興奮のカジキスイムを!!
マーリンとアシカの贅沢な旅
アシカと泳げることで人気のラパスに、新たなアトラクションが加わりました。なんと、ストライプドマーリン(マカジキ)の壮絶なハンティングシーンが目の前で見られる海域が、ラパスから車で北へ約3時間で行ける所に発見されたというのです!
※2020年7月現在の情報です。
ストライプドマーリンの捕食シーンを狙え!
マーリンといえばバショウカジキの捕食シーンが狙えるカリブ海側がメキシコでは有名ですが、実はバハ・カリフォルニア半島の太平洋側でも同様の迫力にあふれるカジキの捕食シーンが見られることがわかってきました。なんと、冬の間はコククジラをはじめ、ホエールウオッチングが手軽にできる、太平洋側のマグダレナ湾で!
基地となるのはプエルト・サン・カルロス。ダイビングのメッカ、ラパスからなら車で北上すること約3時間の近さです。
時期は11月。ストライプドマーリンの集まる海域はボートで約2時間なのですが、移動中にはクジラやイルカ、モブラ、運が良ければシャチの群れに遭遇することも!!
イワシやサバなどの群れがカジキたちによって「ベイトボール」と呼ばれるボール状の塊に。これらを集団で狙って捕食するのだ
ストライプドマーリンって?
「ラパス カジキ スイム」で会えるストライプドマーリン(Striped Marlin)は、和名はマカジキ。
カジキマグロなどとも呼ばれますが、マグロではありません。体長3m、重量100kg以上になる大型種。
体側に水色の横縞(ストライプ)が入っているのが特徴なのですが、通常はうっすらしか見えないのに、捕食している時は興奮するのでしょうか、ストライプがくっきりと見えるようになります。
大きくて太めのボディにくっきりと表れるストライプ。口から突き出す吻が長く、第一背ビレが体高よりも長いのが特徴
興奮のカジキスイム
カジキの泳ぐスピードは海中生物の中で最速といわれ、時速75km/hになることも。海の世界のF1レーサーといわれるのも納得です。
彼らは非常に頭が良く、餌となるイワシやサバを集団で追い掛け回し、効率良く捕食できるようにベイトボールと呼ばれるボール状の塊にしていきます。食べられるようになったら長い吻で餌となるイワシやサバをたたき、弱ったところをがっつり食べます。一瞬の出来事なので目を凝らして見ておかないと気づかないぐらいの速攻ワザ。
これらは水面近くで繰り広げられるので、ダイビングではなくスキンダイビング(スノーケリング)でウオッチングすることになります。イワシやサバたちは人間なら襲われないことを知っているのか、ウオッチングしている人間のほうに近づいてくることも。それを追ってストライプドマーリンも近づいてきます。
しかもカジキたちは人間の存在が気にならないようで、運が良ければすぐ目の前で捕食シーンが繰り広げられるので、大興奮確実です。
海面におびただしい鳥の群れ「鳥山」があったら、その下にストライプドマーリンの餌となるイワシやサバの大群がいる
目の前に4尾も5尾もストライプドマーリン!
小型のボートを利用。いざという時にすぐにスノーケリングできるのがありがたい
カジキとアシカの共闘がカオス!
マグダレナ湾に面したプエルト・サン・カルロスは小さな港町。
ラパスから行く場合、日帰りでも行けないことはないけれど、車で3時間、ボートで2時間となると現実的ではないですよね。《クラブアズール》のツアーでは、初日にラパスでジンベエザメスイムを楽しんだ後、プエルト・サン・カルロスに向かい、翌日から計3日間、カジキスイムに没頭することになります。
この周辺にはカリフォルニアアシカも生息しているので、カジキを狙いつつ、アシカスイムも楽しめます。しかもカジキとアシカが共闘して餌を狙うという、まさにカオスな世界を目にすることも!
水面下でじゃれ合っていたアシカたち。カジキがここに加わると闘争意識が芽生える!?
プエルト・サン・カルロス近辺は砂漠ならではの光景だが、海岸線にはアシカたちの姿も
ジンベエスイムもお楽しみ♪
カジキスイムの時期の11月は、ラパスの街の目の前に広がる大きな湾にジンベエザメが何尾も入ってくることがかなりの確率であります。これは見逃せません!
世界最大の魚類、ジンベエザメですが、彼らの大好物はプランクトン。湾内に集まるプランクトンを大きな口を開けて掃除機のように吸い込んでいく様は迫力大!! 人間は2m以内に近づいてはいけない、触ってはいけないといったルールがありますが、ジンベエザメから近づいてくることもあるので、たまりません♪
コバンザメならぬコバン・・・!? 巨体には餌のおこぼれに預かろうと無数の魚(アジの仲間?)が!