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初めての人も買い替えの人も必見!
ダイブコンピュータの選び方教えます
~SUUNTO D5を例に徹底解説~
Vol.1 見やすさにこだわる
今やダイバーの必需品となったダイブコンピュータ。
安全ダイビングの要となる重要なモノだけに(お値段もそれなりにする!)
購入前にしっかり検討しなくては!
そこで、初めて買う人から、買い替えを考えている人まで、
自分に合ったダイブコンピュータ選ぶためのポイントを
3回に渡って徹底的にご紹介します。
第1回は、まずは見やすさ、見た目から選ぶコツです。
Vol.2 「機能にこだわる」はこちら ▶
Vol.3 「クオリティにこだわる」はこちら ▶
※2020年2月現在の情報です。
ポイント1
まずは大きさや形をチェック
どんな大きさや形のダイブコンピュータがあるのか、基本のところを最初にチェック。ここからスタートして、自分にあった装着感や機能など、細部にわたって自分にあったダイブコンピュータを選んでいきましょう。
最近はほとんど腕に装着して使うタイプが主流で、
普段使いにおすすめの腕時計タイプと
ダイビング時専用のリストタイプがあります。
腕時計タイプ
最近のダイブコンピュータの主流となるのが、腕時計タイプ。腕時計として普段使いができるほどの軽量コンパクトさで、デザインもお洒落なものが多く、多くの機種が発売されています。ディスプレイ面は多少小さめになりますが、文字の大きさや配置など見やすい工夫がされています。最近はカラー液晶タイプのものが登場し、人気を集めています。
カラー液晶ディスプレイが特徴の腕時計タイプの最新機種。普段使いもできるコンパクトさと、水中での視認性の良さ、どちらも叶えてくれるおすすめの機種がこちら
SUUNTO D5
■ディスプレイ面サイズ/直径53mm
■厚さ16.3mm ■重さ/90g
■カラー/White, Black/Lime, All Black, Black
リストタイプ
腕時計として使うには少し大きいけれども、ディスプレイ面が大きく、水中でも格段に見やすいので、老眼などで小さい字が見えにくいと感じている方にはおすすめのタイプ。大きさにこだわらずダイビング専用として使う方におすすめです。
無駄のない四角いディスプレイ面が特徴で、文字が大きく見やすいため、シニアに絶大な支持を得ているのがこちら
SUUNTO EON CORE
■ディスプレイ面サイズ/80.5mm×55.3mm
■厚さ/22.1mm ■重さ/154g
■カラー/White, Black,Lime
そのほか
ほかにも残圧計などと一緒になっているコンソールタイプのダイブコンピュータもあります。残圧とともにチェックできますし、海へ持っていくとき着け忘れる心配もないでしょう。SUUNTO ZOOP NOVOのように、コンソールコンボにも入り、リストタイプにも対応しているものもあります。
ポイント2
デザインやカラーリングをチェック
やっぱり見かけは大事! ダイビング中は常に目に入るもの。普段使いもできる腕時計タイプを選んだ場合はなおさら、色やデザインは思っている以上に重要なポイントです。
デザイン性やカラーは年々バージョンアップして、お洒落なモノが出ていますし、本体だけでなくストラップも素材や色などバリエーションも豊富になっています。付け替えが簡単なものもあります。
基本機能については、各社一定レベルはクリアしているものばかりなので、デザインやカラーもぜひ購入のポイントとしてチェックしてみてください。
腕時計タイプのSUUNTO D4i のカラーはライム、ホワイト、ブラックの3色。手にフィットするシリコン性のストラップがスタイリッシュ
SUUNTO D5のストラップはカラーも素材もさまざま。クイックリリースシステムで、工具を使わず簡単に付け替えが可能です。海で使うときはウエットスーツの上からできるシリコン性のエクステンションストラップをつけて、陸はファッションにあわせたレザー製のシックな色のものに変えて、など目的によって付け替えることも簡単にできます
ポイント3
画面の見やすさをチェック
ダイブコンピュータの最重要ポイントはディスプレイ画面が見やすいこと!
水深が深くなればなるほど太陽の光は徐々に弱くなり、洞窟内などではさらに弱い光になる中で、間違いなく見えることが非常に重要です。
しかもダイブコンピュータはディスプレイの中にいくつものデータが盛り込まれています。現在の水深、最大水深、無減圧潜水時時間(NDL)など。そうした数値をいかにすばやく見て理解することができるか、が重要になってくるのです。そこで、画面がどのように見えるのかチェックしましょう。
水中での視認性の高さは、ダイブコンピュータを選ぶ上でとても重要です。カラー液晶ディスプレイですと、文字もはっきり鮮やかです
圧倒的に見やすいカラー液晶タイプ
かつてダイブコンピュータのディスプレイは、モノクロしかありませんでした。ですが最近はカラー液晶タイプが登場して、その見やすさから大人気となっています。陸上に比べ暗くなる水中で特にその威力を発揮。カラーテレビとモノクロテレビの違いぐらい、その差は歴然。料金はモノクロタイプの方が少し安いのですが、見やすさ、使いやすさからいくとカラー液晶タイプがおすすめです。
瞬時の判断には日本語表記がおすすめ
ダイブコンピュータの表記は英語が多いのですが、いくつも数値が並ぶと、水深なのか、時間なのか、一瞬わからなくなることも。日常生活では、英語や他の言語でも構わないですが、ダイビング中となると話は別。もちろん英語の方が理解しやすいという人はその限りではありませんが、あわてた時でもどんな状態でも瞬時に情報をキャッチするためには、日本語表記があるものがおすすめですよ。情報がストレートに頭に入ってきます。
●SUUNTO D5の英語表記
パッと見て、知りたい情報が目に飛び込んでくるカラー液晶。見慣れてしまえば、英語表記でも問題ないでしょう
●SUUNTO D5の日本語表記
SUUNTOはフィンランドのメーカーですが、SUUNTO D5では日本語モードも選べます。とくにダイブコンピュータ初心者にはおすすめです
ポイント4
さらに詳しくモードごとの
画面をチェック
ディスプレイ画面には、いくつかの数字が並ぶことになります。そこで大事なのが、数字の大きさや、画面上での配置など。それぞれダイブコンピュータによって数字の配置は違うので(見やすい工夫がされているので、慣れてしまえば大丈夫ですが)画面のレイアウトはチェックしておきたいものです。また、設定を変えることでレイアウトなどが変えられる場合もあります。実際に手にとって自分の目で確かめてみるのが一番ですが、おもな画面をSUUNTO D5の場合を例に見てみましょう。
ダイブモード画面
現在の深度と潜水時間が表示。最下段の158は、残圧。オプションのワイヤレスタンク圧トランスミッターをタンクに装着すると、残圧が表示されます。ボタンを押すと、残圧表示が無減圧潜水時間(NDL)に切り替わります。左のグリーンの▲印は浮上速度を表しています。
デジタルコンパス画面
ブルーの帯の中にある数値がコンパスのデジタル表示で、画面の外周部分に表示されている赤い矢印が北を指します。
ダイビングログ画面
ダイビングのログがひと目でわかるグラフ形式で表示されます。リスト表示もあります。ボタン操作で画面をスクロールして詳しい内容を見ることもできます。Bluetooth でスマホアプリからも見ることができますが、ロギング用の内容は本体だけでも確認できます。
フリーダイビング画面
フリーダイビングモードがある機種は限られていますが、SUUNTO D5やSUUNTO D4iなどにはフリーダイビングモードがあります。
フリーダイバーに人気のSUUNTO D4i
自分仕様にカスタマイズができる!
PC用無料ソフト「DM5」をダウンロードすると、ディスプレイ画面の表示項目などもカスタマイズすることができます。つまり、自分仕様のダイブコンピュータ画面を作ることができるのです。
まとめ
おすすめダイブコンピュータは?
今回はおもに見やすさ、大きさ、デザインなどを中心にダイブコンピュータの選び方、チェックポイントを紹介しました。
ダイビングだけでなく普段使いもしたい人には、カラー液晶のコンパクトな腕時計タイプのSUUNTO D5が、ダイビング専用に使用する予定で、とくに見やすさを重視する人には、SUUNTO EON CORE がおすすめです。
SUUNTO D5
SUUNTO EON CORE
次回は、ダイブコンピュータの機能について詳しく紹介するとともに、選び方のポイントをチェックします。
スマホにデータ送信可能なもの、タンク圧トランスミッター装着で残圧管理ができるもの、充電タイプの違いにフリーダイビングでも使えるものなど機能はさまざま。アナタに合ったダイブコンピュータ選びをアドバイスします!