また、属の解説を担当された渋川浩一(しぶかわ・こういち)氏は東京水産大学大学院資源育成学専攻博士課程を修了され、現在は《ふじのくに地球環境史ミュージアム》学芸課長/教授を務められています。ハゼの分類や形態、学名について精通されており、河川・浅海性魚類の分類学的研究を進められています。

各ハゼの解説部分には似たようなハゼと見分けるコツやポイントも記載、巻末には和名索引と学名索引の両方が収録され、ファンダイバーだけでなく、生態調査や研究にも役立つ図鑑です。ハンディタイプなので持ち歩きやすく、いつでもハゼについて調べることが可能です。

監修、撮影、解説と多方面からハゼに精通した国内のプロたちが集結し作り上げられたハゼ図鑑の究極形態ともいえる『新版 日本のハゼ』。ハゼの世界は奥深く、生命の神秘と未知への興味に溢れています。この1冊を手に取って、ハゼの世界にどっぷりつかってみてはいかがでしょうか。

『新版 日本のハゼ』公式HPはこちら

判型:A5変形(20.2cm)、ソフトカバー
ページ数:588ページ(カラー528ページ、モノクロ60ページ)
定価:4,400円(税込み)
刊行日:2021年2月5日

監修:瀬能 宏
写真:矢野 維幾
解説:鈴木 寿之、渋川 浩一

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

※クリックすると、そのカテゴリーの一覧が表示されます