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現地の海から2024.08.13

2足歩行するタコ!
石垣島の海底に火星人現る!?
ウデナガカクレダコ華麗に登場

https://www.youtube.com/watch?v=t7aMZPO2UcY

撮影/石垣島クマさんのダイビングショップ

8月9日(金)、Facebookを眺めていたら《石垣島クマさんのダイビングショップ》の姫野美紗子さんの投稿が目に留まりました。いや、ハッキリ言って目が離せなくなりました。

なんと、タコが海底を2足歩行してるんです!最初は種名がわからなかったけれど、姫野さんの問いかけにウデナガカクレダコであることが判明しました。

マリンダイビングWebでも姫野さんにお伺いしました。

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2024年87日 この日は既に巨大ナポレオンやモヨウタケウツボと、レア物祭でお腹いっぱい状態でしたが、更なるレア物を求めて80分ダイビングに臨みました。ゲストのリクエストであるリュウキュウヒメイカや、サザナミフグのパチンコ玉サイズで既に大興奮しながら遊んでいました。

残り30分!というところで、この子に出会えました。

最初は「火星人!」という安直な感想でしたが、そのうち華やかな歩き方に気づき、「リオのカーニバル」「パリコレモデル」に見えてきました。歩いてはタコらしくすーっと泳いで着底。また歩いては泳いで着底を繰り返していました。まだまだ続きそうでしたが、あまり追いかけるのも可愛そうなので10分くらいで離れました。水中でも私はタコのマネをして楽しみました。 大興奮していた私のエア消費が半端なく……申し訳ないなぁと思いつつも70分で切り上げてしまいました。が、ゲストも同じ残圧(50)でした。ふたりして大興奮&大笑いしていたようです。もちろんエキジット後も興奮は止まらず、歩き方のマネをしたり、動画を確認したり、ゲストから動画をもらったりと大忙しでした。2本目までに興奮したことすら既に忘れていました。

心がやっとこさ落ち着いた翌々日にFacebookで相談させてもらったところ、ものの数時間でタコの名前となぜこのような動きをしたのかという答えが出ました。SNSがあるこの時代でよかったと思わされました!
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姫野さん、ありがとうございます。姫野さんもゲストのお二人も大興奮されたようですが、海の中でこんなシーンを見たら誰もがそうなりますよね!

このウデナガカクレダコは、石西礁湖の「浜島東」というスポットの水深5mで発見され、体長は立っている状態で10cmくらいだったとのことです。海草の生える浅瀬の砂地で見つかるそうですが、沖縄本島ではシガヤーとかシガイダコなどと、石垣島ではウムズナーなどと呼ばれています。

大きな特徴としては、その名のとおり腕がとても長いこと。そして変身(擬態)の名人で、瞬時に周りの景色や色合いに変化して溶け込むことができます。ミミックオクトパスにちょっと似ていますね。

ダイバーがあまり訪れない浅瀬にいることが多いようですが、じっくり潜るときにはぜひ会いたいですね♪

情報提供≫石垣島クマさんのダイビングショップ

文/後藤ゆかり(マリンダイビングWebデスク)

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