ダイバーでもあり版画作家の芹生輝子さんが第72回「板院展」に出展し、神奈川県知事賞を受賞しました。「板院展」は今回で72回目の開催となり、あの日本を代表する版画家の棟方志功氏の声掛けで創立された権威ある会です。

今回は約300点を超える版画作品が一同に展示されました。芹生輝子さんは、バリバリのダイバーで国内外の色々なスポットを潜り、海の中をモチーフに版画作家として活動をされています。過去にもこの「板院展」に出展されたことも多数あり、素晴らしい作品を制作されているんですよ。今回は「クロホシイシモチ」「アカオビハナダイ」の群れをモチーフにされました。魚の群れを版画にするのですが、当然1匹1匹の動きが違うにも関わらず、頭や尾の角度をそれぞれ変えて表現をしています。版画なので彫刻刀で木を彫っていくわけですが、その表現力と作業は大変な集中力ですね。いつもは黒と白とで構成しているとのことですが、今回は淡い色が入っていてなんとも麗しい作品となっています。海をモチーフにした作品であればダイバーなら是非興味深くご覧いただけることと思います。今回の「板院展」は既に閉幕となっていますが、次回の芹生輝子さんの作品に注目したいですね！

■第72回 板院展　※終了しました

【日時】2023年6月23日～30日
【会場】東京都美術館
【主催】一般社団法人　日本板画院

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（ライター／田中あきこ）