春の海の中は、新しい命にあふれていますが、日本海に面した鳥取県の田後（たじり）でも、名物のタツノオトシゴのハッチアウトが目撃されています。
届けてくださったのは、大阪の《ブルーシーズン大阪》の上田充志さん。

「昨夜（５月26日）行ってきました、鳥取県の田後での１コマです。なんと珍しい《タツノオトシゴの出産シーン》に出会う事ができました＾＾　深夜２時に密かに行われる神聖な儀式を覗き見することに成功です。頑張るお父さん！！！お腹からでてくる丸まったのが赤ちゃんです＾＾」
と上田さんはFacebookに動画とともにアップされていますが、メスから受けた卵を長い間お腹の中で育てたこと、一生懸命力みながら赤ちゃんを世に送り出していることなどを考えながら観ると、胸が熱くなってきますね。

「こんなシーンが撮れたのは、《ブルーライン田後》の山﨑英治さんが普段から観察を続けているからこそ。タツノオトシゴ自体の個体数は決して多くないので、山崎さんがいなかったら撮影できません」
と、現地の海を観察し続けてくださるガイドさんにも称賛を惜しみません。

上田さんはこの後、いったん大阪に戻りながらも「また今夜生まれそう」という情報を得て、再び田後へ。撮影に成功されています♪　確かに一度見たら、何度でも見たくなりますね。水深は約10ｍですが、深夜２時頃と、ナイトダイビングとなりますので、ナイトの経験があって、中性浮力のとれるスキルが必要ですが！　スキルアップしてぜひ観に行きましょう！！

ちょっと見にくいですが、お腹から２尾の赤ちゃんが生み出されたところ
動画よりスクリーンショット

丸まって生まれてきた赤ちゃんが体を広げてお父さんの近くを通りながら海に飛び立っていきます
動画よりスクリーンショット