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第5回 イルカ&クジラの仲間

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おさかな図鑑

第5回 イルカ&クジラの仲間Dolphins & Whales

 海に生息するほ乳類の代表といえば、イルカやクジラの仲間。現生で80種程度が世界各地に生息している(分類には諸説あり)。ドルフィンスイムやホエールウォッチング、水族館など、ダイバーに限らず人間との関わりが深い生き物だ。

 イルカ・クジラの仲間が見せてくれる生態行動には、さまざまなパフォーマンスがある。ザトウクジラの例を挙げると、海面上に体を持ち上げ上半身を叩きつけ るブリーチング、ブローと呼ばれる潮吹きなどがある。また、イルカやクジラの仲間の中には、きれいな鳴き声を出す種もいるので、ぜひ一度聞いてみてほし い。

イルカ&クジラの仲間

イルカ&クジラの仲間

種類と生息場所

イルカの仲間

ハンドウイルカ

<ハンドウイルカ>

 短いくちばしでずんぐりとした頭が特徴のイルカで、日本で見られる多くはこの種。活発で好奇心が強いので、遊んでくれることが多い。ブルーグレーの体色は 個体や地域によって違いがあるほか、沖合型や沿岸型などいくつかタイプがある。ドルフィンスイムなどでよく出会える種だ。成獣は2~3mになる。

【見られる海】
全世界の熱帯から寒帯の海域

タイセイヨウマダライルカ

<タイセイヨウマダライルカ>

 陽気で活発な性格で、向こうからダイバーへ近寄ってくることも少なくない。ボートの上からも、ハイジャンプやスピンジャンプを見ることができる。ハンドウ イルカによく似ているが、体に複雑な斑紋があることで見分けることができる(ただし、若い個体は斑紋がほとんどない)。成獣の大きさは2m前後になる。

【見られる海】
大西洋の温帯海域、特に北大西洋西部とメキシコ湾では普通に見られる

ハシナガイルカ

<ハシナガイルカ>

 くちばしが細長く体形もスマート。スピンジャンプなどアクロバティックな動きをする活動的なイルカだ。警戒心が強く人間が海に入ると逃げてしまうことが多いので、ボートウォッチングがおすすめ。ハワイ型や東部太平洋型など、地理的な違いがある。成獣は2m前後になる。

【見られる海】
世界の熱帯から亜熱帯の海域

ハラジロカマイルカ

<ハラジロカマイルカ>

 くちばしが短くかわいい顔をしている。ジャンプや宙返りなどが大好きで、好奇心も旺盛だ。人やボートもあまり恐れないので、いろいろなパフォーマンスを存 分に発揮して、楽しませてくれる。ニュージーランド・カイコウラでよく見られ、人気者となっている。大きさは2mに達する。

【見られる海】
主にニュージーランド周辺、アフリカ南端、南アメリカ沿岸

セッパリイルカ

<セッパリイルカ>

 世界でもニュージーランド周辺にしか生息していない珍しいイルカ。ずんぐりした体つきだが、ジャンプをしたり、ボートがつくる波に乗るなど、好奇心は強 い。丸っこい背ビレと胸ビレがかわいい。冬季より夏季のほうが沿岸に寄ってくる傾向がある。成長しても1.5m程度にしかならない小型種。

【見られる海】
ニュージーランド周辺だけで見られ、特に南島周辺に多い

クジラの仲間

ザトウクジラ

<ザトウクジラ>

 空中に身を躍らせるダイナミックなブリーチングや尾ビレで海面をたたくロブテイリングなど、豪快なパフォーマンスを見せてくれるホエールウォッチングの人気者。シーズンと場所を選べば高い確率で遭遇できる。成獣の大きさは10mを超える。

【見られる海】
全世界の熱帯から極地の海まで幅広く分布する

ミンククジラ

<ミンククジラ>

 成長しても10m程度とヒゲクジラ類の中では小さいクジラ。個体数も多い種だ。ブリーチングや垂直に体を海面から出し、くるくる回るスパイホップなどの行動も見られる。

【見られる海】
熱帯から極地に至るまで、世界中の海に生息している

おさかなコラム

イルカとクジラの分類について

イルカとクジラの分類について

 イルカとクジラは実は同じクジラ目というグループに属している。クジラ目はさらにヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目にわかれ、そのハクジラ亜目の中で小型のも のがイルカと呼ばれている。明確な分け方はなく、体長4m程度を基準に、それより小さいものをイルカとしているが、例外も多いのだ。

 ヒゲクジラの仲間とハクジラの仲間は、その名のとおり、ひげを使ってエサをこしとるタイプと歯を持つタイプで分かれている。ヒゲクジラの仲間は“ひげ板” または“鯨髭(くじらひげ)”を持ち、プランクトンや小魚を大量の水と一緒に飲み込み、そのひげを使って生き物をこしとって食べるのだ。

クジラの不思議~体温と潜水の関係~

 クジラの仲間は海上で呼吸をし、その後多くの時間を海の中で過ごすことが知られている。そのため効率よく潜水できるように、脳油器官という特別なものを利 用する。これはその名のとおり、クジラの頭部にある油を利用する器官。通常体温によって脳油は液体に保たれているが、潜水を始める場合、鼻孔を開き冷たい 海水を取り入れることで、この脳油の比重を変化させ、より潜降しやすくするのだ。

イルカの不思議~エコロケーション~

 イルカは、“エコロケーション”というものを使って、障害物やほかの生き物との位置関係の認識している。“エコロケーション”とは、超音波を利用したもの で、発生させた超音波を物や生物にぶつけ、その反射音を聞くことで距離や硬さ、素材を見抜いている。ちなみにイルカの前頭部にはメロンという脂肪組織があ り、発声器官で作られた超音波はそこで収束され発生されるのだ。

水中撮影のポイント

チャンスを生かしてとにかく撮る

チャンスを生かしてとにかく撮る

 ダイバーに愛嬌を見せてくれたかと思うとすぐ離れてしまったりと、気まぐれな被写体であるイルカの仲間たち。撮影のポイントはとにかく遭遇のチャンスを逃 さないこと。イルカたちに出会ったらとにかくその瞬間を逃さずに撮影しよう。動きが早く、止まっていることもほとんどないので、カメラの連写機能を利用す るのもオススメだ。カメラにイルカ撮影用のモードなどが有る場合には、設定を変更して撮影してみよう。

ちょっとの工夫でさらにスキルアップ!

ちょっとの工夫でさらにスキルアップ!

 イルカをきれいに撮るちょっとした工夫に挑戦してみよう。まずポイントになるのは明るさ。日射しがある程度強く、太陽光が射し込むエリアで撮影をしたい。また、なるべく水深が浅いところを選ぶのも手(場所によってはストロボが禁止のエリアもある)。

 もうひとつのポイントは、背景を意識することだ。白砂をバックにして撮れば、青とのコントラストが生きてくるので、イルカの魅力を引き出すことができるだ ろう。また、水面をバックにし太陽や日射しを入れ込んでみるのもいい。チャンスがあれば、ダイバーやスノーケラーを構図の中に入れた写真にも挑戦してもら いたい。イルカたちの生き生きとした姿を写すことができるだろう。とはいっても、工夫しながらの撮影はなかなか難しいので、とにかく撮ることが一番大切な ことだ。

背景を白砂にしてコントラストを意識してみよう

背景を白砂にしてコントラストを意識してみよう

太陽光を入れ込むと明るくきれいな印象になる

太陽光を入れ込むと明るくきれいな印象になる

ダイバーとイルカを入れることでより躍動的に

ダイバーとイルカを入れることでより躍動的に

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