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現地の海から2024.02.07

【連載⑦パラオを潜ろう!最新情報】
パラオで野生のジュゴンと会える!!
情報/パラオダイビング協議会加盟店

世界でも有数のダイビングエリアのパラオ。「パラオダイビング協議会」の加盟ダイビングショップのガイドダイバーの皆さんが持ち回りで、パラオのダイビング最新情報をお届けいたします! 第7回は《クルーズコントロール》瀧口ルシアさんより情報をいただきました。さあ、パラオに潜りに行きましょう!

(以下、《クルーズコントロール》の瀧口さんより)

人魚のモデルとして有名なジュゴンにも会える!

ジュゴンの人魚伝説には諸説ありますが、水面から顔を出し、直立の姿勢で赤ちゃんにお乳をあげる姿が人間の女性を連想させたという説が有力だそうです。体長は2~3m、体重は最大400kgに達するものもいます。マナティーとそっくりな見た目ですが尾ビレを見れば一目瞭然! マナティーはうちわ型をしているのに対し、ジュゴンはイルカのような三角型をしています。主に海草を食べる哺乳類です。
ミクロネシアではパラオが唯一、ジュゴンが生息している場所です。ジュゴンが生息しているであろう場所は全て保護区域となっています(有名なセブンティアイランドも然り)。パラオ語ではMesekiu(メセキュー)と呼ばれており、特別な存在として扱われています。かつては貴重な食糧として捕獲されており、その味は非常に美味だそうで……苦笑。
とても興味深く一度は味わってみたいものですが、現在は個体数も激減し絶滅危惧種となっています。そのためパラオではジュゴン保護法により捕獲は禁止されています。

そんなジュゴンですが稀に海上で出会うことができます!  水中で会うことができるのは本当にごく稀で奇跡に近いといわれています。パラオに9年住み、毎日海に潜っている先輩ガイドでさえ1、2度見たことがあるレベル。性格はおとなしく臆病なため、ボートの音などですぐに逃げてしまいます。先輩ガイドはカヤックからそーっと入水しスノーケルをしながら出会うことができたそうですよ!

そんな激レアな生物だからこそ会えたときの嬉しさはピカイチ!!  パラオに移住してきて4カ月目のとある日、マラカル島から東側の航路を通りゲロン島へ向かう途中、浅いリーフの上を颯爽と泳ぐジュゴンに遭遇しました!!  優雅に泳ぐその姿は人魚を連想させました。普段は時速3km程度で泳ぎますが危険を感じたときは時速20~30kmを出すことができます。たまに水面に顔を出してブハッッ! と息継ぎする姿も見ることができましたよ。

優しくて可愛らしい顔をしているジュゴン。いつか水中で会ってみたい!!!  ぜひ、ベストシーズンのパラオに潜りに来てくださいね!

 

◎パラオダイビング協議会加盟店
《クルーズコントロール》

(レポート・動画/クルーズコントロール 瀧口ルシアさん)
(写真/クルーズコントロール 中島千尋さん)

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(編集/田中あきこ)

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