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マリンダイビング海の環境特別企画
海洋調査船タラ号の挑戦③
サンゴプロジェクト

海洋調査船タラ号の挑戦

地球温暖化、マイクロプラスチック、ブルーカーボン生態系の現状を調査しながら世界を巡る科学調査船タラ号。その活動を伝える不定期連載。第3回はいよいよサンゴ調査です。ダイビングパラダイスでもあるコーラルトライアングルへの航海について、タラ オセアン ジャパンにお聞きします。

※2026年2月の情報です。

タラ オセアン ジャパンは創立10周年

2026年は、タラ オセアンにとって大きな節目となる一年です。
まず、日本での活動拠点である一般社団法人タラ オセアン ジャパンは、設立10周年を迎えます。これまで活動を支えてくださった企業、自治体、そして多くの個人の皆さまに、改めて心から感謝を申し上げます。この10年で築いてきたつながりを大切にしながら、海の重要性と最新の科学的知見を、これまで以上に多くの人に届けていく一年にしていきます。

タラ号、8年ぶりに日本に寄港

(c)Fondation Tara Océan/agnès b.Japan

©Fondation Tara Océan/agnès b.Japan

2026年のハイライトのひとつが、4月に予定されている科学探査船タラ号の来日です。タラ号は、世界中の海を航海しながら最先端の海洋研究を行ってきた科学探査船で、日本には2017年・2018年にサンゴ礁研究のため寄港しました。今回、約8年ぶりに日本を訪れます。

この来日は、新たに始動する科学プロジェクト「タラ号サンゴプロジェクト」に先立つものです。ここで少し、このプロジェクトについてご紹介させてください。

いよいよ海のアマゾンへ!

みなさんは「コーラルトライアングル」をご存じでしょうか。コーラルトライアングルは西太平洋に位置し、世界のサンゴ礁の約3分の1が集中するエリア。既知のサンゴ種のおよそ4分の3(約600種)が生息する、地球規模で見ても極めて重要な生物多様性ホットスポットです。「海のアマゾン」とも呼ばれるこの海域は、気候変動の影響を強く受けながらも、一部のサンゴが高い耐性を示していることで注目されています。

タラ号サンゴプロジェクト2026-2027の航海マップ

タラ号サンゴプロジェクト2026-2027の航海マップ

タラ号サンゴプロジェクトでは、なぜ、どのようにして一部のサンゴが海水温の上昇に耐えているのかを科学的に解き明かし、将来のサンゴ礁保全につながる知見を得ることを目指しています。調査は、コーラルトライアングル沿岸国であるインドネシア、マレーシア、パプアニューギニア、フィリピンに加え、域外のパラオとインドでも実施され、約1年半にわたる大規模な国際共同研究となります。

Photo by Bio Quest Studios

Photo by Bio Quest Studios

タラ号太平洋プロジェクト(2016-2018)でのサンゴ調査の様子 Photo by Pete West/Bio Quest Studios

タラ号太平洋プロジェクト(2016-2018)でのサンゴ調査の様子 Photo by Pete West/Bio Quest Studios

全国でタラ号船内公開イベントを開催!

今回のプロジェクトでは、日本近海での調査は行われませんが、日本国内での啓発活動を強化するため、タラ号は約1カ月間、日本に滞在します。東京、高松、尾道に寄港し、東京と尾道では一般の方を対象としたシンポジウムや、タラ号の船内を体験できる公開イベントを予定しています。

最前線の海洋科学に直接触れられる、またとない機会です。ぜひ多くの方に足を運んでいただき、タラ号と研究者たちの活動を体感していただければと思います。

詳細は随時、タラ オセアン ジャパンのwebsite/ SNSとマリンダイビングウェブでもお知らせします。

活動3年目のブルーカーボンプロジェクト

ブルーカーボンプロジェクトで海藻の光合成を測定する調査風景。おおわれた海藻がどのくらい光合成をするか測定。同じ場所に留まり10分間センサーで袋の中の海水を混ぜながら放置する   Photo by Tara Ocean Japan

ブルーカーボンプロジェクトで海藻の光合成を測定する調査風景。おおわれた海藻がどのくらい光合成をするか測定。同じ場所に留まり10分間センサーで袋の中の海水を混ぜながら放置する Photo by Tara Ocean Japan

一方、タラ オセアン ジャパンが進める「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」は3年目を迎えます。これまで対象としてきた海藻に加え、2026年からは海草に調査対象を広げ、ブルーカーボンの役割をより包括的に明らかにしていきます。

2026年は3カ所、2027年には6〜7カ所での調査を計画しており、国内の研究機関や地域と連携しながら、長期的なデータの蓄積を目指します。しかし、こうした継続的な調査・研究には安定した資金が欠かせません。

現在、私たちはこのブルーカーボン研究を未来へとつなげていくため、クラウドファンディングに挑戦しています。みなさん一人ひとりの支援が、日本の海の価値を科学的に示し、気候変動対策や保全政策につながる大きな力になります。タラ号が世界の海で集める知見と、日本の海で積み重ねる研究。その両輪を支える2026年を、ぜひ一緒につくってください。

クラウドファンディングは3/4スタート!

クラウドファンディングは3/4スタート!

クラウドファンディングはこちらから

タラ号の来日は、海で起きている変化を日本の皆さまに伝え、私たちの活動を知っていただく大きな機会です。この追い風を力に、2024年に始動した日本全国で行っているブルーカーボンプロジェクトの科学調査の継続と、海の大切さを伝える啓発活動をさらに発展させたいと考えています。
今回のリターンでは、タラ号の旅に加わる“クルー”体験をご用意しました。
・落合陽一氏x日比野克彦氏のトークイベントと船内乗船ツアー
・船上カクテルパーティー
・タラ号シェフと船内でお菓子作り&交流体験
・停泊中のタラ号にペアで一泊体験など
一般公開イベントでは体験できない、特別な時間をお届けします。
海洋調査や海をより身近に、自分事として感じていただける機会になれば幸いです。
数量限定・締切日が早めに設定されたリターンもございます。
ぜひご覧いただき、ご支援いただけますと幸いです。

マリンダイビングフェアでもこの度タラ オセアンのブースを出展することになりました。わたしたちの活動がわかるパネル展示を予定していますのでぜひ遊びにきてください。SNSフォローでプレゼントも用意しています。

文/タラ オセアン ジャパン広報
構成/西川重子