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現地の海から2022.02.09
パラオ「ジャーマンチャネル」で水中ジュゴンに遭遇の奇跡!フィッシュアイレンズで撮影したため小さく写ってしまったが、かなり近距離で見られたと堀さん
写真/堀義雄
2月6日(日)、パラオの人気ダイビングサービス《アクアマジック パラオ》がSNSで「奇跡が起きました!」とアップ。早速現地のマネージャー、堀義雄さんのお話を伺った。
その日の1本目、「ジャーマンチャネル」にマンタ狙いで行くと、ほかにボートはなく、貸し切り状態。
優しい上げ潮が入っていて、いつものクリーニングステーション(以下、ステーション)に行ったところまだマンタは回っていなかったので、周辺を散策することに。水面近くではマダラタルミたちが集まっていて、中層にはグルクンたち。オールドステーション(昔のマンタのクリーニングステーション)に向かうと、メアジが砂地で逃げ回っています。追っているのはホシカイワリとヨコシマサワラ、イソマグロ。引き返しながらサンゴの上でギンガメアジの大群、オオメカマスたちを見て、ステーションのほうに戻っていくと、砂地にツカエイ。今日はこれがマンタだとゲストに紹介したらあっという間に逃げていく始末(笑)。でもリングアイジョーフィッシュがいてゲストが写真撮影に集中している間に、最後にもう一度、ステーションにマンタいるのか確認しに向かうと、そこには後ろ姿であるが巨体な生き物がステーションにいました。
最初デカイサメかと思いましたが、明らかに尾びれの形状が違います。 顔が見れた瞬間理解できました。
コレはジュゴンだと。
ジュゴンがパラオに多数いるのは知ってますが、まさか「ジャーマンチャネル」でダイビング中に見れるとは思っていないので、理解するのに数秒かかった思います。
目の前をゆっくり泳ぐ体長3mほどのジュゴンの鼻先にはコガネシマアジ、脇にはコバンザメが2匹付いておりしっかり顔の形状も見れる距離感です。慌ててゲストに知らせようとタンクを叩きましたが、その音にビックリしてジュゴンは逃げていきました。ただでさえ臆病といわれているジュゴンに音はダメなのだと再認識しました。
ステーションでマンタでなくジュゴンという奇跡の出会いに感謝です。 次いつ会えるのかわかりませんが、また会えることができた際は音は鳴らさずにじっくり観察したいと思います。改めてパラオの海のポテンシャルに感動させて頂きました。
証拠写真ではあるけれど、水中、しかもよく潜るダイビングスポットでジュゴンに会えるというのは奇跡に近いという
写真/堀義雄
パラオではボート上や空からジュゴンを目撃した例はいくつもあるけれど、水中はかなり珍しく、まさに奇跡!
写真/堀義雄
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