年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

Marine Diving web

レポート2022.11.10

神秘の海、屋久島
屋久島スポットマップ公開
世界遺産の海を潜ろう!

鹿児島空港から飛行機で30分、高速船で2時間の場所にある世界遺産「屋久島」。縄文杉で有名な観光地ですが、豊かな自然があふれる屋久島はダイビング好きが通いつめる秘密の場所。今回、ライターの嶋崎が屋久島のダイビングショップ「エバーブルー屋久島」さんの協力の元、屋久島のメインスポットである「一湊(いっそう)」を潜り、どんな海なのかを解説します。ぜひ一度潜りに行ってみてください!

屋久島ってどんな島?

屋久島は、島全体が花崗岩でできている土が少ない島だそうです。なので、雨が降って山の水が海に流れても濁らないのが特徴。透明度が悪い時でも10-15m。良い時は40mは見えてしまう年中クリアな海です。

地形は遠浅ではなく、一気に深場になる地形で、港から船で5分も行くと水深20m前後となります。ブイを取ってロープ沿いに潜行していきますので、ビギナーの方でも安心してエントリーできます。

黒潮の恩恵で生物が多種なのも見どころ。毎日同じスポットを潜っても飽きません。ウミウシや幼魚系のマクロ派から、回遊魚狙いのワイド派まで楽しめます。

屋久島へ飛行機で行く場合は、鹿児島空港から約30分ほどで屋久島空港に到着します。伊丹空港と福岡空港からは屋久島への直行便が。高速船で向かうには鹿児島港から屋久島宮之浦と安房行きの船が出航しています。

メインスポットである一湊でダイビングをするなら、宮之浦周辺に宿泊すると便利です!

宮之浦周辺に宿泊すると便利

宮之浦周辺に宿泊すると便利

屋久島はウミガメの産卵でも有名

屋久島はウミガメの産卵でも有名

一湊ってどんなスポット?

一湊には8つのダイビングスポットがあります。ほぼ全てが水底までロープが伸びているので、潜行に不安な方もゆっくりエントリーすることができます。漁港から一番近いスポットで5分ほど。水深は20m前後ですが、水底まで見えるので先頭のメンバーを見失う心配はありません。

ほとんどが湾内なのでそれほど流れもなく、経験本数の少ないダイバーでも潜れるスポットがたくさんあります。とはいっても、水深が20m前後になるのでAOW以上のライセンスは取得してからの方が楽しめるスポットが増えるのは間違いないですね。

①初級:タンク下_1番ブイ(5~14m)/②初級:タンク下_2番ブイ(12~20m)/➂中級:タンク下_3番ブイ(25~32m)/④初級:漁礁・ゼロ戦(20~25m)/⑤初級:宮下_1番ブイ(5~14m)/⑥初級:宮下_2番ブイ(10~26m)/⑦中級:宮下_3番ブイ(15~34m)/⑧中級:かいのかわ(20~23m)

一湊は8つのダイビングスポットで潜ります

一湊は8つのダイビングスポットで潜ります

スポット紹介「タンク下」

屋久島一湊エリアのメインスポットの一つでビギナーから上級者まで幅広く遊べるスポットです。見所はウスサザナミサンゴとオオハナガタサンゴの群生と豊富な魚種になります。生態行動も見やすく3月~5月はコブシメの産卵、6月~7月にはオオハナガタサンゴの産卵等も見られます。アオウミガメもよく餌を食べているので遭遇率が高いスポットになります。通年ハナヒゲウツボやジョーフィッシュ、多数のウミウシやハゼ類等がいるので被写体に困ることのないスポットになります。

綺麗な体色のハナヒゲウツボは通年観察することができます

綺麗な体色のハナヒゲウツボは通年観察することができます

スポット紹介「宮下」

水深25mにある魚溜りが温帯種と熱帯種が混泳する屋久島らしい生態系が見られるスポットになります。また人気の被写体も多くスミレナガハナダイ(サロンパス)やハナゴンベ、ピグミーシーホース、ウミウシなどマクロも楽しいスポットです。潮の当たりがいいときはいろいろな大物や群れが入ってくることもあります。

産卵期にはチョウチョウウオの大きな群れも観察できます

産卵期にはチョウチョウウオの大きな群れも観察できます

スポット紹介「漁礁・ゼロ戦」

屋久島の知名度の高いスポットの一つで戦時中の戦闘機のプロペラとエンジン部が残っています。魚影も濃くアザハタの存在感に負けないケラマハナダイ等のハナダイ類やキンメモドキやクロホシイシモチなどが集まっています。魚礁の方は春先にはシマアジやカンパチなどの回遊魚が入ってくるスポットになり楽しめます。

エンジンとプロペラが残るゼロ戦漁礁。歴史も感じることができます。

エンジンとプロペラが残るゼロ戦漁礁。歴史も感じることができます。

スポット紹介「かいのかわ漁礁」

2022年にブイを付けたNewスポット。ツバメウオやハダカハオコゼ、テングダイ、アジアコショウダイやウミウシも豊富。少し離れた場所にカゴカキダイとアカヒメジにキントキダイが群れている場所もありワイドからマクロまで楽しめるスポットになっています。たまにロウニンアジなどがクリーニングに訪れたりもします。

水底まで見える透明度

水底まで見える透明度

被写体に困らない屋久島の海

被写体に困らない屋久島の海

■屋久島の海を案内してくれたのは…

屋久島一湊を紹介してくれたのは、エバーブルー屋久島の斉藤好伸さん。屋久島出身、屋久島ガイド歴9年。マクロからワイドまで、屋久島に訪れるダイバーを飽きさせないガイドが定評。旅行雑誌に乗っていない屋久島の知識も豊富で、屋久島のグルメやおすすめのお宿にもとても詳しいです。エバーブルー屋久島で神秘の海、屋久島に潜ろう!

屋久島ガイド歴9年の斉藤さん

屋久島ガイド歴9年の斉藤さん

エバーブルー屋久島のみなさん

エバーブルー屋久島のみなさん

屋久島の森も楽しもう!

樹齢1,000年以上、標高500m以上に生息する杉を屋久杉と呼びます。有名な杉は「縄文杉」ですが、見上げるほど大きな杉は島のいたる所に存在しています。屋久島の森の魅力は杉以外にもあります。アニメのモデルにもなった苔の森や、天に向かって伸びる巨大な花崗岩。島の西側をドライブすると、ヤクシカやヤクザルといった野生動物に出会えることも。ダイビングで屋久島に行くなら、1日くらいはトレッキングや森の散策に時間を使ってもみるのも楽しいですよ!

森の静けさに癒されます

森の静けさに癒されます

ヤクシカに会えるかも!

ヤクシカに会えるかも!

◎詳細・お問い合わせは
エバーブルー屋久島まで

(ライター:嶋崎 真太郎)

☆ ☆ ☆

屋久島に潜りに行く前にこちらもチェック!
世界遺産の島は魚類も日本一!?屋久島

【公式】年間125万人ユーザーマリンダイビングWeb

 

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

※クリックすると、そのカテゴリーの一覧が表示されます