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ニュース2020.08.25

ダイビング時の「病歴/診断書」が
新しい様式になりました!

ダイバーなら一度は必ず記入したことがあるはずの「病歴/診断書」。ダイビング前に過去の病歴をチェックし、該当するものがあれば医師の診断を受けて所見などを記入してもらうというものですが、この「病歴/診断書」の様式が一新されました。

UHMSダイビング委員会(Undersea & Hyperbaric Medical Society Diving Committee)とDAN(Divers Alert Network)、カリフォルニア大学サンディエゴ校・高気圧医学部門の共同チームにより開発された、この新しいダイバーメディカル・スクリーニングシステムは、①ダイバーの健康状態に関する質問書、②ダイバーの健康状態に関しての医師による診断書、③メディカルガイダンスで構成されています。
※③メディカルガイダンスは、まだ日本語版がありません(2020年8月25日現在)

⇒新しいダイバーメディカル・スクリーニングシステム(日本語版)

今までの「病歴/診断書」では34の質問項目があり、全員がそのすべての項目について答えなければなりませんでしたが、新しいシステムでは2ステップ制がとられており、まずは1ページ目の10項目について回答し、そこで「はい(Yes)」と答えた項目がある場合には2ページ目でより詳細で具体的な健康状態についての質問に答えることになります。そこでさらに「はい(Yes)」の項目があれば、医師の診断を受け、ダイビングに参加することへの同意を得る必要があります。一方、1ページ目の10項目すべてが「いいえ(No)」の場合、それ以上の回答の必要はありません。

1ページ目の10項目の中には「これまでに肺/呼吸、心臓、血液に問題があったことがあります。あるいは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)と診断されたことがあります。」という項目もあり、最新の情勢が反映されています。そのほかの質問内容もよりわかりやすく改良され、さらに使いやすくなった新ダイバーメディカル・スクリーニングシステム。すでにPADIではプロメンバー向けにアナウンスがされており、今後多くのダイビング教育機関を通して導入が進んでいくものと思われます。

健康状態に気をつけて、より安全にダイビングを楽しみましょう!

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