世界にはまだ知らない海がある
ザトウクジラと泳ぐ
トンガ ババウ島ホエールスイム
ザトウクジラと一緒に泳げる海として有名なトンガ。ホエールスイムなんて難しそう…と思っていませんか? 実は体力に自信がない人でもクジラと超接近できる、まさに夢のような海がトンガにはあります。ベストシーズンを狙って、一生ものの感動を体験しよう!
※2020年5月現在の情報です。
世界でも稀!
ザトウクジラスイムができる
毎年6月から10月頃にかけて、ザトウクジラは繁殖・子育てのために南極から北上、南太平洋・トンガの周辺海域にやってきます。ここのザトウクジラは人間を受け入れ、一緒に泳ぐこともできます。本当に手が届きそうなほど近く、ザトウクジラとのツーショット、なんて夢もかなってしまうスゴイ海なのです!
ダイビングではなくフィン・マスク・スノーケルの3点セットを付けてのスノーケリングが基本のスタイル。しかも待っていればクジラのほうから寄ってきてくれるので体力に自信がない人も楽しめます。世界的にもレアな体験を、ベストシーズンにぜひ!
クジラが優雅に目の前に現れたときは、感動の瞬間です
環境保護、生態保護のための規制が世界的に厳しくなっている中で、トンガは間近でクジラと戯れることができる数少ないエリア。大迫力の巨体が目の前に!
極限まで近寄りザトウクジラと泳ぐ
人間がこんなに近づいても気にしないといった風。追いかけたり、触ったり、クジラの邪魔になるようなことをしなければ1時間以上も一緒にいてくれることも多い
数頭一度に現れることも! 母子クジラにオスクジラが寄り添っていたり、一頭のメスクジラを求めて複数頭のオスが争っていたり。クジラに囲まれる、感動的な体験です
《クラブアズール》は現地のボートをチャーター。クジラにストレスを与えないようにエンジン音にまで配慮してのアプローチは絶妙。エントリーの仕方、泳ぎ方など、そのキャプテンから習うやり方とアドバイスに従えば、必ずやクジラへの接近体験が叶います!
船上はとっても快適!
自由気ままに遊ぶクジラたち
船が近くにいても逃げずにいてくれるザトウクジラたち。潮を吹くブロー、体を持ち上げ方向転換をするスパイホップ、大きなジャンプをするブリーチングなど、迫力ある生態行動が目の前で繰り広げられます
リラックスしている時、威嚇している時、両方で見られるペックスラップという行動。体を横に向け、胸ビレを水面に叩きつける。まるでゲストに手を振っているようにも見える!?
かつて捕鯨をしていた歴史もあるトンガですが、この海域のザトウクジラはなぜだか人を怖がりません。もちろん執拗に追いかけたりすれば別ですが、基本的にはとてもフレンドリー! 船や人間の姿が目に入っても、それが近くにいてもサービス精神旺盛なアクションを見せてくれます。
日本人オーナー経営の
大自然を活かした
アイランドリートに滞在!
ババウ島でステイするのは日本人オーナーのゲストハウス《COCOKARA ビーチリゾート》。目の前はピカピカの珊瑚が群生するプライベートビーチ。アフタータイブにスノーケルをしたり、ハンモックでお昼寝などが楽しめ、クジラスイムのあとはゆったりと流れるババウライフを楽しめます。
日本人オーナーのTakakoさん(右)、島を開拓しリゾート滞在のお世話をしてくれるロニーさん(左)
アフターダイブは綺麗な海を眺めながらゆったりするのも良し
シンプルで清潔な室内。海の音を聞きながら過ごせる
お部屋は全てコテージタイプで計4棟のみ
BBQディナーではトンガの伝統料理となる豚の丸焼きをリクエストする事も!
トンガってどんな国?
トンガは4つの諸島、170以上の島々から成る南太平洋の王制国家です。首都はトンガタプ島にあるヌクアロファ。親日家も多く、実は日本との関係も深いです。
大海原を移動するザトウクジラはトンガ周辺海域全体で見られますが、最も遭遇率が高いホットな場所は、北部にあるババウ島。トンガタプ島から国内線で、約1時間で行くことができます。島内には自然があふれ、野生動物もそこここに。穏やかな人と気候で、陸観光も楽しめます。
高さ10mにも及ぶ巨大な岩。数千年前の巨大津波によって海から運ばれてきたという説が濃厚らしく「津波岩」と呼ばれています。横の車と比較してもその大きさは歴然!
トンガにはそこら中にブタが放し飼いになっています。フィッシングピッグといって、海に狩りに出かけるブタも。なおトンガではブタは常食ではなく、冠婚葬祭などの時だけに食べる特別なもの
トンガの国民のほとんどが敬虔なキリスト教徒。街中には至る所に教会があります。こちらは首都ヌクアロファにある「Free Church of Tonga」という教会
ポリネシアの国らしく、色鮮やかなパレオが似合うトンガ。お土産に一枚買って帰りたい
クジラスイム@トンガの気になるQ&A
アドバイス/《クラブアズール》青木えつこさん
ウエットスーツの目安、水温は?
クジラスイムの時期の水温はだいたい25度。天気が良ければそこまで寒さは感じません。ですが、海から上がった後はやはりボートコートがあると安心です。スイム中はウエットスーツでもいいですが、できればラッシュなど薄めのウエアのほうがクジラと泳ぎやすいですね。
どうすればクジラと仲良くなれる?
水面でフィンをバシャバシャさせない、クジラを追いかけない! この2点がポイントです。追いかけるとクジラは逃げてしまいます。じっと待っているとクジラは警戒心を外してくれて、1時間以上一緒に泳ぐことも珍しくありません。向こうから寄ってきてくれるので、ほぼ泳ぐことなくクジラとの接近距離での遭遇が実現できます。スノーケルに自信がない人、年齢的に体力に不安がある人も大丈夫。
トンガ基本情報
●首都/ヌクアロファ(トンガタプ島)
●パスポート/滞在期間にかかわらず入国時に6カ月以上の有効期限が必要。滞在31日以内なら観光ビザは不要。
●時差/日本より4時間早い。日本が正午の時、トンガは午後4時。
●通貨/一般にはトンガ・ドル。現地の空港でも日本円からの両替が可能。トンガタプとババウにはビザ(VISA)やマスター(MASTER)カードでキャッシングができるATMが数カ所に設置されている。
●電圧/240V、50Hz。オーストラリアやニュージーランドと同じ3本ピンのOタイプ。
●休日/国民的な休息日となる日曜日は一切の活動が中止になる。飛行機・マリンスポーツアクティビティもすべて運航、催行されないため注意が必要。