更なるフィット感を追求した新技術
TUSAが革新的BCを開発
構造そのものが新しい「BB-REACT」登場！

重心バランスと密着感が増す独立ハーネス

インストラクターの方から合図があり「器材を背負って、出発の準備をしましょう！」その時、タンクを背負った時に後ろに引っ張られるような感覚でよろけてしまったことを一度は経験したことがあると思います。それは、タンクの重さで重心が後ろになってしまっているからなのですが、その理由はタンクを固定するハーネスと、背負う時のショルダーベルトにあります。

力が矢印の方向にかかります。理由は肩より後ろにショルダーベルトの固定位置があるからです。重たいタンクが体から離れているので、よろけたり振り回されたりと動作が制限される状態になります。

重いもの（タンク）が体から離れてしまうと、バランスが取れなくなります。体とタンクが近ければ近いほど、重さを感じず振り回されることがない状態を作ることができます。

BB-REACTの最大のアップデートは、このハーネスにあります。なんと！新しいハーネスを開発するのに3年以上も研究を重ねたそうです。TUSAの器材は常にフィット感を追求してきましたが、より快適にダイビングをする為に14年もの間、変わることのなかったハーネスを変えました。その結果がこちらです。

力は矢印の方向へほぼ垂直にかかります。理由は肩より前にショルダーベルトの固定位置があるからです。重たいタンクが体と距離が近いので、よろけたり振り回されたりしません。

ショルダーベルトの固定位置が肩より前にくるようにハーネスが改良されています。このおかげで体とタンクの密着感が増し、重さに振り回されないようになっています。また、ウエイトポケットの位置もそれに合わせて変えられています。

多くのBCではウエイトポケットが腰の近くにレイアウトされていますが、これも重さが分散されバランスをとりにくい状態を作っていた原因のひとつでもありました。そこで、ウエイトポケットが脇腹にくるよう、設計されています。浮力とウエイトが近くに集まる仕様になっていて、バランスのとりやすい構造になっています。

浮力（肺）に対して重さ（ウエイト）が遠い状態になり、回転する力が強くなってしまい、水中での反応が鈍くなります。また、重たいタンクと体が離れるため、上下左右と振られることがあり、バランスを保てないこともあります。

浮力（肺）に対して重さ（ウエイト）が近い状態になり、回転する力が弱くなっています。水中での反応も素早く取れます。また、重たいタンクと体の距離が近く、上下左右と振られ難くなります。

REACTシステムで快適感アップ

【REACT SYSTEM】水中での抵抗を軽減するため、ショルダーとブラダーを一体化していますが、ブラダーを膨らませる際にも、肩まわりの圧迫感を大幅に抑えられるように、ショルダー内に伸縮ベルトが隠れています。

ご利用中のBC、エアを入れた時に体が締め付けられたり、後ろに引っ張られるような感覚になったことはありませんか？BB-REACTではそこを軽減したい。開発の工夫がここにも秘められています。ショルダー内の伸縮ベルトによってエアを充填させた時のわずかなストレスや違和感、抵抗感がなくなりました。実際に装着し、エアを充填させてみましたが、「これまでにない感覚。引っ張られない。なんか不思議。」というのが正直な感想。

なにかに引っかかるような感覚がなく、スーっと膨らんでいくのですが、これは実際に装着しないと味わえない感覚。モニター会等で実際に試してみてください！

【REACT SYSTEM】REACTウエストシステムは、ウエストベルトが上下にスライドすることで、最適なフィッティングポジションが得られます。また、体の動きに追従して動くので快適にダイビングを楽しめます。

TUSAは20年ほど前にフィット感を求め「独立ハーネス」という革新的BCを開発しました。1stモデルは垂直の板のようなハーネス。14年前によりストレスのないフィット感を追求し、2ndモデル（現行モデル）として立体型独立ハーネスを開発。そして今回、3rdモデルとしてダイバーの身長や動きに合わせた全く新しいハーネスの開発に成功しました。

REACTウエストシステムは、多くの人から性別や身長別にデータを集めたそうです。それは「頸椎から腰椎までの長さ」です。様々な姿勢でデータを取った結果、新しいハーネスのウエストベルトは上下に稼働できる設計となりました。これによって、体の動きに合わせてウエストベルトも一緒に動くようになり、BCと体のズレがなくなります。

BB-REACTでは身長毎にベストなフィッティングが実現されています。上下左右の運動が激しい登山用のザックなどを参考にウエストシステムの開発案へとつなげたそうです。

BB-REACT便利機能の紹介

【RiteTite Buckle SystemⅡ】簡単・確実にBCをタンクにセットできる「ライトタイトバックル」が更に進化。「ライトタイトバックルⅡ」は、バックルを左右に取り外すことができるので、BCを持ち上げることなくタンクを素早く交換できます。（画像提供：TUSA）

現行モデルでも展開されているTUSAのタンクバックル「ライトタイトバックル」は締めやすくて、緩みにくいのが特徴です。BB-REACTでは、海外で主流になっている取り外しのできるバックルを採用しています。BCを持ち上げずにタンク交換ができるので力もいらず、非常に楽です。「ライトタイトバックルⅡ」は、TUSAの特徴でもある「締めやすくて、緩みにくい」を失うことなく環境や安全にも配慮した特殊な樹脂製バックルになっています。

取り外しができるバックルを採用した一番のポイントは、BB-REACTはポケットにウエイトを入れることで各機能が発揮でき、安定感のあるダイビングが実現するBCです。日本のダイビングシーンは「腰にウエイトを巻く」ことが多いですが、海外では「ウエイトリリース機能」が人気で主流になっています。BB-REACTは安定感の高いダイビングを楽しんでもらうため、ウエイトポケットを使うことを推奨していますが、ウエイトの入ったBCを持ち上げての交換は大変だということで、開発された機能。利用シーンの細部まで考えられた技術が数多く搭載されたBCです。

その他、耐久性と速乾性に優れたダブルラミネートのナイロン生地がBCに使われています。BB-REACTは、これまでのものとは全く異なるBC。改良を超え、新しく開発されている機能ばかり。ぜひ一度、その体験をしてみてください。