シコロサンゴの放精（写真：斉藤利奈）

 
ソニーワールドフォトグラフィーアワードは、写真文化の継続的な発展への貢献を目的に2007年よりソニーが支援する世界最大規模のフォトコンテストです。今年は世界各国から約40万点の作品が集まりました。

マリンダイビングWEBのライターでありフォトグラファーの斉藤利奈さんが、一般部門「Natural World & Wildlife」にて入賞しました！水陸問わず、自然や野生生物をテーマとした作品が競う部門で、水中写真が入賞したのはダイバーにとっては嬉しいニュースです。

斎藤さんの受賞作は、鹿児島県で撮影したシコロサンゴの産卵シーンです。夜明け前のまだ暗い水中で、煙が立つように産卵するサンゴはとても神秘的ですね。シコロサンゴはバンドルを放出するのではなく、雌株雄株がありそれぞれ放精放卵を行います。ドライアイスの煙のように広がり、あたり一面が真っ白に。まるで霧の中にいるような状態になるそうです。生き物たちが命を繋ぐ、なんとも美しいシーンですね。鹿児島の《ダイビングショップSB》が毎年シコロサンゴの産卵を観察しており、斉藤利奈さんもガイドの案内により撮影をしたとのこと。

コロナ禍までは、海外で潜ることが多かったようですが、海外への渡航が難しくなったことで、日本の海の魅力を知り、今ではすっかり国内ダイビング派になったそうです。受賞により斎藤さんは「国際的なフォトコンテストで評価いただけたこと、嬉しく思います。世界各国で展示いただく機会があり、世界中で日本の海の魅力を知ってもらえるのがとても嬉しいです。《ダイビングショップSB》の皆さんが日夜潜ってデータを取り、仮説を立て検証し…と長年積み重ねてこられたものが、今回の作品に繋がりました。」と話をしてくれました。「海に暮らす命の循環」をテーマに撮影に取り組んでいるとのこと。今後、マリンダイビングWebも写真を披露する機会があるかも⁉︎
コンテストの受賞作品が、現在ソニーギャラリー銀座にて展示されています。お時間のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

ソニーワールドフォトグラフィーアワード2024 受賞作品展 Part 1 

会期／2024年5月17日(金)～5月23日(木)　11:00～19:00　
会場／ソニーイメージングギャラリー銀座

マリンダイビングWeb編集部

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