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ニュース2021.05.14

最近話題の「マーメイドスイム」って何?

水中を優雅に舞う美しい姿で人気上昇中の「マーメイドスイム」。人魚になることに憧れている人も多いのでは? 「マーメイドスイム」がどのようなものなのか、どうすれば楽しめるのか、マーメイドインストラクターとして活躍する佐藤美里さんにお話をうかがいました。

マーメイドスイム

佐藤美里 Profile

山形県出身
マーメイドスイムインストラクター
フリーダイビングアシスタントインストラクター
2017年にフリーダイビングを始める。同時にマーメイドへの憧れを抱き、マーメイドスイムをしに世界各地の海へ。マーメイドスイムを日本に普及させるべくインストラクターを目指すが、当時はまだその環境がなく、2020年にSSIで日本にマーメイドライセンスコースが導入されたことから、インストラクターになる。現在は、沖縄本島をベースに各地で講習やマーメイドツアーを実施。

佐藤美里さん

「マーメイドスイム」とは?

マーメイドスイムとは、両足固定のモノフィンを使い、その上から人魚のようなテイルを被せて、水中を楽しく泳ぐというもの。水深は5mまでと決まっており、水中フィギュアスケートのようにパフォーマンスを魅せるというイメージです。歴史的には浅く、2012年くらいから始まっており、Cカード(ライセンス)取得プログラムについては2018年にSSIが開始しているほか、他団体でもプログラムが用意されており、PADIでもまもなく日本でスタートする予定となっています。

ディスニーの『リトルマーメイド』のアリエルに憧れて始める方が多いようですが、私はアンデルセン童話の『人魚姫』のイメージですね。女性は小さい頃「お姫様」に憧れると思いますが私もその中の一人で、人魚姫を絵本で見てから「自分もいつかなりたい!」と思っていました。そんな夢が現実になるということで、マーメイドスイムがたくさんの方から注目されているのだと思います。

マーメイドスイムのコスチュームには形がいろいろあり、一般的なのはモノフィンにフィッシュテイルという水着素材でできた人魚の足をかぶせる形です。シリコンでオーダーメイドでフィンと人魚のヒレが一体になっているものもありますが、かなり高価です。ビーチでの撮影用に着るようなものは比較的手に入りやすいのですが、泳ぐとなると効率が悪いので、泳いだ時にきちんと推進力が得られるようなものはドイツやハワイなど海外から輸入して取り寄せる方が多いですね。

マーメイドスイム
マーメイドスイム

イルカやクジラと一緒に泳ぐのも憧れのシーン。私はフィリピンのコロンでジュゴンと一緒に泳いだり、マッコウクジラとも人魚で泳いだことがあります。モノフィンをはくと人間という感じがあまりないのか、クジラたちも興味を示してくれる感じがしました。

「マーメイドスイム」の魅力

先ほどお話ししたように「人魚姫になれる」という非日常感が大きな魅力だと思います。私はフリーダイビングもやっていますが、そちらは競技性があって記録を追い求めるものなのに対して、マーメイドスイムは水中世界でどれだけ美しく泳いで、それを魅せる(見せる)ことができるかがポイント。幻想の世界に浸ることができます。実際にはけっこうアクティブさを求められるスポーツで、やっている本人は大変ですが(笑)、スキルなどを身につければよりきれいに魅せることができるので、そういうところがすごく楽しいですね。エネルギーの消費を抑えて効率よく泳ぐことができるので、ダイビングスキルの上達にもつながると思います。

そして、その美しく泳ぐ姿を写真で表現するというのも大きな楽しみです。マーメイドスイムは水中ですごく美しく見せることができ、誰もが水中モデルになれます。スクーバダイビングでは、自分が景色や生物を「見る」ことが主流だと思いますが、マーメイドスイムは逆に「見せる」側になります。いろいろな表現の可能性がありますので、ぜひ皆さんもマーメイドスイムで自分だけの世界観を作ってみてください。

あともうひとつは、水中エクササイズとでもいうのでしょうか、マーメイドスイムは体幹をものすごく使うスポーツなので、体を引き締めることができ、背中のラインもきれいになります。ボディラインを整えるスポーツとしてすごくいいので、男女どちらにもおすすめ。最近では男性の「マーマン」も増えてきていていますよ。

マーメイドスイム

どうすれば「マーメイドスイム」を楽しめる?

マーメイドスイムは両足固定されるという点で、慣れていないとパニックを起こしやすく、溺れてしまいがちなので、リスクのあるスポーツではあります。ですから、安全に楽しみ、写真できれいに魅せるには練習が必要。水泳と一緒で、我流で潜れる方もいるかもしれませんが、やはり基本的にはCカード(ライセンス)取得講習を受講することをおすすめします。マーメイドスイムに必要な知識とスキルを1から効率的に身につけることができるので、より安全に楽しく潜れるようになります。

スキューバダイビングやフリーダイビングをやっていたとしても、マーメイドスイムならではの知識やスキルもあり、たとえば両足拘束された状態で水面でどうやって安定した姿勢を保つかなど、意外と難しいスキルもあります。水面でバタバタすると体力の消耗が進んでしまいますし、何より溺れている人魚は美しくないですよね(笑)。安全性が一番なので、最初はコースを受講して必要な知識とスキルを身につけてから、マーメイドスイムを楽しんでいただくことが大事かなと思います。

Cカード(ライセンス)取得講習の内容は?

ダイビング教育機関のSSIでは2つのコースが用意されており、1つ目の「マーメイドコース」は、学科講習で知識を身につけ、プール(限定水域)で泳ぐ練習をして、最後は実際に水中を潜り、2日間かけてCカードを取得します。このコースを修了すると、プールであればバディ同士で泳ぐことができます。もう1つは「オーシャンマーメイドコース」で、水面レスキューのスキルを身につける必要があります。水面で泳げなくなったり、意識を失った人にレスキューを行ないます。こちらは2日~2日半のコースとなり、修了すると海でバディ同士で泳げるようになります。いずれのコースも学科講習の最後には筆記試験があり、スキルもダックダイブやドルフィンキックが必須となっています。裸眼で潜り、優雅に笑顔で泳ぐところまで、ぜひチャレンジしてみてください。

まずは「マーメイドスイムがどのようなものか試してみたい」という方には、足のつく場所で行なう体験マーメイドスイムもあります。モノフィンとフィッシュテイルで人魚の恰好をしていただき、実際に泳いでみることが可能です。

マーメイドスイムは、まず自分の安全を保ち、なおかつ相手の安全管理もできたうえで楽しめるスポーツです。水中でできるパフォーマンスが増えると本当に楽しいので、皆さんもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。私のところでも講習を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

■お問い合わせ先
E-mail:barbie.vividpink@gmail.com

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