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基礎からわかる! ダイビングスタート&スキルアップ術
第30回 ひと目でわかるダイブコンピュータ

基礎からわかる! ダイビングスタート&スキルアップ術

初めてのダイビング、久しぶりのダイビングは「どうしたらいいの?」と戸惑いの連続。
今さら聞けない基本スキルから絶対にマスターしたい必須スキルまでここでおさらいしちゃいましょう!

第30回 ひと目でわかるダイブコンピュータ

今や一人一台、必ず身に付けておきたい器材の一つになっているのがダイブコンピュータ。
「DC(ディーシー)」とか「ダイコン」「ダイブコン」などと省略ネーミングはいろいろあるが、ダイビングシーンで「ダイコン」といわれたら、大根を想像してはいけません。
それはともかく、「見方がわからない!」と嘆いているダイバーも多いとか。
でも、ココさえ押さえれば、取扱説明書を見なくてもわかるはず!

初めてのDCで戸惑うゴット姉さん

撮影用に新しいDCを手にしたゴット姉さんことMD副編集長・後藤ゆかり。
その前にたまたま海に潜りに行くことになり、使い方を学ぼうとその新品DCを持っていった。
普段なら新しいDCを持っていたとしても、それまで使っていたDCを2台持ちしていたのだが、他にも慣れない一眼カメラを持っていたため、「シンプルが一番」と、今までのDCを置いていくことに……。
ところが、その新品DC、エントリーしても、ダイブモードにならない。
ということは時間も深度もわからないので、そのダイビングは不安だらけなものとなる。
しかも、ダイビングの後半になって浅瀬に移動したときに、新品DCが突然ダイブモードになり、DECOまで出る始末。
念のためにガイドに状況を確認しに行くも、余裕のよっちゃん、無減圧停止時間は200分ある。
DECOが出るわけがない。
バディやガイドに合わせて安全停止をしてから浮上すると、新品DCはピーピーとアラーム音を鳴らし続け、気づくと48時間ロックされていたのだった。
後になっていろいろな人の経験談を聞いたところ、そのDCはソーラータイプだったのだが、私が使っていたものはバッテリーマークが「M」を指していて、理想的な「H」ではなかった。
Mでも潜れるときもあるのだが、潜れないこともあるという。
つまり使用まで机の中に眠らせていたために、バッテリー不足だったわけだ。チーン……

ということで、新しいDCに翻弄されただけだったのだが、知らないことは怖いこと。
やっぱり取扱説明書(以下、トリセツ)はしっかり読んでから使わないといけない。

ちなみに、この1本目は不安な心がたたって、やたら空気消費量が多かった。
エアが速いとお悩みの方は、ゴット姉さんのようにダイブコンピュータに翻弄されないように、しっかりとトリセツを読んで、使い方、見方を覚えてからダイビングをすることをオススメする。

トリセツがなくてもOK?

そもそもダイブコンピュータとは

でも、トリセツを見るのが面倒くさいから、多くの人がDC難民になっているのも事実。
ちゃんと読めばそりゃ、誰だって困らない。

では、トリセツを読まなくてもダイブコンピュータを使うにはどうしたらいいんだろう?

そもそもダイブコンピュータは何のためにあるのかを押さえておきたい。
多くの方は「水深がすぐわかる」「ログづけのときに便利」と、本来のダイブコンピュータの役割以外のところに喜びを見出しているきらいがあるが、ダイブコンピュータは、

「無減圧潜水時間(NDL)」=
「減圧停止しないでその水深にあとどれぐらい(何分間)いられるか」

を示すのが最大の役割なのだ。

ダイビング中に体には窒素がどうしても溜まるのだが、窒素を溜め過ぎないために、つまり減圧症のリスクを減少させるために、ダイブコンピュータはある。

無減圧潜水時間(NDL)をわかりやすく表示するのがダイブコンピュータ、ともいえる。

NDLの表示方法

『マリンダイビング』2016年8月号(No.611)でもダイブコンピュータの特集を詳しく掲載しているので、それをご覧いただきたいのだが、この特集で紹介している3機種「SUUNTO D4i」「Mares SMART」「TUSA DC Solar LINK IQ1204」のダイブモードをチェックしてみよう。

SUUNTO D4iの場合

まず「SUUNTO D4i」のダイブモード
潜降して水深1.2mに達すると、この画面が出てくる。
① は現在の水深
② は無減圧潜水時間。下に「NO DEC TIME」と小さく出ている。これがキモ。この時間範囲であれば減圧停止はしなくてもいいということだ
③ は潜水時間のこと。②と③は紛らわしいのだが、③の数字の下に「DIVE TIME」と出ているのが違い。
④ は最大水深。

つまり、中央の最も太い数値が無減圧潜水時間(分)を表示していることを覚えておこう。

なお、「SUUNTO D4i」はダイビングの後半、水深5m台になると、画面がセーフティストップ表示に変わる。
(深く長く潜った場合、その前にディープストップ表示に変わることもある)。
現在水深の下に「STOP」と表示され、それまで無減圧潜水時間を表示していた位置に最初に「3」と出て、3分間が消えるまでカウントダウンしていく。

これは安全停止をすることを推奨するもので、減圧症のリスクを減らすためにはダイビングでも重要なこと。
水深3~5m台で3分間留まり、元のダイブモードが出るまで安全停止を行なおう。

※以上の画像は「SUUNTO D4i」のマニュアルより

SMARTの場合

次にマレスの「SMART」のダイブモードをチェック!
ちなみに、マレスのダイブコンピュータの配列はすべて共通なのも覚えやすい。

潜降して水深1.2mに達すると、または水に浸かって20秒以上経つと、ダイブモードがスタート。
下記のような表示が出てくる。

①は現在水深
② は最大水深。右上のボタンを1回押すと、そのダイビングの平均水深が表示される。
③ は無減圧潜水時間。「NO DECO」と上に表示されているのが目印だ。
④ は潜水時間(分)
⑤ は水温(℃)

「SMART」もセーフティストップモードがあり、ダイビングの後半、水深5m台に入ると下記のような文字配列になる。 真ん中の大きな文字が3分間のカウントダウンになっていて、水深3~5m台で3分間の安全停止をすることになる。


※以上の画像は「Mares SMART」のマニュアルより

ちなみに、この画面は、ダイブモードなのだが、通常のダイブモードとは異なっていて減圧停止モードになっているもの。
上の段に▼マークが2つ向かい合っている記号があるが、これは、減圧停止またはディープストップをせよ、という印。
表示は水深6m台で2分間の減圧停止をし、「ASC」にある数値の7は、浮上前に7分間かけて浮上せよという意味。

こうした表示が出る前に、無減圧潜水時間が0(ゼロ)をまたぐ前に、水深を浅くし、減圧停止せずに潜ることが大切だ。

「DC Solar LINK IQ1204」の場合

次はTUSAの「DC Solar LINK IQ1204」のダイブモード。

表示される内容は、上で紹介した機種と同じだが、中央に無減圧潜水時間が大きく置かれている以外は、少しずつ違う
(この機種は自分で操作して現在水深を中央に大きく置くこともできる)。
このようにメーカーによって数値の配列が違うことは知っておきたい。

画像のとおり、現在水深が18.3m、潜水時間(DIVE TIME)が42分、無減圧潜水時間(NDL)が16分、最大水深(Max)が33.0m、現在水温が23.1℃ということを示している。
また、ほかのダイブコンピュータにもあるが、「IQ1204」の場合、体内窒素量と体内酸素量が一番下の左右にバーグラフで示されている。

さらにこの機種には、減圧症をもっと予防すべく、浅い水深では無減圧潜水時間よりも“窒素の吸排出が遅い組織”における窒素圧が高くなることを警告する「M値警告」の表示機能がある。

体内の窒素圧が90%以上になるときに警告するのがデフォルトになっていて(もっと厳しくしたい人は85%、緩くしたい人は95%に設定できる)、例えば窒素圧が90%を超えると、警告が表示されることも、知っておきたい。

たぶん、このことを知らないと焦るだろうが、この表示が出たら、浮上速度が速くなりすぎないように注意しながら浅い水深へ移動して、安全停止に入ることが重要だ。

安全停止モードはほかと同じだが、「IQ1204」の場合、現在水深のところに「STOP」の文字が交互に表れるのも特徴だ。

なお、水深10m以浅でのダイビングでは安全停止モードは出ない。

※以上の図はTUSA「DC Solor LINK IQ1204」のマニュアルより

ダイブコンピュータに共通する表示

以上、最新3機種の表示を紹介したが、同じメーカーのものも他社のメーカーのものも、基本的に同じことがある。

ダイブコンピュータに一番大切な無減圧潜水時間は数値とともに、「NO DEC TIME」「NO DECO」「NDL」といった英語または英略語が使われているという点だ。
ここを見逃さなければ、無減圧潜水時間も見逃さずにすむということ。
そして、この無減圧潜水時間がゼロになることがなければトリセツはなくてもすむ。でしょ?
(編集部としては取扱説明書を必ず読むことを推奨します。)

水中では小さな字も大きく見えるので、「小さな文字が見えない!」という方も見えると思うが、見えない方は画面の大きなダイブコンピュータを買って、必ず水中で確認ができるようにしよう。

DECOが出ちゃったら…

無減圧潜水時間がゼロになってしまうと、減圧停止の指示が出される。
(「ゼロをまたぐ」というのは、減圧停止をしなくてはならない、という意味だ)。
減圧停止をするようなダイビングをしてはいけない、というのはダイバーとしての常識だが、減圧停止指示が出てしまったのなら、それにしたがって、減圧停止をしなくてはならない。

減圧停止は「Mares SMART」のように▼が2つ、合わさった記号と「DECO」という英文字付きの数値(分)とともに、表示されるスタイルもあれば、「D4i」のように、「CEILING」「STOP」という文字とともに減圧停止すべき水深と時間(分)を示すものもある(下の図参照)。

この表示が消えるまで、浮上してはならない。
減圧停止をするということは、それだけ重いことなのだ。

この表示が消えると、再び通常のダイブモードに変わるので、そうしたらゆっくりと浮上して、エグジットを。
くれぐれも減圧停止が消えたからといって、再度深く潜ったりするのはNGだ。減圧症になっても誰も責任はとりませんから!!

次回更新予定日 2016年9月14日

第31回 煙幕ダイバーから卒業

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