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ネイチャー・環境部門 上位入賞作品

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ネイチャー・環境部門 上位入賞作品

グランプリ(環境大臣賞を同時受賞)

呼吸と捕食
迫田晋作(海底奉行)/兵庫県

キヤノンEOS7D EF100㍉F2.8LマクロIS ノーティカム7D S-2000 f13 1/250秒 ISO400 沖縄本島・真栄田岬 水深10㍍

「過分なる賞をいただき動顚しています。写真は真栄田岬のグルクマです。群れと同じスピードで泳ぎ、後ろからそ~っと近づいて撮りました。“なんだ、真栄田岬のグルクマか”というご意見もあるかと思いますが、この身近な生物の繊細な機能美は、人間の力では造れない自然美の骨頂であると思います。私はいつも仲間とセルフで潜っています。1本500円の安いダイビングですが、海底奉行のブログネームで延々と海の素晴らしさを伝えています」

審査員作品評

福永友保
この作品には驚嘆いたしました。口を開けて泳ぎながら餌を取るというこの魚の行動を、撮影者は長年よく観察してきたのでしょう。魚を驚かせず、かつ「フィルター」部分がよく見えるアングルを探し出そうという努力、観察眼の素晴らしさと記録という写真の機能がぴったりマッチした結果です。海の中でしか見られない生態の素晴らしさを捉えた、まさにネイチャー・環境部門のグランプリにふさわしい作品です。

奥谷喬司
新しいタイプのクローズアップ作品です。魚の行動を捉えたというよりは、体の構造やシステムがよくわかる貴重な写真ではないでしょうか。標本の魚であっても、そのエラを観察するとそれがフィルターとなっていることはわかります。この写真では、それが生きているときにはどんな形状をしているか、その構造や働きがよく伝わってきます。しかも非常にシャープ。魚は泳ぎ回っているわけですから、これだけクローズアップするのは非常に難しかったでしょう。この1点が撮れるまでに、長い時間と何百枚というロスがあったのではないでしょうか。その努力も素晴らしいと思います。

瀬能 宏
プランクトンフィーダーであるグルクマの捕食シーンは珍しくありませんが、これは今までにない斬新な捉え方です。フィルター(鰓耙)を使って捕食する魚が、最大限効率よく餌を取り込むための仕組みがよくわかる写真だと思います。グルクマは口を大きく開けながら泳ぎ、流れ込んでくる海水を鰓耙というフィルターで濾していきます。この作品でいえば、向こう側から入った海水が鰓耙を通って外に出て行くわけです。もし餌のプランクトンが引っかかっていたら、もっと面白かったなぁ。実は濾し取った餌を魚がいかにして呑み込んでいるかという仕組みはあまりわかっていません。その点からも興味深い作品です。

山崎麻里
圧倒的に美しい写真です。泳ぐグルクマが呼吸と捕食のためにエラを広げた一瞬を切り取ったこの作品には、海の生命の「静」と「動」を感じました。撮影者の方の努力のたまものと思います。私たちが普段見ることのできない生き物の生態を、こういった写真で多くの人に見ていただけたらと思います。

準グランプリ

逃げるは恥だが役に立つ!
潘 耀南(David POON)/香港

オリンパスOM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED12-40㍉F2.8PRO ノーティカムOMD-EM1 Z-240 f8 1/160秒 ISO200 メキシコ・ラパス 水深6㍍

「この作品は2015年10月にメキシコ・ラパスでダイビング中に撮影したものです。最初は捕食している水鳥のクローズアップ写真を撮るつもりでしたが、なかなかうまくいきません。エアも残り少なくなってきたので、魚の群れから少し離れて決定的な瞬間を狙うことにしました。忍耐強く待った結果、努力が報われました! 2010年に水中撮影を始めて以来、国際的な水中写真コンテストに参加したのは今回が初めて。私の水中撮影履歴の中で忘れられない想い出になります。この場を借りて、私の作品を気に入ってくださった方々に感謝の意を表します」

審査員作品評

福永友保
たまに見るシーンではありますが、これほど見事な構図で捉えているのは素晴らしい。水中に飛び込んだ水鳥が左上から斜めに入っていることで緊張感や動きを表現していると思います。手前の魚群はストロボが効いているので銀色、そこにシルエットの黒い鳥という構成。この色の対比もしゃれていますし、魚の群れが右往左往に逃げ惑う躍動感も素晴らしい。

奥谷喬司
まるで動画を見ているようです。海鳥に気づいた群れ全体が画面の中で動き続け、手前の魚は背後に迫る捕食者から真っ直ぐ逃げ、奥にいる群れは別の方向へと避けていく。1枚の静止画であるはずなのに、これほどダイナミックな動きを表現できるとは驚きです。

瀬能 宏
水鳥の突進で魚が逃げ惑う、その決定的な瞬間を捉えていますね。状況や環境が大変わかりやすく、臨場感のある作品で素晴らしい。ただ、タイトルが少々気になりました。基本的に絵柄で選考していますから、その過程でタイトルが影響することはありません。しかし、タイトルとは撮影者の意図を表現するもので、それが審査側の選ぶポイントとズレている場合は困惑します。タイトルも選考基準のひとつにするべきかと言われれば、それもまた困った事態になりそうですけれど。

山崎麻里
逃げる魚群。どうしたのだろうと思って目線を左に移すと、魚群を狙って飛び込んだ海鳥の姿がありました。食物連鎖のつながり、命のきらめきを感じさせる作品です。下側から撮影されているところに新鮮さを感じました。

第3位

銀河鉄道
石野昇太/八丈島

ニコンD80 AFマイクロニッコール60㍉f/2.8D プルーフ Z-240 f13 1/200秒 ISO100 八丈島 水深5㍍ Regulus Diving

「私がガイドをする八丈島では、“HOTけNIGHT”と称したナイトダイビングを行なっています。深海魚や浮遊期の生物などを集魚灯で呼び集めるというもので、日中に目にするものとは形態が異なる生物を見ることができます。この薄く透明な魚は、レプトセファルスと呼ばれるウツボなどの幼生です。危険を感じると、頭を保護するように体を渦巻き状に丸めます。このような浮遊期独特の生態を観察し、その神秘的な美しさを写真に残していきたいです」

審査員作品評

福永友保
夜間の撮影とのことで透明な体がよく映えますね。被写体のくねるような動きに加えて、向こうに置いてある光源がリズム感を強調していてオシャレです。目を含めた頭部と尾の先にきちんとピントがシャープにきており、高い技術を持った方だなと思います。

瀬能 宏
これは今流行のライトトラップによる写真で、レプトセファルスと呼ばれるウナギやウツボの仲間の浮遊幼生です。一般のダイビングではあまり見られない被写体であり、絵的にも面白い。それと偶然なのか意図的なのか、ちょうどライトがかかっているため尾ビレ先端の形が明瞭で、すぐにウツボ科の仲間とわかります。レプトセファルスの形態は科ごとに特徴があり、ウツボ科の場合は写真のように全体的に尾が丸い。アナゴ科は少し尾ビレのようなものがあったり、種類によっては糸を引いていたり。ウミヘビ科は顔が尖っています。腸の形や胸ビレの長さなども見分けるための重要な特徴です。いずれにしても、ちょうど尾の先端がよく見える写真を応募してきたことは重要ポイントだと思います。

優秀賞

入賞作品のうち、特に審査員の心に響いたもの、または最後まで上位入賞を競った作品です。

生きて、耐えて
大松友美/沖縄県

オリンパスTG-4 PT-056 沖縄県・石垣島 水深1㍍ ヒートハートクラブ

審査員作品評

山崎麻里
白化現象を撮影した作品には、イソギンチャクとクマノミという組み合わせや、海中の白化サンゴだけを撮ったものなどいろいろありました。その中でも、この石西礁湖で撮影された作品は、「白化ってこんなに悲惨なんだよ」と訴えかけてくるものがあり、強く心に残りました。海中だけではなく、空や船なども写すことでスケール感を持って環境変化を感じられるのも良かったのかもしれませんね。

瀬能 宏
構図などはありふれているかもしれませんが、個人的には「優秀賞では惜しいな」と感じた作品です。白化した海を広く撮っているわけだけれど、魚の姿がまったく見えないところがいい。単なるサンゴの白化ではなく、サンゴ礁の多様性が消失していることが感じられます。

Oriental Sweetlips
Chen Jim/台湾

ニコンD800E シグマ15㍉F2.8EX DG DIAGONAL FISHEYE Seacam Z-240 f9 1/100秒 ISO250 インドネシア・ラジャアンパット 水深38㍍

審査員作品評

瀬能 宏
これはリボンド・グラントというコショウダイ科の魚の群れで、この仲間はもともと群れる性質がありますが、これだけギュウギュウで適度に乱れた密集隊形というのは興味深い。このスポットは潮がかかるそうで、整然と群れる真横からの写真というのは今までにも何度か見ているのですが、これは流れているようにも見えないし・・・・。群れの構成が上にも奥にもずっと繋がっていることがわかる構図が面白いし、何よりシャープですから迫力が全然違う。色や立体感にも驚かされました。

海に泳ぎます
Chang Chia-Chi/台湾

ニコンD810 AF-S VRマイクロニッコール105㍉f/2.8G ネクサス Z-240 f14 1/160秒 ISO31 マレーシア・ポンポン 水深2㍍

審査員作品評

福永友保
生まれたばかりの子ガメかな、とてもインパクトのある強い被写体です。水面の模様やリフレクションが美しく、後ろ脚がピョ~ンと伸びた姿勢が面白い。しかも全身を右上から左下の角という対角線上に配置し、これで動きを出しています。表現も巧みで、技術的にこの方は完成していますね。これまでに何度も上位入賞しているようですが、水の中を自分のスタジオとしているかのようです。

命を継ぐ
森本一宏/高知県

ニコンD800 ネクサス D800 D-2000×2灯 高知県・大月町

審査員作品評

奥谷喬司
アオリイカの産卵や卵の様子をテーマとした作品は今までに何百枚もありましたが、多くの撮影者は決定的瞬間を撮りたいと思うようで、クローズアップで産卵などを狙うシーンが多かった。この作品は発想がまったく違います。白い卵嚢で花盛りの産卵床、その上でペアが静かに寄り添うというロングのシーン。とてもいい雰囲気ですね。青と白という色の対比も美しい。私が大好きなイカをきれいに撮っていただいて、本当にありがたいと思います。

エリア賞

世界の素晴らしい海の中でも、特にダイバーに人気が高いエリアの名を冠した特別賞。ネイチャー・環境部門からは、セブ賞が選出。

セブ賞
変幻自在

島田弘康/千葉県

オリンパス PEN mini E-PM1 M.ZUIKO DIGITAL14-42㍉F3.5-5.6 PT-EP06 f6.3 1/200秒 ISO200 フィリピン・セブ島・モアルボアル 水深10㍍

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